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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.11
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/236p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-383406-9
紙の本
なんくるない
著者 よしもと ばなな (著)
なんてことないよ。どうにかなるさ。大丈夫だよ…。沖縄という場所が、人が、言葉が、声もなく声をかけてくる。沖縄を愛するすべての人へ贈る、何かに感謝したくなる最新小説集。【「...
なんくるない
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商品説明
なんてことないよ。どうにかなるさ。大丈夫だよ…。沖縄という場所が、人が、言葉が、声もなく声をかけてくる。沖縄を愛するすべての人へ贈る、何かに感謝したくなる最新小説集。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
ちんぬくじゅうしい | 7-47 | |
---|---|---|
足てびち | 49-71 | |
なんくるない | 73-205 |
著者紹介
よしもと ばなな
- 略歴
- 〈よしもとばなな〉東京生まれ。「キッチン」で海燕新人文学賞、「不倫と南米」で2000年ドゥマゴ文学賞を受賞。ほかの著書に「TUGUMI」「アムリタ」など。
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紙の本
わんくぬ涙ぐわ
2004/11/28 17:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る
ばななと沖縄はよく似合う。
前々からそう思っていたが、著者は本書を書くために、初めて沖縄を訪れたらしい。
甘い果実を育てる力、花を真っ赤に染める力、海の中の魚たちを生かす力、を持つところであり、深い悲しみを抱えるところであり、精神を研ぎ澄ますところである沖縄と、よしもとばななのイメージはよく似ている。
本土でドロップアウトした人々が、沖縄の人との交流で傷を癒していく。
著者の自家薬籠中の薬のようなテーマだ。
特に良かったのは、「ちんぬくじゅうしい」という短編。
「かけがえのないことはどんどん変化していく」、だからこそ、日常の「どうでもいいことやくだらないこと」がいちばん大事なのだ、と教えてくれる。
沖縄産ばななも、たいそう甘くて、お腹がいっぱいになって、なかなかよいものだ。
ただ難を言うなら、この装丁。
もっとオキナワオキナワした装丁を期待していただけに、初めて目にしたとき驚きを隠せなかった。
また、あとがきで、「○○○○○○」という短編は失敗作だ、と書かれているが、こういうことはあまり書かないでほしい。
「○○○○○○」を読んで涙した自分がまるでばかみたいではないか。
でも、このウソをつけないところが、この著者の魅力なのかもしれないが。