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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2005.7
- 出版社: 角川書店
- レーベル: 角川oneテーマ21
- サイズ:18cm/246p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-04-710005-6
紙の本
憲法力 いかに政治のことばを取り戻すか (角川oneテーマ21)
著者 大塚 英志 (著)
「憲法力」とは「ことば」への信頼である。「憲法」を裏切り続けることで、「ことば」を裏切り続けた政治に私たちから終止符を打つ方法とは−。憲法と向かいあう基本的な力「憲法力」...
憲法力 いかに政治のことばを取り戻すか (角川oneテーマ21)
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商品説明
「憲法力」とは「ことば」への信頼である。「憲法」を裏切り続けることで、「ことば」を裏切り続けた政治に私たちから終止符を打つ方法とは−。憲法と向かいあう基本的な力「憲法力」を取り戻す。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
大塚 英志
- 略歴
- 〈大塚英志〉1958年生まれ。筑波大学人文学類卒業。日本民俗学専攻。まんが原作者。学習院女子大学非常勤講師。著書に「私たちが書く憲法前文」など。
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紙の本
正直、深く考えたことのない分野でした
2011/10/07 08:00
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本国憲法...政治家センセたちが「改憲」「護憲」といっているのを(たまに)耳にする程度で、個人レベルでは学生時代以来目にしたこともないフィールドである。第九条の解釈をめぐっての議論については、(不謹慎ですが)どうもフルメカシサを感じつつ...(といってなんらかの「考え」を持っているわけではない。「平和ボケ」ですね)
本書には、どちえらかといえば副題の「いかに政治のことばを取り戻すか」というフレーズに惹かれた。「たかが言葉、されど」というのは(政治に限らず)感じるところがあるので。それと改めて憲法(解釈)についての考えを見てみてもいいかなって。あまりにも無関心であったので。
著者は「護憲」の立場ではあるけれども、改憲を全面否定はしていない。ただ、「悪文だから」「押し付けだから」という理由の元に改憲することに疑問を持っている、という立場だ。護憲、というと「カタイ」イメージがあるけれども、結構フラットな視点である。本書の内容は「ことば」を副題に添えているだけあって、「ことば」を駆使した(?)難解な文書が多いです。序盤の柳田国男さんを引き合いにだされている箇所は、正直何を言っているのか、言おうとしているのか理解できずに過ぎてしまいました。まあ、これは自分の読解力不足として...終始一貫しているのは、改憲にしろ護憲にしろ、まずは憲法について考えてみましょう、という点。「押し付け」だから変えよう、といっているのに、改憲の草案を官僚に任せてしまったら、「押し付け」と変わらないじゃん、という明快な論理です。じゃあ、自分で書いてみましょうか、っていう活動をされているようでして、中学生高校生レベルから、それを実践しているようです。その内容云々よりは、やはり「考えてみること」の重要性が大事なのでしょう。「草案を書いてみる」なんていう発想は、まったく持っていませんでした。本書を読んで「じゃあ」という「気持ちにもなっていませんけれどね。
改憲ありき、ではなくてその前に、今の憲法の精神に則った行動をしていますか?憲法を理解して(しよとして)それを解釈したうえでの「改憲」論なんですか?っていうのテーマは明快です。突き刺さります。それは明快なんだけど、そこからの展開が妙にわかりにくくなってしまうのが難点かな...きっと極めてアタマのよい方で、コトバを使いこなすことができる方なんでしょうけれども、それができない自分レベルにとっては、ハードルが高い、それが印象に残ります。肝心の「憲法を考えよう」よりもそちらのほうが....
【ことば】...今の憲法を変える前に、もう少しこの憲法を徹底して生きた方がいい、とぼくは考える...
ここでのテーマはもちろん「憲法」ですが、この本質的な考え方はすべてに通じます。ヒトは「変わる」ことは消極的ですが「変える」ことには魅力を感じる点もある。何がよいか悪いか、という点とは離れたところで「リセット」ボタンを押すのは「楽」だから、なのかもしれません。その前にすることもあるし、そして「変える」という結論が出たのならば、早い方がいい。すべてにおいてそうですよね。