紙の本
猫好きにもオススメ
2006/04/01 10:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シノスケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
愛猫とともに一人で宇宙船を駆る商人ハヴィランド・タフ。身長は2.5メートルを越え、体毛は一切なく、でっぷりと太った腹を支えるのは真っ白な手足。無表情から繰り出される慇懃無礼な態度は神経を逆なでしてやまない。傍目には全くの怪人物だが、筋は通すタフ。彼の強烈な個性に惹きつけられてしまった時点で作者にはしてやられたというもの。
遺伝子ネタ、ひたすら巨大な宇宙船、滅びた文明、異質な知性体等々……SFとして目新しい要素は見当たらない。クローニングや遺伝子操作による問題提起が積極的に行われているわけでもない。それでも巨漢の商人がどうやって問題を解決していくのか、先を読まずにはいられないのが不思議だ。帯の「『ジュラシック・パーク』の興奮と『ハイペリオン』の愉悦がここにある」はなかなか微妙なあおり文句であるけれども、各星で繰り広げられる腹の探りあいと人間達のダメさ加減を胚種船から見下ろす視点はなかなか妙。読みやすいエンターテイメントSFとして広くオススメ。
紙の本
久々めぐり合った爽快なスペースオペラ
2005/05/10 21:27
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にんぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の帯の惹句は「ジュラシックパークの興奮とハイペリオンの愉悦がここにある。宇宙一あこぎな商人ハヴィランド・タフ登場!」ダン・シモンズ好きであろうが、ニーヴン好きであろうが、クラッシャー・ジョウ好きであろうが、この本に嬉々として飛びつくこと間違い無しと思われます。
主人公タフは身長2メートル半、無表情でまっしろな皮膚、はげ頭、太鼓腹、大きな手足という、加藤保憲をもっと魁偉にしたような男。第1話の「禍つ星」で手に入れた過去の遺伝子技術の遺物、どんな生物のクローンも作ってしまう胚種船のたった一つ残された使用可能な船を駆って、「環境エンジニア」を開業して宇宙を行く!
宇宙一あこぎなんて形容されてるタフは、猫撫でながら腹のたつ慇懃無礼な態度で交渉するけど、それが抜け目なさそうでいて、実は間抜けで、実は誠実で、それでいてどんな時にも泰然自若で最後には言い分きっちり通しちゃうという、涙が出そうにいいキャラなんですね。
この本は三話収録で、それぞれのエピソード一つ一つ恐竜やらファンタジーじみたおなじみさんな怪物やらの総出演。常識を超えた知性生物、それに宇宙での活劇までお楽しみを各種取り揃えて供してくれます。タフの手ごわい相手として配されるのがまた根性ありそうなお姉さまぞろいで、それもまた嬉しがらせてくれます。
この連作が、5月末刊行の四話収録の本で完結なのですか。それを待ってから通して読むべきだったという思いと、それでおしまいかいっ!という思いで、心は乱れます。ああ、もう読んじゃったわ、もったいない!
紙の本
自称、環境エンジニアのタフの活躍
2006/03/22 23:21
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
氷と炎の歌シリーズで、すっかり魅了され、やられてしまった。
私としては、読まざるを、得なかった一冊いや、二冊です。
ジョージ・R.R.・マーティンが、80年代に発表していた
SFの連作集です。
とある、事情より、(これが、前日談として、第一話になっています)
銀河帝国の軍事用生物兵器胚種船を手に入れた、タフ。
この船、銀河中のあらゆる、生物の遺伝子情報がストックされていて、
あらゆる、生物が、クローンとして、生産可能になっています。
タフのキャラ立ちも、強烈で、言葉づかいは、慇懃無礼で、
めちゃめちゃ、丁寧。 恐ろしく、遠まわしに相手を、侮辱したりします。
原文では、sir sirの連発だとか、、。
で、身の丈は、二メートル半あって、太鼓腹、で色は、真っ白。
(世界史好きの人は、安史の乱の安禄山を、思い起こすのでは、ないのでしょうか、、この人も、物凄い大男で、大きなお腹をしていて、
玄宗皇帝に、そのお腹の中には、何が、入っておるのじゃ?と、
尋ねられて、
「陛下への赤心(まごころ)で、ございます」と、答えておいて、
反乱を起こしました。)
で、人に身体を触られるのが嫌いで、人ごみも苦手、で、大のネコ好きです。
で、このタフが、銀河中を駆け巡り、生物を販売し環境を直し!?ます。
エンターテイメントとして、めちゃめちゃ面白かったのは、
実は、この連作集の前日談として、描かれた、「禍つ星」
です。SFねたのオチとかは、吃驚しるものでは、ありませんが、
