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失踪日記 1
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.3
  • 出版社: イースト・プレス
  • サイズ:19cm/199p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-87257-533-0
  • 国内送料無料
コミック

紙の本

失踪日記 1

著者 吾妻 ひでお (著)

【文化庁メディア芸術祭大賞(第9回)】【日本漫画家協会賞(第34回)】【手塚治虫文化賞(第10回)】【星雲賞ノンフィクション部門(第37回)】【「TRC MARC」の商品...

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失踪日記 1

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失踪日記 2巻セット

失踪日記 2巻セット

  • 吾妻ひでお 著
  • 評価5.0レビュー:1件
  • 税込価格:2,63524pt
  • 発送可能日:7~21日

商品説明

【文化庁メディア芸術祭大賞(第9回)】【日本漫画家協会賞(第34回)】【手塚治虫文化賞(第10回)】【星雲賞ノンフィクション部門(第37回)】【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー188件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

世界がひっくり返っても絶対に宿無しにはならないだろうヒトも必読

2005/08/04 08:55

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SnakeHole - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いやどうにもこうにもこれはものすごいマンガである。数年前の「刑務所の中」(花輪和一著)もすごかったがこれもすごい。89年11月,マンガ家吾妻ひでおは月刊誌の仕事をほっぽり出していきなり失踪してしまう。そして……巻末にあるとり・みきとの対談によれば西武線の奥の方らしいんだが,とにかく団地のそばの雑木林の中でいわゆるホームレス暮らしを始めるのだ。
 なんつうかなぁ,オレなど昔から町で宿無し(上で「ホームレス」ちう言葉に「いわゆる」をつけたようにオレは基本的にこの横文字言葉が嫌いである。「宿無し」つう立派な日本語があるぢゃないか)の人を見かけるたび,明日は我が身というか,彼我の間に横たわる距離の短さ,壁の薄さを切実に感じてたクチなので,気持ちわかるなぁ。仕事キツいとき駅とかで電車待ってるとふと「逃げちゃおうか」とココロに浮かぶんだよな,やりませんけど。
 不審者として警察に引っ張られ,身元がバレてファンだという警官に子供宛の色紙を描かされるくだりが傑作。このへんは実話だけが持つおかしさだよな。全国の宿無しのヒト,潜在的宿無し候補のヒト,そして世界がひっくり返っても絶対に宿無しにはならないだろうヒトも必読。続編も楽しみである。

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紙の本

SF以上に不条理で奇想天外な実人生のスペクタクルを、最高水準の漫画で。

2012/05/18 03:20

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しのはら - この投稿者のレビュー一覧を見る

我が目を疑いました。かわいいキャラしてマニアックな「不条理SF漫画」で、ディープな読者の熱狂的指示を受けていた著者が、『失踪日記』だなんて。
 でも確かに、実際に著者が仕事への行き詰まりから失踪した日々のエピソードが、淡々と描かれているのです。孤独な野外生活・漫画とはかけ離れたガテン系の仕事・アルコール依存症での強制入院と、ビッグウエーブの連続に、涙よりもめまいが。
 しかし、仕事場からふらりと逃げてしまったり、幻覚への恐怖から連続飲酒の深みにはまるような「人の心の弱さ・危うさ」を描く一方で、それ以上に、漫画家の七つ道具を武器に拾った素材で寝床を整え、漁ったゴミを時には調理し、工夫を重ねて生き延びる「命根性・強さ・したたかさ」をも描き、ひとりの人間の中に、その両方がちゃんと存在している事を思い出させてくれます。
そんな中で出会う、個性的な人々との係わり合いからは、「生きていく事の、ややこしさと面白さ」を、さらに実感させられます。
 そして何より、漫画としての表現が超一流!
あの、独特の丸っこいキャラと乾いたタッチ、クールな視点は健在。王道のコマ割り・構図・背景・濃淡も美しく、リアルに描けばシャレにならないような痛いエピソードを、絵柄と語り口で「あはは」と読ませてしまうのです。
これは、小説や実写ではちょっときつい、「吾妻ひでおの漫画」でなければ、成立しない作品かもしれません。
 本書は衝撃的な内容ではあるけれど、同時に最高に面白く、最終的には「こんな完成度の高い漫画を描かれたのだから、吾妻先生は大丈夫!」=「弱いけど強い、人間は大丈夫!」と心強く思える本でした。
 時折登場する奥さまが、口はへの字で仁王立ち。お不動様みたいで頼り甲斐があって、後光がさしてみえました。家内安全の守り神ですね。

