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モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.7
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/546p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-323970-5
  • 国内送料無料

紙の本

モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 (Honkaku mystery masters)

著者 奥泉 光 (著)

桑潟幸一助教授の元に、とある童話作家の遺稿がもちこまれた。発表するや意想外の反響を得るのだが、遺稿は盗まれ、編集者は首なし死体で発見された。謎を追う女性ジャズシンガーに大...

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モーダルな事象 桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 (Honkaku mystery masters)

2,006(税込)

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商品説明

桑潟幸一助教授の元に、とある童話作家の遺稿がもちこまれた。発表するや意想外の反響を得るのだが、遺稿は盗まれ、編集者は首なし死体で発見された。謎を追う女性ジャズシンガーに大戦の闇が迫る! 著者インタビューも収録。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー28件

みんなの評価3.5

評価内訳

紙の本

史上最強の応援団、というか解説者。それにしても、千野帽子って一体だれなんでしょう、こんな読み手がいれば作者いらず、というか。あまりに巻末が面白くて小説が霞んじゃうのがただひとつの欠点かな

2005/10/09 10:15

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

舞台は二つ。ひとつは主人公である桑潟幸一が奉職する敷島学園麗華女子短期大学、通称レータンがある東大阪は生駒山の麓です。もうひとつが、巻頭の地図に出ている瀬戸内海の小島・久貝島です。ちなみに、レータンですが、新しい大学なのに既に滑り止め以下との評価が定まり、お先真っ暗な学びの府ではあります。
主人公は勿論、サブタイトルに名前が出てくる桑潟幸一助教授、44歳、独身、結婚歴なし、寸前まで行ったこと2回、現在は風俗がお相手という、太宰治の専門家?ですが、かなり早いところで桑幸という短縮形で名前が出てきます。あっさり読み飛ばしていた私は、桑幸?くわこー?クワコー?ナニ、これ、誰、と戸惑いましたけれど、考えてみれば単純です、はい。
ついでに書いておけば、いかにもレータンに相応しい人柄で、人格、学業、体力、勇気、容姿、資産、性欲、センスのどれをとっても人並以下です。ともかく、魅力はないですね。しかも、浅慮なくせに妙なところで欲張ったり意地張ったり、ええかっこしい、したり、最終的に不器用。ま、一生独身でいろ!ってな感じです。それにジャズ歌手である北川アキこと北川亜貴江とロンドン生まれの諸橋倫敦の元夫婦刑事が絡みます。
で、話ですが、廃校寸前の学校での職を失うことを恐れ、密かに転職先を探す桑潟ですが、その試みは見事失敗、失意のどん底に陥るわけです。そんなとき、彼のところに学術系の出版社である研修館書房の猿渡幹男という男が現れ、香川県の久貝島で発見された作家・溝口俊平の原稿を雑誌に掲載するので、作者について一文を寄せて欲しいと依頼します。
そして、雑誌『言霊』への反響が大きくなってきたことに悦に入っている桑潟の前に、どちらかというとアブナイ系の出版社である天竺出版の新城が、溝口俊平の本を出すので解説をお願いしたいと現れるのです。それに殺人やおかしな元夫婦刑事の珍妙な推理合戦などが絡んで、なんとも不思議な本格というか、昔懐かしい変格ミステリへとなっていきます。
それにしても、奥泉の本というのは面白いです。本来、読みやすいはずなんですね。一つ一つの文はとっても易しいです。変な漢字の使い方もしなければ、衒学趣味で人を煙に巻こうという気配もありません。美文を気取って修辞ばかりが並ぶのでもありませんし、ちりばめられたユーモアなんて、かなりのものです。
にもかかわらず、読み進みませんね。こう、なっていうか泥沼にはまった、っていうか。繰り返しますが、文章は透明ですし、ねちっこいものでもないんです。一見、フツー。でも、見えないトゲトゲが一杯あって、それがいちいち引っかかる、とでも言うのでしょうか。
どこかで読んだような、と思っていたらタイトルが頭に浮かんできました。おなじ奥泉の『鳥類学者のファンタジア』です。
で、今回の小説にもアキの友人でピアノを弾いてくれる人間として池永季梨子が出てきます。チョイ役以下の名前だけ登場するような感じですが、私の既視感の原因はこれかもしれません。
で、そんな疑問を見事に解き明かすのが千野帽子「不透明な語りの自由 文学少女のための奥泉光再入門」と、続く「奥泉光スペシャル・インタビュー」です。これが立派。このシリーズ史上、最もレベルが高く説得力に富み、全ての謎は解けたよ、といいたくなるものですね。千野さんについては情報が少ないです。
ネット検索すると『無敵の俳句生活』の著者の一人としてひっかかります。HPもあります。でも、経歴不明。でもね、デモネ、すごいです。こういう解説つけてもらったら脱帽します。対談もさぞかし楽しかったんじゃないかって思ったりします。これ読み限り、帽子さん、無敵の解説者、最強って感じで斎藤美奈子も勝てないだろうな、不及足許かな、って思います。本文も含めてお買い得の一冊。金字塔ってやつですね、はい。

