紙の本
一歩一歩進もう。彼らのようにね。
2005/04/01 01:06
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投稿者:みっちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私に小説の面白さを教えてくれたシリーズ作品の最新刊。
ライトノベルの先駆け的存在のこのシリーズ作品。1989年に初登場して以来、実に16年間も続いています。
当時、主人公パステルと同じ16歳だった読者は現在は32歳ということになるし、生まれたばかりだった子は高校生にまで成長してるというんだから、ひえ〜って感じですね。当のパステルはやっと1つ年齢を重ねいまだ17歳だというのに……。
しかも16年経っても全く人気が衰えず、それどころか新しい読者もどんどん引き入れて人気を不動のものとしているんだから、作品の持つその力には舌を巻くばかりです。
ストーリーは、ドラゴンクエスト等のRPG(ロールプレイングゲーム)要素を下地に置いた冒険ファンタジー。なんて、こう端的に書くと、ありふれた個性のない作品のようだけど、この作品には個性がたんまりとある。そんじょそこらの冒険ファンタジー小説とはひと味もふた味も違います。
ドラゴンと死闘を繰り広げるようなスマートでかっこいい迫力満点の冒険なんて想像しちゃいけません。彼らの場合はドラゴンをやっつけるというよりも、お友達になってしまうんだから、ある意味すごいです。
そんな冒険を繰り広げるパーティのメンバーは、方向音痴で詩人兼マッパー(地図を書く人)の主人公パステルをはじめ、お人好しで貧乏くじばかり引くファイター、トラブルメーカーの盗賊(シーフ)、マイペースな農夫、無口な巨人族、メモを見ながら呪文を唱える子供の魔法使い——と、彼らは特に剣の腕が優れているわけでも、強力な魔法が使えるわけでもありません。それどころか、メンバー全員が冒険初心者で、レベルもまだまだ低いという貧乏ひよこパーティ。
思わず、「おいおい、大丈夫かい」と心配してしまうけれど、これがなんとかなっちゃうのだ。そのなんとかなっちゃうところが爽快でたまらない。ほのぼのした感じが強いけど、本当にハラハラドキドキワクワクで心は常に忙しく興奮状態です。
今回はマイペースで薬草・きのこ博士の農夫キットンがメインの物語。いよいよ記憶を失い離れ離れになっていた奥さんとの再会です。
でもすんなりとはいかず、その道のりは長いです。キットンの心の葛藤、躊躇い、優しさ、見た目はあんなキットンですが、なんてかっこいい男なのでしょうか。
キットンと同じく、ずっと記憶をなくしていた奥さんはキットンのことを憶えているのでしょうか? 再会の行方は読んでのお楽しみです。
この作品の魅力は、等身大の彼らが、自分たちなりに一生懸命に考え一歩一歩進んでいく姿にあります。そこが人気の秘密でもあるのでしょう。
今はまだ恋愛の中に身を置きたくないパステルの悩める乙女心や、将来のことについて悩む彼らの姿は、ほら、私たちの姿と似てるでしょう? この現実世界から遠くかけはなれた世界の物語のはずなのに、彼らの悩みや気持ちに共感できるので親近感と好感が持てます。そして彼らの彼らなりのがんばりを見ていると、自分もがんばれそうな気がしてくるのです。
無理にかっこつけていない、自然体のかっこよさ。目の前にあることから一つ一つ積み重ねていくことの大切さを教えてくれる作品です。
小学生から大人まで楽しく読める安心マークの良作です。
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小学生の時、冒険モノが大好きでドキドキして読んでました。
ここ2年くらいに、また集めだしたシリーズです。
今読んでもハラハラドキドキ★
読み出すと夢中になってしまいます。
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ひさびさに図書館を覗いてみたら呼んでない巻があったので読んでみました。今までの巻より面白くなった気がします。キットンが悩んでいたり色々と。パステルとトラップがいいと思います。
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最新刊は絵が無いので止めましたが、昔から新刊が出るたびに買っている品です。昔のが痛み出しているのでそろそろ再装丁版を買わないといけませんかな・・・
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ファンタジー小説。
フォーチュンクエストっていうのは、小学生のころよく読んでいたファンタジーのシリーズで、この前本屋でこの新作が出ていたのを見かけて、懐かしくって思わず買ってしまった。
夢中でシリーズを読んでいたころを思い出した。
各キャラがいいなあ。
そういえばプレステのゲームなんかもあった。
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久々に読んだFQですが、正直今までで1番良かったかも。
キットンのかつての妻(!)スグリとの再会への旅、「待っていたクエスト??」のエピソードのきっかけになったシルバーリーブの災害の復興の様子、そして懐かしいパステルの恋のお相手?などなど楽しいエピソード満載でした。
名前だけも入れると懐かしい名前やエピソードが沢山。
マリーナとパステルの会話は「真実の王女(下)」以来でしたが、あの頃より本音を言い合っていて進歩を感じましたね。
しかしパステルってマリーナに比べるとやっぱガキ…正直この巻でトラップはパステルに気がある気がしたんですがどうなるやら?
今回の助演女優賞(大笑)は、ディビーちゃんのママ!ただのざ??ますおばさんと思ってたのにカッコイイとこ見せてくれるでないですか!
それにしても読むたび「やっぱりFQは面白いな~」と感じさせてくれるこのシリーズ、偉大です。
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前の巻から普通に続いてて、ヒポちゃんを引き取りに行く所から始まりました。
そして今回のテーマは、「キットンが奥さんのスグリに会いに行く!」です。
記憶が戻ったキットンが離ればなれになったスグリに会いに行くために、ドヌト村に行く訳ですが・・・。
もうー今回は最後のキットンにやられました。
あんなにカッコイイキットンを見たのは初めてなんじゃなかろうかってぐらい男前。やっぱりスグリが大好きなんですね。
そして段々と皆の環境というか、これからが変わって行きそうです。
まだまだ若いんだし冒険は続けられそうですが、家族や色んな事を考えたらこれからどうしていくのか、とても読んでて心配です。
クレイにしろマリーナにしろ、次巻で何かありそうだし。
何より、トラップ!
