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紙の本
グレイヴディッガー (講談社文庫)
著者 高野 和明 (著)
『13階段』をしのぐ圧倒的迫力!空前の疾走感で展開するノンストップ《サスペンス》大作改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。だが移植を目前にし...
グレイヴディッガー (講談社文庫)
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商品説明
『13階段』をしのぐ圧倒的迫力!
空前の疾走感で展開するノンストップ《サスペンス》大作
改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。だが移植を目前にして連続猟奇殺人事件が発生、巻き込まれた八神は白血病患者を救うべく、命がけの逃走を開始した。首都全域で繰り広げられる決死の追跡劇。謎の殺戮者、墓掘人(グレイヴディッガー)の正体は?圧倒的なスピードで展開する傑作スリラー巨編!【商品解説】
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紙の本
スピード感溢れるサスペンス。犯行の残忍さには目を覆う。
2008/05/31 10:33
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ココロの本棚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「13階段」で江戸川乱歩賞を受賞した高野さんの受賞後第一作。
とにかく一気に読みました すごくスピード感のあるサスペンスです。
骨髄ドナーとなった八神は移植目前に殺人事件の容疑者とされ、警察から追われる身に。
警察以外の謎の集団からも同時に追われる八神は、移植手術をする病院に向かって逃走します。
一方警察は、立て続けに起こった連続猟奇殺人事件の捜査を開始するのですが・・・・・・。
逃走する八神と、連続殺人事件の捜査をする警察、両者の物語が語られるのですが、次から次へと判明する事実に驚きと興奮が隠せません!
犯行手口から、イングランドの伝説に残る「墓堀人(グレイヴディッガー)」と名づけられた犯人の正体は一体誰なのか!?
その他、物語の発端ともいえるある事件の謎も絡んできて、まさにノンストップ。多くの謎が少しずつ繋がっていくプロセスにはやられました。
ただし、中世ヨーロッパの魔女裁判を模した犯行は非常に残忍なので、想像に耐えません。
そのへんは、歴史に興味のある方以外は、サラーっと読み流したほうが無難かも。特に女性は。
警察物としてのリアリティも薄めです。実際には「知的犯罪者」と「猟奇犯罪者」の結びつきはあまり考えられないかな、とも。
警察内部の闇の部分。人類の歴史の暗黒部。
一種の暗さを感じる中、八神の「善」に向かっての逃走部分が光ります。
個人的には、こういうスピード感溢れる小説は嫌いではありません。
一本のサスペンス映画を観ているようなドキドキ感は楽しめると思います。
紙の本
ネット評価が高いので、読みました。
2014/10/21 00:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:shingo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネット評価が高いので、読みました。
骨髄バンクが絡んだ逃走ミステリー。構成はうまいのですが、淡白な描写が苦手でした。。
紙の本
うーむ・・・。
2006/09/14 12:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「13階段」で合法的な殺人者の苦悩をずっしりと描き、江戸川乱歩賞を受賞した作者。前作が非常に印象に残っていたので、本作を手に取ってみた。
都内で起きた猟奇殺人を軸に、物語は多面的に進んでいく。猟奇殺人を追う警察、そして警察内部の軋轢やせめぎあい。そして猟奇殺人鬼が追っているらしい宗教団体と、その宗教団体が追っている主人公、八神。登場する怪しい者達に共通するのは、「骨髄ドナー」というキーワード。
主に猟奇殺人鬼の新たな凶行を食い止めようとする警察と、これまでの悪事を悔い改めるために死を覚悟で自分の骨髄を病院に届けようと東京を疾走する八神の二面を切り替える事で話は進む。
だが、まず警察内部の関係が掴みにくい。それなりの調査をして興味深い部署や関係を引っ張り出してきたのだろうが、それを魅力的に書ききれて無いように思えた。さらに事件と登場人物達の因果関係、ちょっとスッキリと納得出来ない。なんかイチイチ「えー?」という思いが浮かんでしまう。
それから、「そんな奴いるか?」って言う思いは置いといたとしても、八神の「疾走」がスッキリとしない。何かどっか、ハラハラドキドキが中途半端になってしまう。都内で警察の銃撃戦、てのも何かピンと来ないし。
工夫の無い作品タイトルにも何か違和感。もちょっとどこかに焦点絞って書き込んだら、エンタテイメントとしては及第点になったかもしれないけれど。
紙の本
武士の情けで、★二つ、と思ったんですが、あえてここは★ひとつ。ま、ここまで低評価にすると反発も多いでしょうねえ、まず一読を
2005/10/27 20:30
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「東京で起きた二つの殺人。遺体は不思議な姿勢をとらされ、十字型をした傷がつけられていた。骨髄移植手術を明日に控えた犯罪者が巻き込まれた事件」サスペンス。
『13階段』で乱歩賞を受賞した作家の新作、ということで出版された本の文庫版。
魔女狩りといえば、ヨーロッパ中世の暗黒時代。こう暗記させられた人も多いに違いありません。大陸を吹き荒れた嵐が、なぜイギリスではさほどの猛威を振るわなかったのか、その鍵を握るのが「グレイヴディッガー」、と聞いたら本を読みたくなる人も多いにちがいありません。でも、小説は期待とは全く違う始まり方をします。
それは1年3ヶ月前、覚醒剤の取引に絡んで起きた、売人と客の間の口論から刃傷沙汰から始まります。相手を刺して逮捕された売人野崎は容疑を否認。警察の努力をあざ笑うかのように、事件の決め手となる被害者は見つかりません。ところが、事件から1年以上経った頃になって見つかった男の死体が、その客のものだと判明したのです。しかし、遺体はつい最近殺されたとしか見えません。しかも、肝心の遺体が法医学教室から消えたのです。
事件の鍵を握るのが、骨髄移植手術を明日に控えた犯罪者 八神俊彦、32歳。つい最近も女子校生を相手に詐欺を働いたばかりの、ご面相に迫力のある男。その彼は、なぜか人助けに目覚め、ドナー登録をし、今は入院の準備を始めたところです。といっても、簡単に入院するわけでありません。先ずは、友人に借金をすることに。そのために出かけた自分の名義で借りたマンションの浴室で見つけたのが友人の死体です。逃げ出す前に、被害者のコンピュータを覗いている最中に、見知らぬ訪問者が。屋上を伝っての追跡劇が始まります。
人助けのために何とか移植手術が行なわれる六郷病院に辿り着かなければならない八神。その彼を追跡するのが、謎の男たちと古寺巡査長と警視庁人事一課監察係の剣崎。魔女狩りの処刑を思わせる連続殺人の被害者。異端審問官殺害に残された印。見えない炎。深夜に展開される追跡劇。どこにでも現れる追跡者の正体は。そして消えた死体は。39年ぶりに改定された国家公安委員会規則の施行が認めた銃撃戦。
1/3くらいまでは、それなりに真剣に読んでいたのですが、途中からあまりのバカバカしさに気が抜けてしまいました。乱歩賞というのは、時々、こういうポカをやるから面白いのですが、これはもうコミックスそのものです。いや、それでは現在のコミックスに失礼でしょう。陳腐、マンネリ、安直、空虚、久しぶりです。怒りを通り越して、呆れてあいた口に虫が飛び込みます。
後半の謎解き、文章が混乱して少しも腑に落ちません。本当は点数などつけるレベルではないでしょう。それは前作『13階段』にもいえます。乱歩賞崩壊。そして、追跡劇の部分の軽さは、全くいただけません。これだけは、何度でも書いても書き足りた気がしません。