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- カテゴリ:一般
- 発売日:2005/03/23
- 出版社: 本願寺出版社
- サイズ:18cm/173p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-89416-777-8
紙の本
いきなりはじめる浄土真宗 (インターネット持仏堂)
インターネットのホームページに建てられた「インターネット持仏堂」。そこで自在に語られた往復書簡形式のプチ法話の数々。浄土真宗をいきなり始める体験型入門書。【「TRC MA...
いきなりはじめる浄土真宗 (インターネット持仏堂)
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商品説明
インターネットのホームページに建てられた「インターネット持仏堂」。そこで自在に語られた往復書簡形式のプチ法話の数々。浄土真宗をいきなり始める体験型入門書。【「TRC MARC」の商品解説】
フランス現代思想研究家が、インターネット・ホームページで宗教思想・人間学を講ずる本派住職と交わした浄土真宗をめぐる往復書簡。「その1」から「その9」までと「間狂言1、2」を収録。【商品解説】
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紙の本
著者コメント
2005/03/15 15:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:釈徹宗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は内田樹先生の「昨日はどうもありがとうございました」という奇妙な一文から始まる。「昨日」とは2003年8月24日のことである。その日、私はJR芦屋駅前で内田樹先生と初めてお会いした。
クールな男として近隣住民に知られているこの私であるが、実は過去にたった一度だけファンレター(正しくはファンメール)というものを出したことがある。あまり人に知られたくない過去である。思わず私をミーハー的行為へと駆り立てたその書物こそ、かの内田樹先生の名著『ためらいの倫理学』であった。その後、私と内田先生との交友が始まった…、わけではない。なのに、どういう因縁のなせる業か、その二年後内田先生と芦屋の喫茶店でお目にかかることとなった。私が極度に緊張する中、話は意外に弾み、ネット上で宗教や仏教に関する意見交換をするこ
ととなり、本書が誕生した。
この『インターネット持仏堂』は、数多い内田本の中でも特にユニークな存在である。本書は、ある一定の方向に読者を引っ張ろうなどというような出来レースっぽいやり取りにはなっていない。むしろなかなか一致しない二人の足並みに妙味があると思う。中でも、内田樹先生のオリジナリティ高い宗教観は必読である。私もそれなりに多くの宗教本や宗教論を読んできたが、ちょっとないようなタイプの本に出来上がっていると思う。浄土真宗に興味のある人はもちろん、浄土真宗なんてなんの興味もない人でさえ、読んで楽しめるように腐心している。読んでいた
だければ、これまでばくぜんと持っていた宗教や倫理や社会通念への枠組みが揺さぶられること請け合いである。なにしろ、これまで約二十年、私が書いた文章に何のリアクションもしたことのない妻が、「おもしろいやん」と言って読破したのである。これがいかに驚異的なことであるか、みなさんにはちょっとおわかりにならないであろう。
紙の本
いきなりはじめれる!浄土真宗です。
2005/04/02 03:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夢二 - この投稿者のレビュー一覧を見る
このインターネット持仏堂は内田樹先生のホームページにて掲載されていたんですけど、その時読んでいたものでも、相当面白かったんです!
まだまだ宗教の本というのは、結構抵抗あったり(だって、なんか洗脳されるんじゃないかしら…という先入観。とか、あんまりその宗教色に染まりたくない…という不安。)して、読まなかったんですけど、両先生とも専門分野のお話をされているようで、実は読者よりも往復書簡を楽しんでいるんじゃないかと思うくらい、仏教のお話盛りだくさんの内容です。
それでも、難しいところもあったりですが、いきなり初めてもそこそこ(?)理解できる宗教本です。シンクロニシティや恋愛や映画やTV番組の主題歌のお話などなど、脱線しているようで、でもそんなことはない読みやすさもありましたよ!
