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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 60件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.8
  • 出版社: 双葉社
  • レーベル: アクションコミックス
  • サイズ:21cm/213p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-575-93962-0

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長い道 (Action comics)

著者 こうの 史代 (著)

長い道 (Action comics)

926(税込)

長い道

540 (税込)

長い道

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みんなのレビュー60件

みんなの評価4.4

評価内訳

紙の本

偽物のおかしな恋の間にある心情を、

2006/02/27 00:24

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「夕凪の街 桜の国」で、一躍注目を浴びた筆者の新刊である。「夕凪の街」は、「感動モノ」として読まれたようだけれど、私の場合、そのやわらかな描線に大いに惹かれた。彼女の作品の中には、感情を直接に表現することばはあまり出てはこない。けれども、そのふうわりとした線が、さまざまな感情を伝えてくれるのである。
 さて本作は夫婦ものなので、「ほのぼの夫婦愛を売られても・・・」と、二の足を踏んでいた。しかし、そうした予期に大いに反して、楽しめる1冊だった。
 なりゆき(?)で夫婦になることになった壮介と道。定職もなく、金と女性関係にいいかげんそうな夫。そして、そんな夫を責めるわけでもなく淡々と働き日常を送る妻。と書くと「耐え忍ぶ物語」になりそうだ。しかし、そんな夫も時として予想以上のやさしさを見せることもあれば、妻の方はニコニコしながら、予測もつかない行動をとる。かといって、それは昨今はやりの「天然系」や「不思議ちゃん」などとは違う。わかりやすくいえば「何を考えているかわからない」だけなのだが、「何かを考えていそう」でもある。
 3〜4ページ単位の連作の中で、読者の期待を心地よく裏切るさまざまな小さな物語が展開される。「次はいったい何が出てくるか?」を楽しみにしながらページを繰る。もちろんやわらかな描線も健在だ。
 帯では、あとがきの「貴方の心の、現実の華やかな思い出の谷間に、偽物のおかしな恋が小さく居座りますように」とあるけれど、おかしな物語の間にも、何かが心のひだにそっと入ってくる。そしてまた、「この感情は何だろう」と思いながらページを繰り続けるのである。

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紙の本

健気な物語ではなく、実は生きることをあきらめた女の物語として読んだ,

2009/01/01 10:23

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

 荘介は職についても長続きしないダメ男。それでいて女にはもてるので、次から次へと女性をとっかえひっかえしながら、その日を暮らしている。そんな彼のもとへ道という女性がいきなり転がり込んでくる。両方の親がさして深くも考えずに取り決めた縁談だという。荘介は健気ではあるが地味な道がうっとうしく感じられ、夫婦の関係にはなろうとしない…。

 失業中の夫との生活は経済的には極貧状態。その夫には常に女の影がちらつく。
 それでも道は、アルバイトをしながら夫を懸命に支えて、笑顔を絶やさない。
 なんとも出来た嫁です。その健気さにまず胸を打たれます。
 
 しかし、やがて分かってくるのは、彼女が健気でも前向きでも、人生を手放しで肯定的に生きているわけでもないことです。
 道がこんなダメ男のもとへやってきたのは、荘介が暮らす街に来たいと思うある理由があったから。
 好きでもなければ会ったことすらない荘介と暮らし始めたのも、人生を悲観的に見つめる出来事が道のこれまでにあったから。
 道は、肉体的には呼吸をしていても、彼女の心はどこかで硬く死んでしまっていたのかもしれません。
 前に進むことをあきらめて、自分のシアワセを考えることすらやめてしまった彼女は、自分のそばにいるのはせいぜい荘介のような体たらくの男くらいだと諦観を抱いているようです。

 ですから私にはこれは名もなき夫婦の心あたたまる物語ではなく、生きる希望をどこかで捨ててしまった女の痛ましい物語のような気がしてなりません。
 そのことに気づかぬまま荘介が、わずかに道に心を寄せ始めたかにみえるエンディングには、小さな希望を見出さずにはいられません。しかし、果たして道は生きることに再び力を込めることがあるのか。
 それはわかりませんが、少なくとも信じてみたいと私は思います。

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2012/06/10 22:26

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2006/11/28 21:08

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2005/10/15 21:37

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2005/11/14 00:43

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2007/05/17 23:24

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2006/06/06 15:14

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2006/08/03 09:35

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2006/08/11 00:39

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