「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
煉獄のエスクード Rainy day & day (富士見ファンタジア文庫)
煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
それでも守らなければならないもの
2006/05/03 18:03
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
この世界と魔界をつなぐ扉の鍵をめぐるローマ教皇庁と魔族の戦いをある兄弟の視点で描くファンタジー第一作。
孤児として教会で育てられ、養父である神父によって嫌疑を仕込まれてきた高校生薫は、ある日ローマ教皇と面会させられる。そこで出会ったのは二人の女性。”レディ・キィ”ソフィアとその護衛者である魔族レイニー。そして薫は剣士としてソフィアの「盾」となる使命を持つことを告げられる。
ソフィアを奪い扉を開けるべく襲い掛かってくる魔族とその眷属。薫と共に教会で育てられた魔術師真澄に忍び寄る魔手。普通の高校生として育った薫がレイニーに一つの決断を迫られたとき、無事ソフィアを守り、扉に鍵をかけることができるのか…
「12月のベロニカ」同様に、導入部の時間軸が転倒しています。ただ、この戦闘シーンをここに持ってくる必要はあるのかな?と若干疑問はあります。しかし、通常キリスト教をベースにした場合に見られるような宗教臭さは見当たりません。上手く物語りに入り込めれば、すんなり読めると思います。
紙の本
やっぱり貴子潤一郎は本物だ!
2005/06/08 13:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:彬兄 - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯に「日本一ライトノベルを売る男 秋葉原書泉ブックタワー店員大塚氏 大絶賛!」とあります。なんでも「やっぱり貴子潤一郎は本物だ!」だそうで。いやー、なかなか珍しい煽り文句です。
で、内容はというと……。なるほど、煽り文句で大見得切ってるだけのことはあるかも。なにしろ、作品の雰囲気、ストーリー展開、キャラクター、どれをとってもおざなりな部分が見あたらない真っ向勝負の正当派現代ファンタジー。
両親を目の前で魔族に殺され魔族を屠る剣の使い手に選ばれて幼い頃から剣術を習い育った少年、千年の長きにわたり歴代のレディ・キィを守り続けた謎の美女、魔界との扉を閉じるという重責を11歳にして背負った少女……。敵味方含めてほとんどすべてのキャラが活きてます。
似た作風、という意味では(小説ではないですが)シリアス系のCLAMP作品が近いでしょうか。数あるライトノベルの中でも屈指の完成度を誇る良作といってよいでしょう。比較的に寡作なのが唯一の難点ですが、続きにも期待したい作品です。