とにかく、エンターテイメントとしての、出来は、ぴか一です。
悪い奴(タフも含めて)が、いっぱい出てきて胚種船を目指して、
トレジャーハンティングを、するのですが、正に、騙しあいのコンゲームの要素と、各人、色んな特徴を生かして生き残りをかけます。
異文明のパワードスーツを着ているけど酸素が、残り少ない者、
この船の制御コンピューターにアクセスできた、サイボーグ、
この胚種船の所属していた、軍の兵器には詳しい者、
この胚種船の中央コントロールにいち早く、たどり着いて、
各人の状況と船をコントロールできる者。
誰が生き残るのでしょう。
面白いのは、みんなが、非常に凄惨な殺し合いをしている中、一人、
自分の飼い猫のクローニングという、生産的作業をしていたのが、タフです。
もう一つ印象に残ったのは、
三作品にも、登場する、ス=ウスラムという人口過剰の星の
食料問題です。
登場人物たちが、もう口にしているのですが、
タフが行う、環境エンジニアリングの作業は、神の領域に
達しているものだと、命をドンドン生産すると、いうことは、
どういうことなのか、というテーマまで、内包しています。
一応、宇宙一あこぎな、商人となっていますが、
1巻目はそれほどでも、ないじゃないか、と思っていましたが、
二巻目からは、タフもめちゃめちゃ悪くなります。
というか、こっちのほうが、発表時期は、早いので、
オリジナルの要素は、こっちなんでしょうね、、。
まぁ、王道のSF作品です。
紙の本
やっぱりマーティン
2005/06/15 12:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:栃凪 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の絵を御覧下さい。主人公です。
貴方はこんな体型の人物お好きでしょうか?
私は大嫌いです。
そう、大嫌いなんですが、不思議と愛らしさを感じ始めてしまうんですね。まあ、これって作者の術中にハマルってやつですか、仕方ないです。
ジョージ・R・R・マーティンにかなう訳ありません。彼は何時だってサービス精神たっぷりの楽しいSFを読ませてくれるのですから。
もう、<2>も予約しました。幸せ!
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超巨大宇宙船〈方舟〉号を操り惑星環境改造を売る宇宙商人、
ハイランド・タフの活躍。
SFを読みたいという気持ちが久しぶりに燃え上がってきて
新刊を買ってみたらいきなりこんな面白い作品にぶち当たるとはありがたい。
「身の丈2メートル半、福禄寿と布袋尊が合体したような体型に、
全身純白で無毛」という異様な外見、馬鹿丁寧で嫌味ったらしい
話し方をするタフのキャラクターが面白い。
一本気な正義の味方キャプテン・フューチャーの後だと、
なおさらこの屈折した人物像が味わい深く読めてしまうね。
全3編収録の連作集で表題作「禍つ星」はタフが〈方舟〉号を手に入れるまでの話。
幾十にも罠の仕掛けられた巨大な宇宙船の中で曲者揃いのライバルを
タフがいかに出し抜くかというもの。
第2話「パンと魚」は宇宙港でのタフとポートマスターの駆け引き。
このポートマスターが鉄火肌の婆さんで、迎え撃つタフの嫌味がなんとも可笑しい。
第3話「守護者」惑星ナモールの環境改造にタフが挑む。
海上から巨大生物が大量発生して惑星全土で大暴れっていうのが
もの凄いイメージで映像で見てみたくなる。
どのエピソード名前と違って腕力を使わず嫌味に解決しちゃうんだけど
タフが大の猫好きというのがなんともいい味を出している。
5月下旬には完結編「タフの方舟2 天の果実」が出るので楽しみだ。
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生物兵器を商いにするハヴィランド・タフの連作シリーズの第1巻。
収録作品は3作
・『禍つ星』
あらゆる疫病を降らせる禍つ星。
その正体は、遥か昔に滅んだ文明の巨大な生物兵器培養船だった。
それを手に入れれば、莫大な冨と権力を手にすることができる。
学者や殺し屋のチームが運び屋に選んだのは、タフというぱっとしない商人だった。
・『パンと魚』
シリーズ内シリーズの第1話。
方舟を手に入れたタフは、修理と改造のため、ス=ウスラムに立ち寄った。
その星は人口が非常に多く、近い将来、食糧危機になるのは明白。
政府は方舟号を取り上げようとするが、
信義の人、ポートマスターのトリー・ミューンは何とかしようとするが……
・『守護者』
海の惑星ナモールが、未知の怪物のため困っていることを聞いたタフは、助けようとやって来る。
今まで見たこともない様々な怪物が現れ、どんどん住民が襲われているという。
惑星側としては、早くそれらを倒す生物兵器をばらまいて欲しいのだが、
