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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 38件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.1
  • 出版社: 早川書房
  • レーベル: ハヤカワ文庫 FT
  • サイズ:16cm/526p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-15-020378-8
文庫

紙の本

魔法 (ハヤカワ文庫 FT)

著者 クリストファー・プリースト (著),古沢 嘉通 (訳)

【クルト・ラスヴィッツ賞】【「TRC MARC」の商品解説】

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魔法 (ハヤカワ文庫 FT)

税込 1,144 10pt

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みんなのレビュー38件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

Thegrammarofthepriest’sglamour

2005/04/11 20:16

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:king - この投稿者のレビュー一覧を見る

前読んだのはいつか忘れたが再読になる。これはやっぱり傑作だと思う。
読者を引っ張っていくミステリアスな物語と、きわめてリーダブルな文章(翻訳文の読みづらさというものを全く感じさせない訳文)とでぐいぐい読ませていくうちに、小説そのものの原理をえぐり出す展開に至る力業がやはり圧倒的。
面白い現代小説、を読みたいという人には文句なく勧められる。
「現代」とつけたのは、20世紀小説的な—小説という表現形式それ自体への問い—方法論というのが作品の主幹を成す部分だからで、起承転結のはっきりとした物語を読みたい(または、オチの整合性を求める)場合には注意がいるだろう。
まあ、私が以前から好きで読んできている作家だということもあって贔屓目もある。SF時代のプリーストを知る人にはわかるかと思うけれど、SF的、というかむしろP・K・ディック的な主題がここでも展開されていて、ジャンルは違えどこの人は主流小説を書いてもやはり、“あの”プリーストだったのは嬉しいところだ。
この小説は、ある男女の恋愛を基軸にストーリーが進む。序盤、リチャード・グレイという報道カメラマンが、爆破テロの巻き添えを食らって病院に入院しているところから話がはじまる。治りきっていない身体の障害もあるけれど、グレイの爆発事故以前の数週間分の記憶がなくなっていることが大きな懸案事項だ。治療を進めていたあるとき、グレイの恋人であったと自称するスーザン・キューリーなる女性が現れる。しかし、グレイにとっては見知らぬ他人としか思えない。どうやら記憶の失われた期間に出会ったらしい。彼女に提示された謎めいたキーワードなどに興味を惹かれ、それまではさして気の向かなかった記憶喪失の回復に、グレイは俄然乗り気になる。
そして、催眠療法を受けたりしているうちに、グレイはその間の記憶を思い出すことができたのだが……。
という導入である。
この小説を楽しんで読みたいのなら、できればこれ以上何も知らないままでいるべきだろう。文章それ自体や風景描写よりも、全体の構成、展開などに全力を賭けた小説なので、何をモチーフにしているかとか、どういう技法なのかという事それ自体が小説のオチを割ってしまうことになるからだ。
だからといって、ネタが解ったらつまらない小説というわけではない。この小説は、語の多義性や構成がとても練られていて、単一の解釈に収束していくようなものではなく、むしろ拡散してしまう。ネットでプリーストの感想を見てると思うのだけれど、ミステリだと思って読もうとするとたいへん不愉快になると思う。私は逆にそれが楽しいのだけれど。
幾つかのミステリの投票でランクインしたのは、ジャンルとしてミステリなのかどうかということではなく、手法の使い方がきわめてミステリに近いものがあったからだろう。この小説でも、読者をだますためにいろいろとやっているので、そういう見方で読むのも面白いかも知れない。
以下のリンクで内容に詳しく触れた記事を書いています。
「壁の中」から