 奥さまといえば、同時期に読んだ西原理恵子さんの『毎日かあさん・入学編』は、本書と同じテーマを女性の側から書いてある、互いに裏と表の本ではないかと感じました。男もつらいけど、女もたいへん。本書をお読みの方は、そちらもぜひ。

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紙の本

壮絶な話なのに面白い!

2005/03/25 00:51

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 マンガ家吾妻ひでお氏の、失踪生活を描いた漫画。
 イントロダクションには「このマンガは人生をポジティブに見つめ、なるべくリアリズムを排除して描いています」(p.5)、「リアルだと描くの辛いし暗くなるからね」(p.5)とあるが、それでもかなりすごい生活をしていたことが分かる。

 収録されているのは、ホームレス生活を描いた「夜を歩く」、失踪の後、ホームレスを経てガス関係の肉体労働に従事する「街を歩く」、アルコール中毒になり、強制入院した日々を描く「アル中病棟」の三部。「街を歩く」の後半は、マンガ家デビューした当時の思い出話で、これもまた面白い。

 多分、この内容を、例えばつげ義春氏のような絵で描いてあったら、少なくとも俺は読むのに抵抗があったと思う。しかし、吾妻氏独特の丸っこい、かわいい絵で描いてあるので、読むのがつらくない。むしろ面白い。
 それから、当時の出来事の中で、マンガに描いて面白いものを選んでいることも、この本の魅力だろう。

 例えば、捜索願いが出ていたため、警察で保護された時に、警察官の中に吾妻氏のファンがいて、色紙に「夢」と書いてくれと頼まれる、とか。
 あるいは、ガス関連の会社で働いていた頃、社内報にマンガを投稿して採用された、とか。働いていなければ働きたくなり、肉体労働をしていると芸術がしたくなるらしく、あれほど描けなかったマンガを描いたらしい。これは興味深かった。
 このあたりについては、巻末のとり・みき氏との対談でも触れられていますが、やっぱり氏の上手さだと思う。

 吾妻氏を知らない人にとっても、ノンフィクションのマンガとして面白いのではないかと思います。

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紙の本

アルコール依存症の人に見せてあげたい

2005/07/11 23:21

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る

幸か不幸か、私は失踪をしたこともなければ、今のところ路上生活もしないで済んでいるし、本格的な肉体労働もしたことがないので、この本が「全部実話です」と言われても、「ああそうですか」という感じで純粋に吾妻ひでおのマンガとして楽しんでしまった。
では、私はアルコール中毒かと言えば、一応自分ではそうではないと思っている。けれどもこの本の後半に出てくる精神科病棟については知らないわけでもない。それで、こと「アル中病棟」の段になると、「そうそう、こうなんだよね」とある種のリアリティを感じながら読んでしまった。
そう、この本に出てくる失踪や路上生活や肉体労働についてはどうか知らないけれど、少なくともアルコール中毒や強制入院については、たぶん実体験だと思います。まあ、今更私が言わなくたって、作者が実話だと言っているのだから実話でしょう。
これも今更私が言うまでもないのかもしれないけれど、このマンガがすごいのは実体験のすごさではなく、マンガとして完成されているところだと思う。話の内容にかかわらず、ここに載っているマンガの1コマ1コマは、往年の吾妻マンガそのままなのだ。自分の体験をただ単に切り売りするのではなく、自分の得意とする手法でもって読み替えて私たちの前に出してくる、というところがすごいのだと思う。
だから、逆に「これは吾妻マンガだ」と思ってしまって、発売当初の反響のすごさにもかかわらず手を出さずにいたのだけれど。
ともかく「アル中病棟」は、すごいです。ここの部分だけでもアルコール依存症の人に見せてあげたい。「酒は止めよう」と思うきっかけになってくれるといい。