タフは研究中と言って一向に動かない。
その間にも、次々と島は全滅していき……
話も面白いんだけど、タフのキャラクターが強烈。
身長2メートル半の肥満体、白い肌に無毛という容姿。
そして、その物言いはまさに慇懃無礼。バカ丁寧な正論で人を苛立たせる。
このタフの性格が、裏があるのかないのか、わからないところが魅力。
善人に見えるのも、阿漕に見えるのも、第三者的にそう見えるだけで、
本人は自分の矜持に従ってるだけなんだろうね。
脳内ボイスは銀河万丈(笑)
3作の中では、『パンと魚』がお気に入り。
政治的駆け引きが行われている中、
その渦中にいるタフその人は、全く何を考えているのか不明なのが読み所。
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帯によると「2006年ベストSF[海外篇]第2位」らしい。アオリにたがわぬ出来だと思う。連作短編ではあると思う。キャラとストーリーがよく練られていて良。
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慇懃無礼の典型みたいなタフのしゃべり方に、なぜかけっこうハマっちゃう。展開が早いのも魅力の風変わりSF。
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や、この話変だよ……猫好きタフ船長、変。すごく変。この作家は秀作『フィーヴァー・ドリーム』が凄く好きなので買ったんだが……怪作だなぁこれ。でも結構好き。結果的に飛んでもなく“あこぎ”なタフ船長がたまりません。
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波瀾万丈の異世界ファンタジー「氷と炎の歌」シリーズで大ヒットをとばしているマーティンのSF短編集。
もともと、こっちの畑の人らしいですね?
宇宙一あこぎな商人ハヴィランド・タフは、禿頭で真っ白な皮膚という異相の巨漢。
千年前の胚種船を狙うチームに雇われたのがきっかけで、生物兵器満載の巨大な宇宙船で起きた壮絶な死闘を乗り越え、たった一人生き残る。
いまや多種多様なクローンを自在に作れるため、問題の多い星に注文通りの生物を提供できるのだが…
SFらしい奇想天外な設定、虫の良い事を願う住人とのやり取り、特に女傑トリー・ミューンとの駆け引きが面白い。分かり易さはさすがエンターテイナーです。
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ジョージ・R・R・マーティンというと、ゲームでもファンタジー小説でもけっこう有名な「七王国の玉座」の人です。
まだゲームの「七王国の玉座」もやったこともなく、小説「七王国の玉座」も読んだことがないのですが、わたし、この人、知ってます。
創元推理文庫のSFシリーズからでていた「ワイルド・カード」シリーズのまとめ役の人ですね。
「ワイルド・カード」を読んでいた頃は、ちょうど、「X-MEN」とかアメコミにはまっている頃((実は、今も読みたいと思っているのですが、小学館プロダクションがアメコミから手を引いてからは、物理的に無理なんですよねぇ…。JIVE高いし、売ってないし…))でして、この小説で読めるアメコミが、わたしは、めっちゃ好きだったのです。
まあ、「ワイルド・カード」は、シェアワールドもので、いろんな人が書いていて、人によってできも違って、ジョージ・R・R・マーティンは、なん、盛り上がる話よりも、まとめのような話ばっかり書いていたと記憶していますが…。
さて、今回の「タフの方舟」です。
第1話は、どうやって、タフが方舟を手を手に入れたのかというお話でした。
これを読んだときは、イマイチでした。
なーんか、悪いヤツばっかりで、いやなかんじのお話なんですよ。
それから、短編連作っていう感じなんですが、1話1話、章わけが何にもないんですね。わたしは、割と小刻みに切って本を読んでいく人なので、キリのいいところがない小説というのは、けっこう読みにくい…。
うーん、30ページぐらいで1区切りあるのが読みやすいんですよ。
なんとなく、先も読めてるし……。
プロローグから、もっと、ホラーっぽい話を期待していたら、なんと、アクション映画だったという感じです……。
タフの性格も、なんかつかみ所がない。
と思って、2話目の「パンと魚」に進んだのですが、これは、メッチャ面白かったです。
トリー・ミューンという姉御が、かっこいいんだ。これが。
人口爆発を起こしている惑星。そこに、タフが行って、初仕事というお話です。
どうも、あとがきを読むと、この惑星のお話が、メイン・ストリームで、1話とかは、あとから付け足しの話のようです。
うーむ。こうやって、シリーズが書かれた順じゃなくて、時代順に並べられることって、よくあるんだけど、あんまりこれが成功しているとはいえないなぁ。
