紙の本
キミにもあの名作『マルドゥック・スクランブル』が書ける!
2005/06/02 19:25
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宝島社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キミにもあの名作『マルドゥック・スクランブル』が書ける!!
「小説や物語が好きだし、なんとなく自分も書いてみたいけど一体どうすればいい の?」
と考えているアナタ。そんなアナタのために、今ライトノベル界でもっとも旬な作家“冲方丁”が一肌脱ぎます!
あの名作『マルドゥック・スクランブル』の書き方など、秘蔵のストーリー創作のテクニックや秘訣を初公開。
ライトノベルを中心に、アニメ、ゲームのシナリオ・マンガ原作に相通ずる創作手法を具体的かつ包み隠さず徹底伝授します!
【 Contents】
【ホームルーム】本書について
●「小説が書けるようになると、何か良いことがあるんですか?」
●「技術論を書いているヒマがあったら、小説を書いた方が良いんじゃないですか?」
●「技術論は、とっても偉い作家が書くものじゃないんですか?」
●「作家が書いたものは、誰にも真似できないものである」
●「小説家は孤高・孤独・孤立でなければならず、情報交換をするのはみっともない」
●「他のメディアにふれることは、小説を書く上での参考にはならない」
【1時間目】マルドゥック・スクランブルの書き方
STEP1 編集者の要請
STEP2 種書き
STEP3 骨書き
STEP4 筋書き
STEP5・6 肉書き・皮書き
《休み時間その1》デビューする前に決めたこと
【2時間目】カオスレギオンの書き方
STEP1 主要人物の種書き
STEP2 プロット
STEP3 人物とプロットの調整
STEP4 交渉——そして推敲
《休み時間その2》アシスタント制度
【3時間目】蒼穹のファフナーの書き方
STEP1 人物とプロット
STEP2 ぶった切り
STEP3 再構成
STEP4 執筆
《休み時間その3》作家性
【4時間目】とりあえず書いてみましょう
その一 主題探しのコツ
その二 テレビ番組遊び
その三 擬人化遊び
その四 四コマ漫画
その五 パロディ
《お昼休み》新人を取り巻く状況について
【5時間目】こんな風に言われたんですが
○「説得力がない」と言われました
○「リアリティがない、作品にのめり込めない」と言われました
○「意外性がないよ」と言われました
○「意外性がないよ」と言われました2
○「君の作品は目新しさがない、面白味がない」といったことを言われました
○「インパクトがない」と言われました
○「感情移入できない」と言われました
○「文章が下手だ」と言われました
《放課後》読む娯楽から、書く娯楽へ
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紙の本
冲方式ハウツー。
2021/10/04 14:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
冲方丁の小説の書き方。
自作をモデルに一から事細かに小説の書き方を解説。読んだことのない作品があると解りづらい。
ホームルームと四時間目と五時間目の導入部とQ&Aが面白い。
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本人曰く「フォトショの可愛い女の子の書き方」みたいなノリで書かれてます。空想都市の中でたまーーーに議論してたりする内容と被ってたりして、面白かったです。物書きに正解なんてないわけですが、しかし他人の書き方というものは非常に「参考」になりますよね! こういう本というか文章がもっと出回ると面白そうですね。あとチャットでの議論が活発だとなお。
「業界に必要なのは千人の中堅作家と、一万人の新人作家と、百万人の同人作家」というのは、まさにその通りですね。
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マルドゥック・スクランブルを読み「すごすぎる!」と感嘆した私は、ついうっかり中身も確認せずに買ってしまいました。失敗でした。最初に著者自ら述べているとおり、10代のための(〜高校生くらいまでの)本です。内容が薄いです。高校生くらいで、ライトノベル的なものの書き手になりたいと思う人、沖方さんの熱心なファンにはいいかも。それ以上の年代の方には正直オススメしません。
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冲方さんの書く小説の書き方。内容はとても面白かったです。ただ、途中に自分の作例が出てくるのは仕方ないとしても、そのボリュームが多すぎる気がしました。
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ライトノベルで活躍(?)している沖方 式(蒼穹のファフナーの原作者)が、自分の小説を書く際のノウハウをポップな語り口調で書き記した本。
いわゆる文章作成のためのノウハウ本(文章読本という)は、基本的に過去の文豪たちのテクニックの紹介や解説など、かなり高度なレベルでのノウハウ本しかなく、初心者にはとっつきにくいが、この本はとりあえず書いて見たい!と思った人が手軽に読めるように書かれている。
実際に過去に自分が書いた小説をどういったプロセスで書き記したか丸ごと載っていることも興味深いが、それ以上に実際に書くにあたって、いろいろと考えてしまう人に「まずはパロディでも何でもいいからとりあえず書いて見よう!」と明快に答えを打ち出すスタイルがとてもおもしろい。
さらに、実際にかなりありそうな”周囲からの心無い一言”に対して、個別に対応策を提示しているのも初心者にとってはかなり心強いはず。
おしむらくは、その軽すぎる文体ゆえに文章そのものに関するノウハウは少なかったように感じるが、それはまあ、自分で書くようになってから他の文章読本を読めばいいだけ。
書いて見たいけど何からやっていいのかわからない!という人にはお勧めの一冊。
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種書き、筋書き、などの手順が面白かったかな。
なんとなく自分でやってはいたけれど。
フォーマット化していくって大事だな、と。
あと、メディアミックスについて考えさせられました。
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『マドゥック・スクランブル』『カオスレギオン』や、アニメ『蒼究のファフナー』の冲方丁(うぶかたとう)先生著作の“お話の作り方”本。
親しみ易い砕けた文章で、アイディアのメモやキャラ作り、ストーリーの構成などを紹介されています。また、前述の作品のプロットがまるまる載っていたりするので、参考にし易いと思います。
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創作系のサイトでおすすめされてたので読んでみました。
冲方さんが本当に小説界を盛り上げたいのが伝わって来ました。
勇気づけられました。よしよし。
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なんとなくで買ったけど超面白かった!