紙の本
これは知的冒険小説である。
2005/05/17 19:22
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一円玲子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるで冒険小説を読んでいるかのような高揚感。
学者と坊主の宗教に関する往復書簡という内容で、まさかこんなに興奮しようとは。
先が気になるから、ぎゅうぎゅうの満員電車でも、無理して読みふける私(27才・女)。その背後で本の内容を見た人は、「そんなに興奮して仏教本読まんでも…」と思ったに違いない。
現代思想を専門とする内田樹氏が、浄土真宗本願寺派如来寺住職の釈徹宗氏とメールを交わす。「浄土真宗を知る」という主軸はおさえつつも、話題は他宗教や社会など、多義に広がる。両氏は、それらの事象を、双方の立場から改めて分析し、相互に発見する。
つまりこの本は、浄土真宗を通して私達の世界を改めて探検し発見する、知的冒険本なのである。
インターネット上で展開された往復書簡の内容の上に、続編(「2」)には書き下ろしの「その17」、「歎異抄」3/6/9条の全文(総ルビつき)が加わり、より読みやすく、より読み応えのある2冊になっている。
「仏教の世界なんて、難しそうでどうも…」と思っておられる方も、内田氏と釈氏が読者の両手をしっかり持って導いてくれるので心配はいらない。
浄土真宗の基礎知識を得られるだけでなく、一冒険を終えたすがすがしい達成感と、フレンドリーに案内してくれた両氏へのなれなれしい仲間意識が味わえてお得である。
本書(「1」)の口絵に、両氏が歓談している写真が載っている。読後は、両氏の間に、読者自身の笑顔の写真を切り抜いて貼られたし。3人の冒険の思い出の本に早変わり。
紙の本
感動!!!!!
2005/04/17 04:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は仏教に関心がありこの本を購入しました。なぜ星5つ評価か、それは、仏教の視点だけに留まらず社会密接型視点、哲学者視点と幅広い視野から、そして、二人の著者の談義から、仏教とは又、真宗についての答えが浮き出されているところにあります。“いきなりはじめる”まさにその通り!!全くの仏教的立場から書かれると一般の人はむずがゆい難しさを感じ、途中で敬遠してしまうのではないでしょうか。しかし、この本は違ったのです。人が普段疑問に思う、仏教の疑問などを内田氏が質問する(あらゆる角度の視点の話、ご自分の意見を述べながら)、それを、僧侶視点から釈氏が答える、これまた僧侶らしからぬ?(笑)僧侶分野に固執しない非常に面白い話を織り交ぜながら、それでいて、明快な仏教からの答えを述べてらっしゃる。読んでいて飽きない、話に引き込まれる、そして、ほほうと言う答えで開放される。私は上巻を購入しただけであるが、読んだあとこの本に出会えたことに本当に満足感を感じました。とにかく視野が広い、だから飽きない、好奇心を駆り立てられる、そしておもしろい(ラブロマンスの映画の話もあったりで)、でも論点が全くずれていない、読んでいくと素晴らしい答えに導かれている、それほど自然な談義で教えてくれる書。本当にわかりやすい、面白い!!だから皆さんにもお知らせしたくて投稿しました。
具体的には前半、ご縁という視点から宿命と自由という話になり、それを、それを釈氏が仏教の根本的思想の因果思想を元に、あらゆる視点から説かれていき、中盤にかけて因果の話から「執着」の問題へ、そして仏教とは?とズどーん!!とした直球の討議。そこから内田氏「死とは苦なのか」、釈氏の見解、いいや、一概にそうとは言えない。ここで誤解しないで欲しいのは、この部分には人間がいかに生きればどのような思いで生きれば、より良き人生がおくれるのかという非常にポジティブな幸福な人生をおくるためにという答えが書かれている。書の中で因果とはいつも、因があって果が有るのではないという部分があるのだが、これはまさにそのことであろう、人間の最後を知ることで今生きる生き様がわかる。そんな素晴らしい答え、私が書の中で一番感銘を受けた部分である。人間の最後、いいや、人の最後を知ること、つまり生き死にを知ること、この部分は現代のあらゆる事件、問題の解決に一石を投じる部分だと私は思う。とにかくこの書を読み私は深い感銘を感じています。皆さんにも読んでいただきたく投稿した次第です。ちなみに、後半はプチ仏教概説から、日本人の宗教性などが、述べられており、これまたおもしろいですよ!!!!!長い投稿ごめんなさい。感動してかいたらついつい長くなってしまいました(笑)当然下巻も買います。又読んだら投稿します^^。