成功してない例で悪いけど、
「風の大陸」
「エルリック・サーガ」
「ポーの一族」
なんかも、やっぱり、書かれた順で読んだ方がおもしろいと思うのです。
「あのキャラクターの過去」とか、「あのキャラクターたちの出合い」だから、面白い話も、いきなりしらんキャラがでてきても、楽しめないのです。
その点、レンズマンは、偉いなぁ。今までさりげなく(あれは全然さり気なくないか?)触れられていた過去が、詳しく語られていくというのは、楽しいです。
なんか、関係ない話になってきたな(笑)
えーと、タ��は、ネコを飼っていて、そのネコたちが、けっこう無味乾燥なタフに彩りをあたえてくれていると思います。
それから、タフは、なんか、悪辣で、無礼な人間みたいに書かれているのですが、実は、まあ、自分の良心に乗っ取って行動しているということで、けっこういい人のようです。
ただし、いい人が、いつも正しい選択ができるとは限らないです…。
特に、タフみたいに、メチャクチャな力を持ってしまっている場合は…。
そのへんの議論は、「パンと魚」のなかで、トリー・ミューンとタフがやっています。
まあ、今のところ、タフは、失敗なしなのかなぁ。このあたりは、まあ、疑問が残るところではありますが。
素人だしね。メチャクチャな力が、思いもかけない悲劇を引き起こすことも、やっぱりあると思うんですよ。
でも、そういうことをひっくるめて、それほどあまくわないけど、けっこう作者は、人間を信じているところがあるなぁと思います。
ただし、これって、たくさんの人口を養えるようになったけど、本質的に、解決になってないんですよねぇ。
まだ、続きがあるようなので、どうなるのか楽しみです。
あと、トリー・ミューンが、どうなるかも、気になっています。
はじめは、ネコを嫌っていた彼女が、虜になっていくところも、けっこうネコ好きには読ませるところです。
ネコ好きに、悪い人はいないと思います。
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1話の途中まで「合わないかも」と思ったのですが、そこからぐいぐい面白くなりました。猫好き小説でもあり。
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●『七王国の玉座』シリーズでブレイクしたJ.R.R.マーティンの短編連作集。
舞台はさまざまな種族がはびこる広大な星間宇宙。
主役は宇宙一アコギな商人ハヴィランド・タフ。
彼と彼の猫たちを待ち受ける冒険やいかに!?ヽ(゜∇゜)ノ
●面白いっすよ!
慇懃無礼で賢くあくどい商人・タフがかなり吉。
『七王国の玉座』シリーズでも、キャラの立ちっぷりにほおほおと感心したもんですが、あれは長編だけあって登場人物が多すぎる・・・。
こっちは、人数が少ない分覚えやすくてよろしいです(笑)
二話目に出てくる剛腕トリー・ミューンはかなりカッコよく、こう言うお婆さんになりたいもんじゃのお、とつい呟いてしまいました。おかげさまで、超久しぶりに読み返すと言う行為を行いましたよ。さて2作目も読むか。
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2007.10.16。本格ファンタジー≪氷と炎の歌≫シリーズの著者が描くSF短編集。連作短編形式で、主人公の宇宙商人にして環境エンジニアであるハヴィランド・タフがまたクセのあるキャラでたまりません。慇懃無礼が服着て歩いているようなやつで、外見は縦にも横にもとにかく大きく、全身純白でつるつる。無類の猫好きのようで、そこには大変共感をもてます。さすが凝りに凝りまくった設定が魅力である≪氷と炎の歌≫の著者、この作品も細部まで行き渡るしっかりした設定を披露してくれます。普段SFはあまり読まないんですが、普通に楽しめました。この作品、76年〜85年にかけて発表された連作集なのですが、まったく物語に古さを感じさせません。こう、良作に出会ったときのゾクゾク感を味わいました。とにかく猫が可愛いです猫!
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テラフォーミングモノ、というのだろうか。生態系の分析・改良などの部分はサイバーパンクものなどよりガジェットの劣化が少ない印象。
主人公が太った商人でアクションよりも駆け引きがメイン。主人公の奇妙な言動と騒動が主体のコミック小説という感じ。
読後に妄想の余地があるのはキャラクター造形の部分。もうちょっとタフの邪悪さのつまみを「大」のほうにひねって、まじめな美少女と組み合わせたりするとか。いや、美少女はなくして悪vs悪のシリアスな展開にするのもいいかも…などといろいろ考えられて楽しい。
テーマよりエンターテイメントなんだけど面白さに脱帽。内容に関係ない読後感カテゴリーとしてはニール・スティーヴンスンかな。