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少年トレチア(集英社文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.7 10件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.2
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • サイズ:16cm/484p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-08-747789-4
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

少年トレチア (集英社文庫)

著者 津原 泰水 (著)

少年トレチア (集英社文庫)

905(税込)

ポイント :8pt

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みんなのレビュー10件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

ジャンルの境界を、軽やかに飛翔している物語

2009/02/12 20:14

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 郊外の新興団地「緋沼サテライト」で、惨殺事件がおきる。その犯人は「少年トレチア」であった。

 タイトルと、萩尾望都さまの表紙で騙されます。ジェブナイル、もしくはそれに近いものなのかと思ったらさにあらず。しかしながら、半ば騙されて読み進めるほうが面白いのも事実。ジェブナイルとファンタジーとホラーの境界を飛び交っているという印象。

 いつの時代も「都市伝説」というものは存在する。そして、子供特有の残虐さも常に存在している。また、宗教に限らず何かを信仰する気持ちも、遺伝子にそういうプログラムがあるのかと思える確かさで、そこにある。
 それらのバランスが合わさった悲劇なのか、それとも、均衡が崩れた故の破壊だったのか、全く正反対のベクトルなのに、その判断がつかない。
 ただ、緋沼サテライトには、普通の生活の中に普通に存在するものがあっただけなのだと。

 この作品のなかには、たくさんの人物が登場する。
 そのどれもが個性的で、力強い。だから、悲劇がおこったのだろうかとも思う。人の思いは重い。サテライトはその重さに耐えきれなかったのだろうか。
 そして、津原泰水はそんな哀れな都市の姿を描きたかったのではないだろうか。そんな気がする。

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紙の本

津原がその力を発揮し始めるのは、この作品以降ではないでしょうか。でも、この架空の都市の崩壊を描く手腕は、文章共々中々のものです

2006/09/25 20:28

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「頻発する少年達の犯罪。容疑者の少年達に犯罪を指示したというトレチアとは。埋立地に作られた人工都市緋沼サテライトの伝説」幻想ホラー小説。
個人的には、この小説以降の津原作品が好きです。幻想味とちょっとユーモアも混じるようになった、今の作風。でも、この人の本領は、ホラーにあるんでしょうね。ただし、単に恐いお話かっていうと、幻想的な要素がしっかりしています。ま、ファンタジックでないホラーなんて、実際にはありえないんでしょうが・・・。
埋立地に作られた巨大な人工都市緋沼サテライトですが、今、この都市に崩壊の兆しが現れています。
一つは住民の心の中に。特に子供たちの残虐な犯罪が。そう、子供たちへのではありません、小学生たちによる動物の殺害、成人女性への残虐行為、あるいはホームレスへの攻撃がそれです。彼らを犯罪に導くといわれるトレチアとは何でしょうか。
そのトレチアの伝説は引き継がれ、かつてトレチアに導かれ罪を犯したものたちに、新しいトレチアが制裁を加え始めるのです。謎の言葉「キジツダ」。襲われ病院に眠る竜介。彼と仲間となって犯罪に手を染めた崇。その妹で、夢ではちまん池に生きる謎の魚 まからを見るあかね。幻獣は存在するのでしょうか。
もう一つは、物理的な崩壊の話です。都市の風景を、静かにフィルムに収めるのは佐久間七代です。精神安定剤を飲みながら135キロの巨体をダイエットして落としつつある七代がフィルムにおさめたあかねの姿。その七代と語り合う蠣崎旺児が告げるのが、緋沼サテライトの持つ構造的欠陥です。
話は都市伝説を中心にしながらも、東京都緋沼市新興衛星住宅団地、通称緋沼サテライトの崩壊を描く小説でしょう。だから、血みどろの描写ですらあまり、グロテスクにはならず、犯罪も重い意味をなさしません。むしろ聖書の世界を見るような、ある意味黙示的な感すら漂うのです。
暗い、湿り気のある、いつも夕暮れのような不思議な団地の風景。視点を様々に変化させながら、何かが浮かび上がってくるさまは、なかなかの描写力です。小説なかに綾辻行人や小野不由美のことが実名で入ってきたりと、作品の構造も凝っています。
津原やすみ名義のジュニア小説を書き、1996年でそのジャンルから引退、現在の名前で幻想小説などを発表し始めたそうですが、いい作家が大人の小説世界にやってきてくれたものです。1964年生まれといいますから、私の大好きな女流黄金の世代に、また新たな星が現れたという感じです。

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紙の本

掴みはオッケー、でも・・・結局、なんだったの?