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紙の本

搾り汁

2009/09/03 00:49

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:helmet-books - この投稿者のレビュー一覧を見る

文化庁メディア芸術祭大賞
日本漫画協会賞大賞


25年も生きてきて
はじめて

「嗚呼、人生は一回きりなんだ」
と感じ始めた

同時に
「でも一回で十分だ」
とも感じた

二回ある人生だったら
なんでも後回しにしてしまうだろうから

こう、やる気とか情熱とかも
後回しになって息苦しくなってしまう

結局、人間もマグロと一緒で
泳ぐ続けているときが一番楽で

止まって色々考えていくうちに
鬱々としてきて息苦しくなってしまう

と考えることは
自分は休みベタで
今に息苦しさを感じているのだろう

例えば、
やりたいことをやるという選択は
何か他の選択肢からの逃避だとすると

今までたくさん
逃げてきた人生な気がする

著者の吾妻ひでおも
逃げて逃げてきた人だ
本のタイトルどおり失踪だ

漫画書いていたが逃げ出して
ホームレスになり、残飯を漁り、畑を漁り、

捜索願を出され捕まえられ
また漫画を描き始めるが、アル中になってしまい
また、元の木阿弥

精神的な波が強い人で
ザブンザブンと音を立てて流れてきた人だった

そういった人が
搾り出す搾り汁を読むことができたのは
今回幸運だと思ったし、何かの縁を感じた

一回でいいなら
ちょっとした幸せに飽きたりしないし

一回でいいなら
ちょっとした不幸に耐えられる

そんな風に
思わせてくれた本書に

なんだか
感謝したい気分だ

helmet-books

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紙の本

過去、吾妻氏の漫画を読んだことがある人は、ぜひ。

2005/06/20 23:56

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るび - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は、漫画家の吾妻ひでお氏が1989年に突然失踪したときの話です。
帯には「全部実話です」との文字が;
実際に読んでみて「吾妻氏ならあり得る」と思ってしまった。
(これって作者の術にハマってる?それだけウマイと言うことで〜)
ホームレスやアル中の話など、実話として読むにはキツい内容なのに
ちゃんと吾妻氏の漫画しています。←これってありがちなな感想で
発売から3ヶ月経った今、改めて書くのに気恥ずかしさもあるのですが・・・。
話の内容や絵柄には、見る人によって好き嫌いがあるかもしれません。
とりあえず、吾妻氏の漫画を読んだことがある人にはオススメします。
特にファンと意識していなくても、過去、少年チャンピオンやプリンセスで
吾妻作品をちょこっと目にして心の稜線に触れたあなたも、ぜひ。
余談ですが、この本、帯の紙がカバーと一緒なのがとてもよい感じです。
手に馴染むと言いますか。本の装丁ことはよく知らない私ですが
「いい仕事してるなー」と思いました。

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紙の本

不条理な世界

2007/08/28 11:43

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nory - この投稿者のレビュー一覧を見る

子供のころ、友達の家にこの人の不思議な漫画があったのでなんとなく読んでいた。あとは新井素子との交換日記とか。

ある日突然、ふらりと失踪してからホームレスとしての生活を始める。それがものすごくクールに描いてあって、漫画家の視点はどんな状況でもあくまで漫画家なんだなと思った。
警察で職質され、失踪届が出ていることがわかって奥さんが迎えにくるのを待っているときに、ファンという警察官が色紙を買ってきてサインをねだり、「夢」と書いてくれというので絵にその言葉を添えたという話はものすごく不条理な世界をかいま見た気分で頭がクラクラした。
そして再度失踪して、なぜか配管工なって教育まで受け、社内報に漫画を投稿する。ああ、不条理だ…。
アル中になって病院に入院した話は、鴨ちゃんの「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」とも重なる。ここでも病院の中は不条理な世界。