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紙の本

二重に襲いかかってくる魔法的な現実崩落の恐ろしさ。予測をくつがえす展開で、興奮につぐ興奮の愉しみを与えてくれる異世界小説。

2005/02/15 08:44

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「現実崩壊感覚」という訳者の分析に吸い寄せられた。原書初読時の強烈な印象として「抑制の利いた筆致」「読み手の予測を裏切る巧みな構成」とともに、この特徴が挙がっている。はじめ、当たり前だと受け止める生活世界の延長に物語は立ち上がる。ただ、主人公のグレイは隔離空間で日々治療を受けていて、常人の日常とは異なっている。彼には記憶が失われた期間があり、それを取り戻すため、そして社会へ再び戻っていけるようにと臨床心理士や精神科医の施療を受けている。そこへ、グレイの記憶の欠けた日々を知っているという女性スーザンが登場する。
 このような設定を受けた読み手は、小説の中とはいえ、それをしばしの読書時間内の新たな「現実」とし、プリーストの滑らかな語り口に誘われていく。「へぇ、欠落部分に何があったのだろう。この女性といい仲だったのか。事件に巻き込まれた? 別人格で殺人でも? 女性が記憶を蘇らせるのか」——物語に吸い込まれるようなひとときを望む読者は誰しも、これぐらいの期待や予測は抱くだろう。

 疑問は、読者の「知りたい欲」を満たすように順次謎解きされていく。カメラマンだったグレイは、どうも爆弾テロに巻き込まれたショックで記憶を失ったが、その前にスーザンと甘い時間を共有していたようだ。しかし、この謎解きの進行過程——つまり霧のヴェールの向こうにあった不明瞭な小説の中の「現実」が明らかにされていく段階において、すでに「崩壊」が同時進行している。訳者が指摘する「現実崩壊感」は二重構造をもって、こちらの認識とバランスある判断力に揺さぶりをかけて襲いかかってくるのだ。二重とは、私の暮らす生活世界の現実、そして物語の半分ぐらいまでのところで与えられる小説的現実である。
 言葉で理論的説明を試みると、「何のことやらさっぱり」と屁理屈嫌いの人には敬遠されてしまうだろうが、大きな一撃、それにつづくもうひと攻撃で崩落していく感じは恐ろしくさえある。先ほど「爆弾テロに巻き込まれた」とか「スーザンと甘い時間を共有」とか、少しネタに抵触しているのでは…と反感を呼ぶことを書いたかもしれないが、半分ぐらいまでのあらすじをまとめたところで、この小説の土台はびくとも揺らぐことはない。また、全部読み終えたところでも、筋には、まとめ切れない「本当のところ」への理解を超えたものが残る。

 巨大なビルが崩落し、その場所に砕けた鉄筋とコンクリートの山が積み重なろうとするとき、物語はいつのまにやら、その瓦礫をいくつもの石に固め、それを積み上げにかかっている。新たにそびえ立つのは、前のビルを想像させないピラミッドのような建造物。記憶喪失の謎を解く期待に支えられていた物語は、まったく別の物語として立ち上がり、「現実崩壊感覚」はさらにエスカレートしていく。
 新たな部分で何が起こるのか書いてしまうのは控えるが、少しばかりの粉をまくなら、それは特異な能力者たちの意外性に満ちた世界の話。カメラマンという職も記憶喪失のトラブルも、その能力に絡み物語の迷宮めいた側面が露わになる。
 単行本発刊時に一部の読み手から高い評価を受けた本書は、この迷宮的技巧もまた「魔法」的だと指摘されている。凝ってはいるものの読み易く娯楽性に富んだ小説を紹介するのに、調子がだいぶ硬くなった。グレイと謎の男性がスーザンをめぐって争うという恋が柱のこの小説には、特異な能力ゆえの奇妙なベッドシーンがある。わずか4ページ程度の描写だが、なまじの官能小説よりも興奮させられる。
 そのような強烈な場面も経て、グレイはスーザンとの関わりに対してある決断をする。官能要素も頭に残るものだったが、選択においてグレイが見せる「倫理感」が私にとっては、とても良い心象を残すものだった。満足、満足の小説である。