2005/09/07 17:43

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うさしー - この投稿者のレビュー一覧を見る

郊外の大型新興団地「緋沼サテライト」では残忍な事件が続いている。
ターゲットは動物に限らず老若男女、誰でもよい。
犯人は白布の学帽を被り、白い開襟シャツに半ズボンの少年、「トレチア」
「ギジツダ」の言葉を残し惨殺を繰り返してゆく。
冒頭、TV取材のヴィデオテープや現場となった公園の管理日報、また雑誌の投稿などにより、この事件が紹介され、読者は一気に物語の世界に引き擦り込まれてしまう。
そして子供ならではの残虐性(もちろん物語としてです。現実だったら怖すぎです)が語られつつ、「緋沼サテライト」のかなりヒネた住人たちの関係も明らかになってゆく。
サテライトの奇妙な住人が入れ替わり立ち代り登場し、視点がくるくる変わるのは人によってはちょっと読みにくいかもしれない。しかし、なんとも陰鬱な雰囲気のする世界で、楽しいお話でもないにも拘らず、最後まで読ませてしまうあたりは作者の力なのだろうが、感想としては消化不良といった感がぬぐえない。
結局のところ、「緋沼サテライト」という大型新興団地が出来てから無くなるまでの物語だったのよね?

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2005/10/04 01:24

投稿元:ブクログ

津原泰水はこわいのに、気がつくと一歩、また一歩と核心に近づいていくのを止められないような不思議さが癖になる。

2006/02/09 16:33

投稿元:ブクログ

文庫になったのでゲット。目を背けたくなるような描写が少なくないのに、毎度うっとりと読まされてしまうのは何故…?

2006/08/13 17:59

投稿元:ブクログ

表紙絵と解説が萩尾望都だったので読んでみた。怖かった。「トレチア」を言い訳に、残酷犯罪を重ねていく子ども達。「サテライト」という閉じられた都市空間の歪みと暗部。
実験的な書き方。膨大な知識に基づいた描写。おもしろく読みましたが、それぞれのシーンにどういう意味があったのかというと正直結局よく分からなかったので・・ 星みっつ。

2008/02/20 09:12

投稿元:ブクログ

「三四郎はそれから門を出た」で紹介されていたので読んでみた。
正体がつかめない怖さ、近づいているようで遠ざかっているような不安。
結論は見えない。でもこの雰囲気は大好き。
萩尾望都の表紙もイメージにぴったり。

2012/02/29 23:23

投稿元:ブクログ

一見まとまりがない、オチがない、というこの作品の特徴は、それ自体が、人工の街の特徴になっており、とらえどころのない不安感の表出でもある。
命を奪ったものは自らの命で贖い、しかし彼らの生み出した作品は残るという結末が、なんだか著者「らしい」ように感じる。
この作品と「奇譚集」は三浦しをん「三四郎はそれから門を出た」に書評が収録されていることに今さら気付いた。あるいは意識下で選書に影響していたのか…は不明ですが。

2010/01/11 23:29

投稿元:ブクログ

(2010/01/11購入)(2010/01/14読了)
萩尾望都の絵が怖いんだが。

今敏のアニメ「妄想代理人」を思い出した。
蠣崎旺児の位置付けが良くわからない。効果的な構成になっていないのではないか。

2010/06/23 22:11

投稿元:ブクログ

 郊外の新興団地「緋沼サテライト」で、惨殺事件がおきる。その犯人は「少年トレチア」であった。

 タイトルと、萩尾望都さまの表紙で騙されます。ジェブナイル、もしくはそれに近いものなのかと思ったらさにあらず。しかしながら、半ば騙されて読み進めるほうが面白いのも事実。ジェブナイルとファンタジーとホラーの境界を飛び交っているという印象。

 いつの時代も「都市伝説」というものは存在する。そして、子供特有の残虐さも常に存在している。また、宗教に限らず何かを信仰する気持ちも、遺伝子にそういうプログラムがあるのかと思える確かさで、そこにある。
 それらのバランスが合わさった悲劇なのか、それとも、均衡が崩れた故の破壊だったのか、全く正反対のベクトルなのに、その判断がつかない。
 ただ、緋沼サテライトには、普通の生活の中に普通に存在するものがあっただけなのだと。

 この作品のなかには、たくさんの人物が登場する。
 そのどれもが個性的で、力強い。だから、悲劇がおこったのだろうかとも思う。人の思いは重い。サテライトはその重さに耐えきれなかったのだろうか。
 そして、津原泰水はそんな哀れな都市の姿を描きたかったのではないだろうか。そんな気がする。