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商品説明
関ヶ原の戦いから、徳川家康が「天下泰平」を構築していくまでを取り上げる。「謀略の天才」はいかにして長期政権を構築したのか? 『週刊ポスト』連載の単行本化第12弾。【「TRC MARC」の商品解説】
シリーズ280万部突破の歴史ノンフィクション最新刊。今回は、豊臣政権の崩壊から、徳川家康が「天下泰平」を構築していくまでを取り上げる。常に世論を大切にしていた家康は、自分に対する信頼感を保つためにはいろいろな戦略を駆使した。その最大のものは「常に安定した組織の上に乗る」ことだった。いま改めて、家康がもっていた多面性に光を当て直してみると、今まで見落とされていた面に学ぶべきところがいくつもあるとして、井沢氏は、新しいリベラルな徳川家康像を提示し、その偉大さ、天才性がどこにあったのかについて考察する。また、「『ケガレと部落差別』を理解しないと日本社会の歴史は分からない」とし、現代日本人がクリアしなければならない「課題」も提示する。【商品解説】
著者紹介
井沢 元彦
- 略歴
- 〈井沢元彦〉1954年愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者を経て作家活動へ。80年「猿丸幻視行」で第26回江戸川乱歩賞受賞。著書に「天皇になろうとした将軍」など。
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紙の本
時代に最も求められている能力を持つ人間が頭角を現す
2008/09/22 15:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ「逆説の日本史」の第12巻。本巻でカバーする時代は17世紀前半の頃である。今回は一冊すべてが家康がテーマとなっている。秀吉の死後、家康がどのようにして徳川幕府を成立させていったかを描く。
著者が家康を保守主義者と呼んでいるように、家康は日本の統治を鎌倉幕府時代に戻し、強化した。家康には改革者というイメージはない。関ヶ原にしても大坂の陣にしても家康は決して圧倒的有利ではなかったが、長年の経験を活かし、したたかにライバルたちを潰していったことが分かる。大坂夏の陣の頃には家康に対抗できるようなライバルはいなくなっていた。皆、力量不足で、家康に従うしかなかった。
時には謀略を使いながら、リーダーシップを発揮し日本を再統一した。長い戦乱の時代が続き、それに終止符が打たれたことは結果的には当時の人々が求めていたのが家康のようなリーダーだったということになる。
家康の凄さは高齢にあっても意志・野望が衰えることがなかったこと。自分の目標の達成のためには手段は選ばないが、決して無茶はしない。じっくりと構えて時を待つ。しかしここぞというタイミングは逃さない。決断力と実行力に優れていた。時流をしっかり読み、時流を掴んで、事を成している。しっかりした参謀役にも恵まれていたのだろう。文字通りの戦国レースは「チーム家康」が勝ち抜いた。