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紙の本
このカップルで続編が読みたいなあ
2005/09/25 23:27
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わってまず思ったのは、「このカップルで続編書いて欲しいなあ」でした。
主人公にとって世界の全てだった修道院は、心を乱すものが何もない「楽園」。図らずも俗世に連れ出された彼女が出会ったのは若者らしい正義感にあふれる青年だった・・・
となれば、恋愛メインで進むのかとおもいきや、やはり、聖痕の乙女は時代に求められる存在。国の混乱を治めるために出現する運命のようです。
「祝福の歌」はこの二人の恋の行方というよりは、シルヴィアナ王国の内乱として歴史に残るはずの兄弟王子のすれ違いがメイン?という感じでした。
枚数の関係か、恋愛面はそれとなく二人が惹かれあっている雰囲気をちりばめたような感じで、もちろん納得のラストなんですが、もう少しページを割いてそこへつながるエピソードを入れて欲しかったです。
あー欲張り。でもだから「続編書いて欲しいなあ」の気分になったのかもしれませんね。
とにもかくにも、新刊で必ず買おうと思えるシリーズであることは確かです。
既刊の銀朱の花シリーズ(といっていいんでしょうか?)へつながるお話でもあり、シリーズをまだ読んでいない方は、もしかしたら、前作「楽園の歌」と、この「祝福の歌」から読みはじめると、物語が分かりやすいかもしれないですね。