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紙の本

ミステリと文学の交錯

2005/10/09 20:54

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:la_reprise - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『モーダルな事象』は「本格ミステリ・マスターズ」という新しいシリーズの一冊として刊行された。これまでも奥泉氏はミステリと「純文学」とを交差させるような作品をいくつも上梓してきたが、今回このようなミステリのシリーズから著作を出すということは今まで以上にミステリ小説としての完成度を求められると同時に、「純文学」作家としてはただの謎解きを越えた文学としての部分も期待されるということだ。この作品は果たしてそのような困難な試みは成功しているのだろうか?
 桑幸こと助教授桑潟幸一が勤務する大阪の四流短期大学のすぐ裏の山中で首のない死体が見つかったことから事件は始まる。さらに溝口俊平という無名の童謡作家に関して桑幸と知り合いになった猿渡と名乗る編集者が行方不明となった後、香川県にある楠根島で男の頭部が見つかりそれが実は先の死体の頭部であって猿渡のものであることが判明する。そして東京の出版社が溝口俊平の遺稿集を出版する企画を通じてこの事件に興味をもった北川アキとその元夫の諸橋倫敦が、二人とも大のミステリファンであるということもあって独自にこれらの事件の捜査に乗り出す……
 この作品は基本的に二つのパートに分かれていて、ひとつは北川アキと諸橋倫敦の「元夫婦刑事」が登場する部分である。ミステリ好きの登場人物が素人探偵として捜査をするというのはミステリ小説によくあるパターンであり、ここで奥泉氏はミステリというジャンルを踏襲している。彼らは(偶然や直感に頼る部分はあるものの)主に謎解きという合理的なミステリの部分を担い、現在という時間において事件を解決しようと様々な努力をする。もうひとつは桑幸の視点を通して描かれるパートである。ここではミステリに収まらない、むしろ「純文学」に(さらにSFや伝奇小説にも)属するような幻想のシーンが見事に綴られていく。そしてその幻想は、最初現在の出来事の幻想であったものが過去の恐ろしい幻想へといつの間にか横滑りしたりするなど、溝口俊平の別荘で大戦中に起こった過去の出来事へと主に結びついていく。
 これら二つの異なるジャンルに属すると同時に異なる時間範疇にも属するパートが交互に姿を現し微妙にすれ違いつつ絡み合っていく。それらが華々しく交差するクライマックスを迎えるのは、(ネタバレの可能性のため詳しく言えないが)小説の終盤において同じ一つの章の中で視点が桑幸から北川アキへ、そして北川アキから桑幸、再び桑幸から北川アキへと往還する素晴らしいシーンである。(普段一つの章は単一の視点からしか語られることはない。)そこで桑幸は幻想のなかで現在において知り合いである或る登場人物の子供時代の姿(それは過去に属する)に出会い、その場面に北川アキも間接的にではあるが立ち会うことになる。そのようなシーンが視点を交替しながら同一の章のなかで時間の軛を超えて描かれるのである。
 アトランティスや、ロンギヌス物質、MD世界心霊教会といったSF的ギミックが満載であり駄洒落(実はこの作品の中で重要な意義をもつ)も含めたユーモアにも満ちていて、この作品はその点でも楽しく読める本であることは間違いないだろう。さらに、小説内で起こる殺人事件や溝口俊平などを扱った架空の新聞記事・雑誌記事が様々な文体を駆使して「捏造」されておりそこにも奥泉氏のユーモアと力量を窺うことができる。ここで最初の問いに戻るならば、『モーダルな事象』はミステリと「純文学」を両立させるという困難な試みにまさに成功したと言えるのではないだろうか。

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紙の本

瞠目すべきは巻末のオマケ、千野帽子と称するお方の解説。これを読むと今読み終えた作品のイメージが一変するのだから、これは巻末のオマケではなく作品そのものの最終章ではないのか。挑発する実験的小説だ。