鮒キャラ全員のサヴァン解説とか!
うぶちん的な女性の書き方(異性の書き方)はとても参考になったよ。
どうりで男の人がバロットみたいなキャラを書けるわけだわ。
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冲方 丁先生がご自身がお書きになったプロットを基にストーリーの作り方やコンテの仕方等が書かれた参考書です。
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実用書?に入るのだろうか。
ライトノベル作家 沖方 丁さんが書いたライトノベルの書き方についての本です。
作者がどのようにして作品を作っているかを紹介しています。
またストーリーを創作する際のテクニックや作家というものについても意見を述べています。
面白いけれどハウツー本としては弱い印象。
でも創作のキッカケになるような気がします。
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書き方本をたまには読んでみようということでブックオフで手にしました。あの「マルドゥック・スクランブル」の書くハウツー本です。
寸劇式創作塾
本書は表紙で受けるイメージ通り、とてもライトで読みやすい本です。「こうしなければいけないのである」とか格式張った言い方ではなく「僕はこうやってるし、このやり方がオススメだよ」といった風味で書かれてる、お手軽3時のおやつ風ハウツー本です。難しい本の合間にサクッと読めます。
小説を、気楽なモノにするということ。
さて、本書の目的は、冒頭、表記では9ページに書いてあります。
本書の最大の目的は、小説を、気楽なモノにするということ。特異な才能や、優れた感性を持った人間にしか小説は書けないという、古式ゆかしいブランドを、いったん無に帰してしまいましょう、と本書を手にしたあなたに提案したいのです。…略…もっともっといろんな人が、自由に気楽に商売抜きで、小説を書くようになればーぶっちゃけ、本が売れます。 本書p8,9より
そう本書は創作人口を増やそうという目的の本なのです。ハウツー本の殻を被ったステマ本でもあるのです!
冲方丁 解体新書
そんな本書ですが、意外と内容はしっかりしてます。著者の人気作「マルドゥック・スクランブル」をどうやって書いたのかの内訳であったり、著者の仕事のやり方がそのまま書いてあります。企画書の内容からどうやって発展させたか、果ては編集者によるツッコミまで。
書き方本を読んだことは少ないのですが、ここまで公開したものは見たことないので、とても参考になりました。正直、下手な本より使えるのでは?と思います。
執筆の6段階
僕が一番役に立ったと思ったのはこの3段階の書き方です。よく有名小説家に「どうやってこの本を書いたのですか?」って質問される方がいると思います。その答えとして「僕はまずアイデアを書き溜めるんだ。それで…」というように小説家は答える。その答えを構造化したようなものなのです。どんなものなのか書いておきましょう。
種書き:作品の種になるアイデア・言葉・イメージを書き溜める。
(能書き:種書きのうち小説のテーマとは直接関係ないが小説家として重要なもの)
骨書き:種書きをまとめること。設定書・企画書。
筋書き:プロット。
完成させるには、さらにもう2段階踏みます。
肉書き:執筆。
皮書き:推敲。
どうです?分かりやすいでしょう?大体、こんなものだろうなとは思っていましたが、こうやって構造化すると非常にわかりやすかったのです。どこで、自分がつまずいているのかも理解しやすいですしね。
僕の場合は筋書きと皮書きですね。小説以外にも使える技法だと思いますが、どうもこの2つが僕は弱い。特に皮書き=推敲はSPBS作家・ライター養成講座でも散々指摘されました。この文章もあとで推敲しないとな 笑
創作の3項目 小説の5項目
その他、著者はデビューする前からずっと指針にしてるものがあるそうです。
創作の3項目:知識・技術・感性
小説の5項目:主題・世界・人���・物語・文体
僕にとって大事なのは創作の3項目です。知識は常につけていっているのでまだ良いのですが、今、圧倒的に足りないのは技術です。技術書を読むのが苦手だったのもあってほぼ技術といえるものがない。あったとしても足りない。写真と文章。これから伸ばそうと思います。
小説の練習
以上のやり方を駆使して、どうやって物語ができてきたのか。「マルドゥック・スクランブル」の他に、「カオス・レギオン」、「蒼穹のファフナー」の創作過程を明らかにして説明してくれます。作家の体験談がそのまま語られるのは非常に楽しい。
それはとにかく、本書はその他にも小説の練習方法を紹介しています。主題探しのコツやテレビ番組遊び、擬人化遊び、四コマ漫画、パロディなどお役立ち情報満載でございます。さらに、ツッコまれたときようの技法も紹介されていて、いやーもう出血大売り出しですな。お買い得ですよ、旦那 笑
最後に
そんなこんなで、書き方本として本書は非常にオススメなのでございます。これは買いでっせ!旦那!(それはもういい 笑)
お粗末さまでした。
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小説やシナリオを書きたい人にはオススメです。
業界の現状を盛り上げたいという著者の情熱が感じられます。
従来の小説家になるには?というハウツー本よりも敷居は低く
内容も読みやすいです。
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まだ冲方氏の作品を一冊も読んでいないけど、このハウツー本から、すごい世界が広がってることは想像できて、読みたくなった。よくもまあ、こんなに人物像とか設定とかを練り込めるな・・・。
冲方学級委員長(←本上の設定)の、実際の創作過程を見つつ、実践的なトレーニング方法なんかも紹介した、かなり実用向けノウハウ本。
なにより冲方氏の後進育成意識というか、小説業界を盛り上げよう!という熱意が感じられる。