最後のとり・みきとの対談は短いけどおもしろかった。とり・みきの視点で読むとまたこの本の凄さが増してくる。

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紙の本

人間のたくましさを感じる一冊

2015/07/14 03:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kg - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者である吾妻ひでおの実体験を元に描かれたエッセイマンガ
本人の二度に渡る放浪とその際についた仕事のこと
それまでの作家生活。放浪した後に入れられた病院のことなど
内容自体は結構悲惨な内容であるものの軽いタッチでギャグに変えてしまう
吾妻ひでおの技量の高さに驚きつつ
人生なんとでもなると思えるようなそんな気持ちになる一冊

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紙の本

生活のためだけに仕事をする日々のほうが優れていると言えますか?

2005/07/31 08:34

13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

マンガ家吾妻ひでおが自らのホームレス体験やアルコール依存症の日々を綴ったマンガエッセイ。
 マンガが描けなくなって出奔し、腐った毛布を拾って山の中で生活を送る著者。悲惨この上ない路上生活を描いているにも関わらず、「全部実話です(笑)」というキャッチ・コピーが示す通り、本書は無邪気に明るく路上生活を笑いのめしています。

 賞味期限切れで捨てられたコンビニ弁当で空腹を満たす著者の生活を、飽食社会日本ならではのエピソードとして興味深く読みました。これだけのサバイバルが出来る力があるならば、日常生活でもなんとかやっていけそうなものではないか、という思いが心をよぎりましたが、物を創る世界に生きる人間には、その人間の流儀というものがあるのでしょう。

 本書では著者が漫画家生活を振り返る挿話が20頁近くに渡って、やや唐突な感じで登場します。デビュー当時は漫画誌編集部の言う通りに描くなんて「死んでもイヤだった」著者も、「自分の好きな作品を描くなんてことは出来ないと未来に絶望して」、やがて「ただ生活のために仕事をして」いくようになります。
 実は私が本書の中で最も痛ましく感じたのは、腐った食べ物を拾って食あたりを起こすような路上生活でも、魑魅魍魎の妄想に襲われるアルコール依存症生活でもなく、抱いていた夢と希望を喪失した著者の漫画家生活の日々です。
 巧みなサバイバルを続ける路上生活者の著者と、金のためだけにマンガを描く著者。果たしてどちらの生活がより優れているのでしょうか。

 巻末では、続編の出版が示唆されていますが、出来ることなら著者を支えた家族の出番を増やしてもらいたいものです。中島らもの「今夜、すべてのバーで」(講談社)には、アルコール依存症の治療に苦しむ主人公を叱咤激励する、さやかという実に魅力的な女性が登場します。苦しい時に支えてくれる吾妻氏の家族も同様に魅力的な人々であるはずでしょう。

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紙の本

失踪生活もアル中生活も楽しそう。そう書いたところがプロ!

2005/05/19 16:44

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:吉野桃花 - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトル通り、失踪中の生活を描いた漫画である。
一読しての感想は、なんか楽しそうだなあ、むしろ本人は気楽なのかもね、だった。
失踪に追い込まれた気持ちは別として、逃げちゃってからはほんとに楽しそう!
ほんと人って、生きられるものだ。生きようとするものだ。
実は、数年前私の弟が失踪した。
母は出て行ったその部屋を見て、身も凍る思いがしたらしい。普通にがばっと布団を跳ねのけて起きて、そのまま出て行った感じだったという。これはまずい、普通に仕事が嫌になったというレベルではない雰囲気。家族はみんな「とにかく生きていてくれ」と祈った。年取ったばあちゃんも私に電話してきて泣き崩れた。
結果的には1週間ほどで捕獲されたのだけど、その間の気持ちといったら、とても今でも漫画とかにできない。笑える部分がない。
でもね、見つかって家に帰った弟にそのことをいうと「死ぬわけねえやん」とか言うんですよ。
さすがに怒りましたよ。「おのれが死ぬ気がねえでも、こっちとは連絡取れんし、仕事ほっぽりだして行くちゅうのは普通やねえやん。うちがどんな気持ちでおったと思うちょん!!ばあちゃんにもよう謝れよ!あんな年寄りにこげな思いさせて」
逃げた人は自分のことは自分で把握できているからいいのだけど、ふっといなくなられたこちら側からしてみれば、生き死にすらわからないのだ。
弟は、お金も持っていたし車で出たし、たった1週間で見つかったので、吾妻さんみたいにサバイバルはしていないと思うが、途中からはこんなふうに楽しくもあったのだろうなあ、と思う。何にもつながれてなくて、義務も権利もない自由。
さすがプロというか、その客観性、その生活で見たものが克明に描かれている。
こんな工夫して生きているんだったら、家族も心配ないね、ってもんだ。ほんとそれくらい笑える。
作品として、徹底して笑いに終始しているところにプライドを感じる。
余談だけど、失踪しても大人の場合は警察に真剣に探してもらえません。しょっちゅういなくなるという人は別として、そうじゃない場合は「自殺する可能性が高い」というと腰を入れてもらえるらしい。父の友人からそう助言されて「もう死んじょるかもしれん」くらいのことを言ったみたいです。ほんとにそう言うと有効なのかどうか謎ですが、弟は高速に乗ろうとしたところで警察につかまりました(もちろんナンバーは伝えていた)。
ちなみに、弟は今は別の会社で元気に働いています。