彼の言葉がものすごく気になります。
「人は近いようで遠い、遠いようで近いんじゃないかな」(みたいな)
遠く離れてても、仲間でいる限りずっと近くにいるように感じれる、ような事でしょうか。えーそしたらトラップ離れちゃうの?とか勘ぐってしまいます。
トラップにとって心の依り所はパステルだと思うんですが、どうなんでしょうか。
ゼン婆さんからの言葉で「お前が一番保守的だ」ってことと、身の程を知ってる(わきまえてるではない)って事も言われてたし、近くにいるからこそ、パステルへの気持ちをずっと自分の心の中に秘めてるんだと勝手に思ってます。
あれでトラップがパステル好きじゃないとか言ったら、泣きます(笑)
物凄い鈍感なパステルが気付く事はしばらくないだろうとは思いますが。パステルにとっては、両親がいないからパーティーの仲間皆が家族なんですよね。
まだ17歳だし。
でもこの作品、10数年続いているのですが、実質2年位しか経ってませんよね・・(笑)
戦いのシーンが多いというよりかは、仲間同士の絆とか楽しい事の方が多い作品です。成長していくってこんな感じなんだろうなって。
ファンタジーが嫌いな人にとってはこの作品がどう見られるかはわかりませんが、やっぱり私の中では愛すべき作品なのでした。
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ようやくキットンの話は完結かな??まだ王国復活があるのかな・・・
戦闘もそこそこに人間模様や町の風景とかほのぼの旅は、読んでいて飽きません♪
スグリが記憶を取り戻すところは思わず・・・よかったです。
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このシリーズを読むのはすっごく久しぶりだったのに、すぐに物語の世界に入っていけた。
やっぱりこのパーティ大好き!
今回はキットンがメインのお話。
キットンて本当に優しい。
で、めっさ可愛い!
また続きを読むぞ!
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スグリに会うためにドヌト村へ向かったキットンとシロちゃん。でもなかなか帰ってこない。二人を心配したパーティーもドヌト村へ向かうことにする。しかし、村はモンスターに襲われて壊滅状態だった。
初心者パーティーがわいわいキャッキャと冒険をしていただけの話が、随分広がって大きくなってきた。ジュン・ケイとも再会したし。ギアもダンシングシミターも今はエベリンにいる。しかし、モンスターの被害が思っていたより広範囲で深刻だったのは怖かったな。
クレイが自分の問題を自分だけで抱え込んじゃうこと、マリーナの悩み、そういえばアクスはどうしてパステル達を追ってきたんだろう。もう追いかけるのは止めたらしいけど。エステ帰りのようにピカピカになったヒポちゃん、懐かしのディビーにガールフレンドができていて、ディビーママともなかなか良い嫁姑関係になりそうなこと等々。
いろいろあったけど、メインはなんと言ってもキットンとスグリだ。スグリは凄くかわいくて、キットンは今までにないくらい格好良かった。読み終えた後に表紙を見たら、なるほど!って感じだ。キットン、よかったね。
合間にスープレシピがたくさん載ってて、おいしそう。寒いからなぁ。あつあつのスープが飲みたい。
9巻のなぞなぞの答えは、「何も問題がない」で正解だった。
謎の男?の正体は、DSの「銀ねず城の黒騎士団」で出てきた、魔王の下っ端の、センゼラブルだったりして。オルランド王国ってまだあるのかな。フィアナ国はもう無いっぽいけど。
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今回は派手な戦いシーンなど、クエスト的な要素は薄めだったけれど、それでも十分楽しめた。
今までにないキットンの様子と妻であるスグリがどういう再会を果たして、これからどうしていくのか最後までハラハラさせられたからだと思う。
ラストはホント良かったと思えるハッピーエンド。
その他にもクレイを囲むマリーナとサラの話も出てきて、これからのストーリー展開の布石を残していった感じ。
というかこの話を読んでトラップってパステル好きだよなって思った。
個人的にはパーティの中でふっついてもらわない方がいいなぁ。
懐かしいキャラも出てきたし、パステルじゃないけど登場シーンはぎゃあってなったな。
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読書録「新フォーチュン・クエスト10」4
著者 深沢美潮
イラスト 迎夏生
出版 電撃文庫
p47より引用
“「パステルが本当にこうしたいと思うこと
があれば、迷わずやってみることです。パス
テルの人生は、パステルだけのものです。た
とえ、前言を撤回することになったって、誰
も非難なんてしませんよ。というか、たとえ
非難されたっていいじゃないですか。自分の
こと、自分がわかってあげれば。それでいい
んだと思うんですよ。わたしは」”
方向音痴のマッパーを主人公とした、RPG
風ファンタジー小説。
クエストに関わる異常に、一応の解決をみ
た主人公パーティ。拠点の村に戻ってみると、
モンスターの襲撃の爪痕が…。
上記の引用は、仲間の一人・キットンの言
葉。こんな仲間に恵まれていれば、どんな厳
しい決断をしても、前を向いて生きていけそ
うですね。
副題は「キットンの決心」、キットンのこ
の後に関わる大きな出来事が書かれた巻と
なっています。
ーーーーー
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#読了
キットンおめでとううう!!(*´ω`*)♡
スグリちゃんとも再会して、抱き合って。
幸せそうで嬉しかった( ߹﹏߹ )
心通う相手がいるなら離れていてもきっと幸せ、だよね