サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4 8件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.2
  • 出版社: 中央公論新社
  • レーベル: 中公文庫
  • サイズ:16cm/207p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-12-204485-5
文庫

紙の本

明け方の猫 (中公文庫)

著者 保坂 和志 (著)

明け方の猫 (中公文庫)

税込 713 6pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

収録作品一覧

明け方の猫 7-114
揺籃 115-190

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー8件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

緩と急。静と動。

2008/06/02 21:28

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ばー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 保坂和志の作品は、独特の雰囲気を持っている。ゆっくりと時間が流れていくような、何も劇的なことなど起こらない、静かな作品が多い。
 だが、今作『明け方の猫』に収録されている、表題作「明け方の猫」と、「揺籃」は、私が知っている今までの保坂の小説とはちょっと違う。何も起こらないという良さを哲学的に表現するだけではなく、何かを起こそうと実験的に小説を書いているように思える。

 『明け方の猫』は、保坂作品ではおなじみの、猫が主人公として登場する。明け方見た夢の中で自分が猫になっていた、これだけの話だ。何かをしなくてはならない、というわけでもなく、ただ猫になった「彼」が歩いていく、それだけの話だ。
 作中ではメタ的に、何度も何度も「これは夢だ」ということに彼は気付く。そして、それについて考える。ただ考える。夢の本質的な意味とは何か。夢の中で「これは夢だ」と気付いているのにも関わらず、「これは夢だ」と証明することが果たしてできるだろうか。そもそも、猫になっている「彼」を「彼」と読んでいる存在は誰なのか。
 もちろん、猫のミイの話など、物語を牽引する役割を持ち「そうな」ものはいくらか出てくる。しかし、この小説の視点はそこではなく、あくまでも、この夢というもの自体、その夢を通した「私」自身である。
 保坂は、物語を物語っぽく活用させることなく、ただ物語は外枠として存在しているのであり、最も核心に迫りたいものは、自分である、ということを丁寧に表現しているように思う。
 『プレーンソング』などの作品と違うのはそこであり、もっと露骨に「私とは何か」という命題に答えよう(というよりはむしろ、その命題自体をいつまでも考えていたいようにも感じる。答えはもしかしたら求めていないのかもしれない)としている。「夢」というあやふやな物の中で、「私」に迫る、というのは、なんだか興味深い。

 一転『揺籃』は、ひどく前衛的で、イイ感じに純文学になっている。保坂の習作時代の作品、ということだが、保坂の荒削りの部分が窺えて面白い。ガツンガツンとぶつかってくる純文学のワケワカラン香り。保坂は何かの意味を込めているのかもしれない。解読の価値があるかもしれない。私はどうしようもなくこの感じが好きだ。なんだかつげ義春みたいだなあ、と感じた。
 話の主旨、というと言いにくい。最初は漠然とした不安を払うために、怪我のことを書こうとしていたが、終盤になると、ひたすら「姉さん」を追う男の話になる。文章の脈絡も崩壊し、「姉さん」がどの「姉さん」なのか、果たして本当に「姉さん」がいるのか、それすらも曖昧になる。どこか別の空間で執着したトレーナーは顔に巻きつき、怪我した頭からは脳汁がこぼれ出す。街はすでに街では無くなり、砂漠と化す。
 この小説のような物語に何か意味を求めるのがひどく間違った行為のように思えて仕方なくなる。『揺籃』はひたすら「感じろ」と私を責める。
 
 保坂の作風の変化(と言える程のものかは分からないが)を楽しめる一冊であるし、猫好きの人は読んでみると楽しい(猫うんちく、というか猫の描写が愛にあふれている)だろう。どちらも短編と中篇の境目のような作品で、どちらかというと他の作品に比べると、断片的で補足的なポジションを占めるが、保坂好きなら読んでおいて損はない。
 

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2006/03/31 15:55

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/06/11 16:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/11/23 22:25

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/05/16 09:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/03/02 11:24

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2014/09/10 06:13

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2015/10/10 16:02

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。