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紙の本

前評判通りの面白さ

2014/10/07 20:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:reon - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて吾妻作品を読んだ。筆者の体験記なので、実に面白い。事実故の面白さ、事実故の驚き。続きのアル中日記も楽しみです。

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紙の本

内容紹介

2005/04/12 18:38

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

全部実話です(笑)
突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション!

「実体験の凄さはもちろん、絵も含めた『漫画作品』として完成度が高く本当に面白い。できるだけ多くの人に読んでほしい、傑作だと思います」
とり・みき(漫画家)

これはもう総てのアズマニア、だけでなく総ての現代人にとっての福音の書だと思いました。面白くて面白くて、泣く暇も震える暇もありません。[足の丸い四頭身で描かれた現代の新約聖書]て事でどうでしょうか。受難の煉獄とも言える全編を覆う、強烈な生命力が
軽妙ですら有ります。
菊地成孔(ミュージシャン) ———帯より

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2005/04/23 22:14

投稿元:ブクログ

個人的にはあまりしっくり来ませんでした。ホームレス生活その他を淡々と、しかしながら読ませる内容で描く事はすごいと思うんだけど、なんか「酔っ払いの昔のやんちゃ自慢」を聞いている気分になるんですよね。失踪やアル中で家族にえらく迷惑かけているのに、語り口がひたすら能天気なのがそう感じさせるんだろうか。普通はこれらの話題は陰惨なイメージがつき物だから、あえてそういった語り口にしてるのは分かるんだけど。多分自分が「失踪した父親に迷惑をかけられた息子」だからだと勝手に推測。

2005/04/25 17:51

投稿元:ブクログ

作品は4つの部分に分けられている。まず漫画家という社会的立場から逃げホームレスのような暮らしをしていた時期の生活内容の披露、次に同じく職場を逃げ出しホームレスをしていたところ声をかけられ配管工として働いた時期の生活、3つ目に漫画家としての生活、最後にアルコール中毒になり入院した際のレポートという構成になっている。どれも現実的に考えるとある種の厳しさを感じる内容だが、ほのぼのとした世界観で抵抗無く読める。かといって作者がそういった人柄でないことは、巻末のとり・みきとの対談を読むとすぐに分かる。つまり、この作品はエンターテインメントを数多く描いてきた吾妻ひでおの漫画家としてのプロ意識によって自虐や自嘲を越え娯楽にまで昇華されているのだ

2005/05/20 21:40

投稿元:ブクログ

80年代漫画マニアの人なら、「不条理日記」にはまらなかった人はいないと思います。しかし、そのときのあじまセンセの状況は風の噂にきくばかりで実態はわかりませんでした。その実態を知りたい人は買っていいかも。まー一般人にはお勧めしませんが。
あ、これから失踪したい人なら参考になるかも(笑)

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