紙の本
ただ一人の男 (ショコラノベルス)
著者 火崎 勇 (著)
幼い頃のトラウマで人間をモノとしか思えなくなった如月巳波が悪夢に目覚めて求めるものは、同居人の尾崎一雅の肉体の熱だった。それ以上の関係を結ぶつもりはなかったのに、あの日か...
ただ一人の男 (ショコラノベルス)
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商品説明
幼い頃のトラウマで人間をモノとしか思えなくなった如月巳波が悪夢に目覚めて求めるものは、同居人の尾崎一雅の肉体の熱だった。それ以上の関係を結ぶつもりはなかったのに、あの日から尾崎を人間として認識してしまい…。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
強い愛は止まった心を解き放つ
2005/11/15 19:49
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴゅあぴゅあ - この投稿者のレビュー一覧を見る
火崎先生の作品はどれも精神構造や思考回路が複雑でまた、そうなった経路も深刻なのが特徴です。それを独特の分析で描写し登場人物の性格を掘り下げていきます。いつも読みながら唸り感心しています。その中でも今回の作品は最強です!よく愛し方や感情の表現方法の分からない人物は登場しますが、この主人公如月はそのレベルではありません。人として止まってしまっているといった感じです。通常の小説ならここで相手役は愛を込め、至れり尽くせりで凍えた心を溶かしていくのですが、尾崎はそんなことしません。なんかすごいんですよ・・・愛ある行動には違いないんですが・・・ただひたすら強いんです。何事に対しても、人を超越した強さを見せつけるんです。格好いいです!ほんとに!久しぶりに男くさい強い優しさを感じました。火崎先生の作品の中でも1,2を争うと思います。