- カテゴリ:一般
- 発行年月:2005.7
- 出版社: 昭和堂
- サイズ:19cm/275,26p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-8122-0521-2
紙の本
グローバリゼーションの倫理学
著者 ピーター・シンガー (著),山内 友三郎 (監訳),樫 則章 (監訳)
テロリズム、地球温暖化、8億の飢餓人口…。私たちは国境を越えた新しい倫理を構築しなければならない。グローバル化が孕む問題を倫理的観点からまとめた、グローバリゼーションにつ...
グローバリゼーションの倫理学
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商品説明
テロリズム、地球温暖化、8億の飢餓人口…。私たちは国境を越えた新しい倫理を構築しなければならない。グローバル化が孕む問題を倫理的観点からまとめた、グローバリゼーションについて考えるための入門書かつ問題提起の書。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
ピーター・シンガー
- 略歴
- 〈ピーター・シンガー〉動物解放主義によって環境倫理をスタートさせた哲学者の一人。貧困の問題にも取り組んでいる。
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紙の本
グローバル化時代の哲学
2016/01/28 09:04
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投稿者:ホンの無視 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読む前に、「この本の著者は哲学で言うところの功利主義者である」という点を前提として知っておくと、より面白く読めるだろう。
著者は、一般的に知られている功利主義者を特定のコミュニティの範囲内でしか最大幸福を考えない「古典的功利主義者」とした上で、国内の事だけを考えるのではなく地球全体を1つの共同体として考えた上で最大多数の最大幸福を考えるグローバル功利主義を本書で提唱している。
特定の国やコミュニティだけが負担を被ったり、富が偏在している現代の世界の問題を考えるで重要な考え方だと思う。
しかし、残念な点としては、地理的な距離の問題や、国ごとに法、文化の違いがある上でどの様にグローバル功利主義を浸透させるかについての検討が足りていないように感じる点と「グローバル化が進む=国境が取り除かれる」という前提で議論が進んでいるところである。
いくらグローバル化が進んだとしても、国ごとの環境の違いを考慮に入れずに物事を判断するのは無理がある。