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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2004.12
- 出版社: 宝島社
- サイズ:19cm/205p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-7966-4402-4
紙の本
希望のしくみ
著者 アルボムッレ・スマナサーラ (著),養老 孟司 (著)
仏教と科学が「本当に大切なこと」を語り合った! お釈迦さまが教えたこと、日本人と普遍性、正しい生き方、知恵のない世界、共同体として生きるなど、スリランカ初期仏教界の長老と...
希望のしくみ
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商品説明
仏教と科学が「本当に大切なこと」を語り合った! お釈迦さまが教えたこと、日本人と普遍性、正しい生き方、知恵のない世界、共同体として生きるなど、スリランカ初期仏教界の長老と科学者による対談をもとに単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
アルボムッレ・スマナサーラ
- 略歴
- 〈スマナサーラ〉1945年スリランカ生まれ。スリランカ仏教界の長老。
〈養老〉1937年神奈川県生まれ。北里大学教授、東京大学名誉教授。
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紙の本
「無常=生きる」を身につける知恵と方法
2004/12/17 11:32
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:satta - この投稿者のレビュー一覧を見る
スリランカの初期仏教界の長老と、『バカの壁』がミリオンセラーを記録し
た養老孟司氏の対談集。
『真っ赤なウソ』(大正大学)『オバサンとサムライ』(宝島社)『運のつき』(マガジンハウス)など最近の養老孟司さんの談話本や雑誌インタビューによく出てきてた、「日本人は生きてないと言ったスリランカから来たお坊さん」の正体はスマナサーラ長老でした
本書は2004年1月に天王洲で行われた対談を元に作られています。目次だけ見ればテーマが散らばりすぎだし、実際、養老先生は抑制気味に聞き役に徹しているので、養老ファンにはあまりカタルシスは感じられないかも。でも読み進むにつれ、かなり集中・充実した対談だと分かると思います。
●第1章はテーラワーダ仏教、決して「信じろ」とは言わない、「確かめなさい」と勧める、ぜんぜん「宗教らしからぬ」釈尊の教えが軽く紹介されます。
第2章〜第7章までは「生きる」というキーワードが中心に展開します。喩えを変えて繰り返されるのは、≪「生きる」ことは、仏教でいう「無常」を受け入れないと成り立たない≫という事実。頑なに「無常」を拒否した社会システムに閉じこもる現代人のおかしさが、ジリジリと焙り出されるのです。
●第8章、第9章は本書のハイライト。無常を拒否して、つまり生きることをサボってゾンビになった私達が、「生きる」という難題に答えを見出すための「知恵と方法」とは何か? 釈尊が悟りへの方法として教えたヴィパッサナー(『自分を変える気づきの瞑想法』に詳しい)と悟りのプロセスの解説です。
●第10章はいわば奥の院(笑)。養老先生とスマナサーラ長老の問題意識がぴったり重なる「逆さメガネ」と「あべこべ思考(顛倒・ヴィパッラーサ)」なる概念について、そして二人の対照的なデカルトに対する批評など、コアな仏教書読み・思想書読みにも得るところはあると思います。
●第11、12章はエピローグに向けてクールダウンする感じの和やかなやりとりと思いきや、決して油断できません。スマナサーラ師がなにげに繰り出す「永遠の命を求める宗教」への批判はヒヤヒヤするほど痛烈です。
そしてタイトルの「希望のしくみ」の意味は…
こればっかりは読んでからのお楽しみに。