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紙の本

恋の魔法と反逆

2005/12/05 22:58

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

どんなに強く信じていても胸を苦しくする何物かが訪れることがある。離れていても心の奥底の方が温まることがある。それらはきっと同じ力によるものなのだけど、正体は未だ僕らには掴めないでいる。
例えばそれを「運命」と信じられるならば、なにも悩みは無くなるのだろう。「占い」や「呪文」だったら、いやそんなの無理、無理。
じゃあ「現実逃避」そりゃヤバいだろ。だけど、そもそも現実なんて全然不確かなもんじゃねえの、と言われたらもっとヤバイ。
この物語ではそのための一つの仕掛けを提示してみた。爆弾テロに巻き込まれて数カ月分の記憶を失った男の前に現われた、恋人だったという女は、その切り札を取り出す。これなら現実も記憶も障害にはならない、はずだった。だが時空に遍在するその仕掛けの魔力により、二人の現実は迷走を始め、コントロールを失って行く。
イギリスとフランスの、静謐で均衡の取れた風景に囲まれて進む出会い、旅、生活。だが、フリーのカメラマンと、新進のイラストレーターという、抽象の世界に糧を求めた二人にとって、そのような現実がそもそも不確かなものだった。その現実の欠損に傷つくことはなくても、記憶の再構成はその度に混乱し、迷宮に飲み込まれて行く。もはや何を得て何を失ったのかも見分けがつかない。精神の空白は、空間的なトリックでは埋めることができないのか。
魔法を描く故の魔術的な構成で、現実と非現実が交互にそのポジションを入れ替えて行き、その夢幻を浮遊する様に読み終えてしまったが、その心地よさの中で進行する物語の悲痛さはあとからじわじわと効いてくる。
例えばH.G.ウェルズ及びO.ステープルドンへのオマージュであろう「スペースマシン」のようなスケールの大きな作品も書いたプリーストだが、人間の世界認識のミクロな揺れを掘り下げて、やはりその力技には打ちのめされてしまうのだ。

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紙の本

問題:透明人間が存在しないことを立証せよ

2005/02/26 18:19

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る

記憶喪失というのは、例えそれが一次的なものであれ実に恐ろしいことだ。
我々はどんなに稀有な出来事であっても、それが記憶として残っているのであれば「あり得ざる出来事」ではなく単なる事実として認識する。

しかし、記憶を失っている期間に起こった出来事はどのように考えたら良いのだろう。

現実と虚構を区分しているのは、実際のところ記憶という個別的な認識でしかないのだろうか。

爆弾テロに巻き込まれ大怪我をした報道カメラマンのグレイは、事故のショックからか記憶喪失となった。

彼がリハビリを受けている病院に、知り合いだと言う女性が現れるのだが、グレイの記憶にある誰にもあてはまらず、見知らぬ人間としか思えない。

スーザンと名乗ったその女性は、グレイの恋人だったと言うのだが、それほどに親密な関係にあった人物を忘れるということがあり得るのだろうか。

スーザンとの親交を深めるうちに、次第に記憶を取り戻していくグレイだったが、彼の記憶とスーザンのそれとの間には大きな隔たりがあった…

先に邦訳の出た「奇術師」でもそうだが、プリーストの語りにはジワジワと常識を侵食してくるような感覚がある。

原題の“glamour”は、本書の中では「他人から見えなくなる不思議な能力」のことを指して使われているのだが、訳者あとがきによれば本書のタイトルは、恋に堕ちた男が恋人の姿を他人に見えなくするために"glamour" の魔法を魔女にかけてもらうという古譚がその根底にあるらしい。

「奇術師」で扱われた”瞬間移動”にしろ本書の“透明人間”にしろ、そのテーマは明々白々なフィクションに違いなく、ページを閉じれば本の中の出来事は現実とは一切の関わりを持たないはずなのだが、プリーストはそのフィクション性に対する確信を徐々に突き崩して来る。

フィクション小説というものは基本的に「何でもあり」が許されていると思うのだが、本書の主人公の記憶のない期間に起こった出来事もまた「何でもあり」であるため、読者はその後者に注意力を奪われるあまり前者に気づき難くなる。

作者は小説の構造自体に“glamour”の魔法を施すことにより、コールリッジの言う「不信の自発的停止」を読者に要求することなく虚構にのめり込ませることに成功しているわけだが、この巧妙な仕掛けに加えて、「透明人間」という存在否定し難いものを付き付けられるのだからたまらない。

「奇術師」が気に入った方なら、まず間違いなくそれ以上に評価するだろうし、SF、ファンタジー、ホラーの何れとも付かない話ではあるが、それらの半端な集合体ではないため、より多くの人にとって「面白い」と感じられるに違いない。

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2007/06/23 13:10

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2005/04/20 16:18

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2005/05/22 21:38

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2008/02/01 13:42

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