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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.6
  • 出版社: 角川書店
  • レーベル: 角川文庫
  • サイズ:15cm/327p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-04-374702-0

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紙の本

NHKにようこそ! (角川文庫)

著者 滝本 竜彦 (著)

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NHKにようこそ!

税込 660 6pt

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みんなのレビュー152件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

かっこわるいことはなんてかっこいいんだろう。

2008/03/31 07:50

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ずいぶん昔に「なぜ人を殺してはいけないか」、先輩、後輩と話していた。彼らはこういった。「他人を殺すということは、自らも殺される可能性を認めるということだ。だから人を殺してはいけない」と。その時、即座に頭に浮かんだのは彼らが自死を考えていないということだった。彼らの論理には「人は自分だけは生きていたいと思うものである」という前提がある。しかし、「自分だけ消えてしまいたい」あるいは「いっそ自分ごと」という思いに直面する、したことのある人間というのも存在する。現にここに。
 
 セカイ系とくくられがちな本書であるが、あえて「ダサイ(太宰治)直系」(大槻ケンヂ氏経由)としたい。とにかくかっこわるくて切実で、なさけなくて真剣で。かっこいい。
 本書は社会の中での、自分の存在意義を見失い、引きこもる一青年と、彼を救うことに、自分自身の癒しの可能性を求める一少女のラブストーリーである。
 NHK(日本放送協会)は彼に大きな影響を与えたのだろう。『お笑いオンステージ』、『サウンドストリート』、『YOU』、『トップランナー』、『未来少年コナン』、『ふしぎの海のナディア』、『ふたつのスピカ』。実は地上波TVでも、ラジオでも、伝統的に一番優良かつ前衛的なサブカルチャーのプログラムを提供してきてくれたのはNHKである。『バロックの森』、『邦楽のひととき』、『能楽鑑賞』、『ラジオ深夜便』、『ためしてガッテン』など年配者向けもずば抜けてよい。
 そして、現在のお笑いをあの『爆笑オンエアバトル』抜きで語れるだろうか?四角い仁鶴がまあるくまとめる『生活笑百科』なしに現在の大阪府知事は存在しただろうか?

 しかし、NHKはただの
 「語呂合わせなんだ。自分を苦しめている仮想敵。それがNHKの本質だ」。(本書p.303より)
 「あの先輩の場合なら、それは「日本ひ弱協会」を意味する」(同上)
 「岬ちゃんの場合なら、NHKは「日本悲観協会」を意味している」(同上)

 そして彼と彼女は。NHK(日本人質交換会)を結成する。
 趣旨書には「あんたが死んだら俺も死ぬぞコラ!」とある。(本書p.320)

 傷つけられたから、傷つけよう、傷つけてもいいのだという思いにとりつかれそうな、とりつかれたことのある方に。是非。
 
「君、思い違いしちゃいけない。」(『パンドラの匣(はこ)』新潮文庫、p195より)

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紙の本

気楽に読むも良し、真面目に読むも良し、目を逸らさずに読みたい1冊

2007/07/25 23:45

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ざわ・・・ぶろぐ - この投稿者のレビュー一覧を見る

メインテーマ(だと私が感じたもの)は前作『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』とよく似ている。

 私たちが生きている複雑な社会には「正体不明の悪」が潜んでいて、私たちが幸せを感じられないのはその「正体不明の悪」のせいであって、自分は何も悪いことをしていないのになぜこんなに苦しまなければいけないんだ、こんなに苦しむぐらいなら死んだ方がマシだ、でも死なない、死ぬのは怖いから。
 ――という感じ。

 ひきこもり、対人恐怖症、コミュニケーション能力の低下、などといった流行の新書で、現代日本の若者が抱える問題として取り上げられるような性質を持つ登場人物は、自分の周囲を見渡してみるとそこここにいるような、決して特別ではない人間なのではないか、という気になる。
 日本の社会のシステムがこのような人間を生み出す構造になっているのだろうか?文化人類学、もしくは精神医学の領域において、文化依存症候群(wikipedia参照)という概念に基づいて研究も行われているようであるけれども、現実にそんなシステムが存在し、上記のような人間を作り出しているのならば、確かに、それは「正体不明の悪」と呼ぶに相応しく、これから社会を作っていく世代が直面すべき問題だろうと思う。

 という具合に深読みして楽しむこともできるのだけれど、ひきこもりの実情というものが著者の経験を基に、赤裸々に描かれている部分はちょっとした衝撃。だけれども、そこで本を置くべきではないと思った。世間には「臭い物には蓋」的に常識的に敬遠されるものを避けるべきである、というような暗黙の了解があるように私は感じていますけれど、性教育などが良い例かと思いますが、だからこそ知っておかなければならない、見たくないものこそしっかりと見ておかないといけないものである、とも思うわけです。

 最近の教育と昔の教育と、私は両方を体験しているわけではないですけれど、礼儀、勤勉、信頼、義理人情、自己犠牲精神、他人や年長者を敬う気持ち…etc.のような主観的イメージにおける好意的な日本的精神、こういうものが、私の感覚値においては、昔よりも低くなったな、と思います。今は隣人の顔すら知らないで暮らす方が一般的でしょう、なんだか、寂しいものです

 なんとなく『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』と似たようなテイストを醸し出しながらも、秀逸というか、読む意欲を掻き立てるような書き出しだなぁ、と思いながらサッと読んでしまった1冊。

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紙の本

現代青春ブンガク☆

2006/01/26 20:52

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nanako17girls - この投稿者のレビュー一覧を見る

NHKには2つの意味がある。みなさんご存知「日本放送協会」。そしてもうひとつ「日本ひきこもり協会」。ストーリーは単純。そう、彼(主人公・引きこもり男)を苦しめているのはNHKである。そう確信(?)した彼はNHKに対して何をするでもなく、ただダラダラした日常を過ごしてゆく。そこには、恋愛・友情などの人間関係が絡んでくる。実際に引きこもりだった作者の経験的妄想がそこには書かれている。誰しもが顔を赤らめてしまうようなセキララな告白である。そして誰しもが経験してきた(引きこもりに限らず)「青春」が書かれている。ライトノベルだと侮るなかれ、リアルな青春はこの小説に書かれている。かつて引きこもりを「終わらない思春期」だと言った人がいる。確かにそうかもしれない。だからこそこれはブンガクなのだ。「奇妙な」そして「リアルな」自伝的小説である。

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紙の本

最強のひきこもり

2016/12/23 11:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

誰もいない部屋の中で、ビンセント・ギャロの物まねをするシーンがよかった。物語の終わりとともに、新たな始まりが感じられた。

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紙の本

暴走するひきこもり

2006/08/18 10:09

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネガティブコメディとでも言えばいいのでしょうか
ひきこもり主人公の自虐的でブラックな笑いがあります
社会風刺でも批判でもなく、まさに自虐と暴走
この作品を読んで面白いと感じるか否か、かなり人を選ぶように感じます
ひきこもりは「攻撃を受けている」と感じている動物が安全な場所へ隠れようとする本能的な行動だと認識しているのでそれについてどうこう言う事はないですが、それでも(主に金銭的な事情で)外に出なければならなくなった人間の奮闘・暴走ぶりが馬鹿馬鹿しく描かれていて、頭のネジの外れ加減がなかなか面白いです

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紙の本

前半はいかにもラノベなだけだが

2019/11/02 11:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る

ラノベの文章はなぜに独善的で言い訳がましく、恥ずかしい文体なのだろうか。主人公の独白が読みづらいのはなぜなのだろう。さらに主人公には自動的にフラグが立ち、また偶然が物語の必然であるのもラノベだ。前半部分では、途中読むのをやめようかとも思ってしまう。
しかし、メンヘラの岬も主人公佐藤に絡もうとしていた理由もはっきりしてきて(自分よりも格下の存在を欲していた)、そこからお別れをしようとする展開などは評価できる。

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紙の本

初!ひきこもり者によるひきこもり小説

2006/12/20 20:58

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る

ひきこもり経験者(?)による「驚愕のノンストップひきこもりアクション小説」らしい。ひきこもりのことはひきこもり経験者に聞くのが一番だとは思う。だからたとえ小説とは言え、ひきこもりの実態を知るには適切な作品かもしれない。
確かに日常の生活の様子、特にエロゲーに嵌まり込んでいくあたりは圧巻だ。小説とは思えない。これは著者の実体験だろうと思わせられてしまう。宗教の勧誘や集会の描写も、リスカの少女岬ちゃんの言動も、何となくそれらしく見えてくるからすごい。ともかく、ディテールはこれぞひきこもりといった感じだ。
だが、結局この小説はそこまででしかない。主人公はともかくも、高校の後輩で隣人の山崎は家の事情で消えていくし、岬ちゃんも現実感の薄い子だし、何より題名がこの小説の何も表していないとってつけたようなタイトルだし。
著者は別作品で第5回角川学園小説大賞特別賞を受賞しているらしいが、従来の小説とは違うものと思わないと読んでいられないところが多い。それが若い世代の小説とか文学だと言われてしまえばそれまでなのだが。

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2005/08/16 08:03

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2005/08/26 02:43

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2005/08/18 21:36

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2005/08/15 00:47

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2005/07/11 12:45

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2005/07/05 20:38

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2005/07/08 19:38

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2006/06/23 01:40

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