2005/08/27 15:52

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

三流の女子短大で日本近代文学を講義する俗物・「桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活」(副題)振りに、プッ、フフフ、ゲラゲラ、ワッハッハと何種類かの笑いをこらえきれない。酔生夢死のダメ男、トホホ男。私とおんなじだなと苦笑いもする。下品をみせて上等なユーモアをストーリーとは関わりない濃密な饒舌のなかで大いに楽しむ。読み進むうちに連続殺人事件がおこり本格推理小説風がスタートするのだが探偵役はあの『鳥類学者のファンタジア』で抱腹絶倒を演じたフォギーちゃんのお友達であるからまだまだ笑える。そしてアトランティス・失われた大陸で作られたという摩訶不思議な霊力をもつ、これもあのロンギヌス石製コインが登場、その争奪のドタバタでもあるからこれはオカルトノベルなのか。桑潟が時空を飛び越えて右往左往する様子となればやはりSFであろうか。ゾンビにおびやかされるホラーかと思えば、純文学かもしれないし、通奏低音で戦争・恐怖・大量虐殺・人類の滅亡のテーマが流れる。いったいぜんたいこの小説は何ナノだと驚き、つかみどころがないのに、それだからこそ読むことをやめられないのだから、大傑作だと賞賛するのに遠慮は要らないだろう。
「桑潟幸一助教授の元に、とある童話作家の遺稿がもちこまれた。発表するや意想外の反響を得るのだが、遺稿は盗まれ、編集者は首なし死体で発見された。謎を追う女性ジャズシンガーに大戦の闇が迫る!」
と述べたところでこの作品を説明するにはほとんど役に立たない。ストーリーよりも文章の面白み、文章よりも小説の組み立ての巧緻さで読ませるからである。
一連の事件=「事象」をオカルトホラー伝奇SF的にとらえる役割が桑幸こと桑潟助教授の視線であり、本格推理小説的に合理と論理で同じ「事象」に迫るのが探偵役さんの視線であって、これが入れ替わりつつ、結末に向けて収束していく。作者は自由自在の独壇場に立脚してモーダルに「事象」を操っているようである。
さて「モーダル」とは。
「様相論理学では、現実でなくて予測とか反実仮想といった非事実の言説をモーダルな言説と言ったりするんですが、そういう理解でよろしいでしょうか」(千野帽子)
と問われた著者が
「それももちろん含みますね。あと音楽用語でも、ジャズの「モード」の形容動詞形。いろんな意味を含むでしょう。でも、題を選んだ直感を説明することは難しいですね」と気を持たせた答えをしている。探究心旺盛にしてジャズ用語を調べましたところ門外漢にはひざを打つような理解はできませんでしたがモード奏法とはどうやらアドリブ演奏の「自由度を向上」させた技法であって、すなわち、文学論に置き換えれば従来の小説作法にこだわらない手法で「事象」を語ることにあるようです。
蛇足ながらこの巻末の付録、千野帽子というまるで奥泉光の分身と思いたくなるような人物が「不透明な語りの自由—文學少女のための奥泉光再入門」と称する解説。題名からしてふざけているのだが、
「文學少女と呼ぶには程遠い、文学をちょっとかじった程度の皆さんに奥泉光の真髄はなかなか理解しにくいでしょうからわたしが説明してあげましょう」
といわんばかりの不遜な語りに見えて正直、脱帽です。これがあってなるほどとこの作品を見つめることができました。
「どうだ」と奥泉が
「精緻な工芸品的小説だろう」
と胸を張っている様子が目に浮かぶようです。普通なら実にいやみな付録なのですが、逆に感心してしまうのですから、奥泉光、ただものではない。
ただしこの解説は本文を読む前に読むことだけはやめといた方がよい。「語りが過剰」でネタバラシになっているどころかいわばミステリーの解決編のようだ。
とにかく特異な存在感で威圧する巻末付録だ。

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2006/03/26 20:46

投稿元:ブクログ

「本の雑誌が選んだ2005年度ベスト10」の第5位。メタミス嫌いの僕でも非常に面白く読めました。ということは、メタミス好きな人なら非常に高評価になるのかな。まあ、難点を挙げるとすれば長すぎることですね。

2005/10/12 20:48

投稿元:ブクログ

桑潟幸一は地方の女子短大で日本近代文学の助教授をしている。彼のところに夭折した作家の遺稿が持ち込まれ、「言霊」に紹介され、思いもよらずにベストセラーとなる。泣ける童話というのが可笑しい。
編集者が殺害、アトランティスのコイン、香川県の久貝島、桑幸の不思議な夢が始まる。
一方、フリーライターでシンガーの北川アキとその元夫の元夫婦刑事(めおとでか)の素人探偵も事件の捜査を始める。

2005/08/16 22:17

投稿元:ブクログ

いちばん最高なのは「その言葉を」だが、彼のテクニカルなところが本分らしい。長編な上にミステリなので途中挫折するかと思ったが、木苺先生を思い起こさせてなかなか。猫介が!

2006/01/29 22:17

投稿元:ブクログ

皮肉たっぷりの語り口は、読んでいて楽しく分厚さを感じさせません。が、ミステリとして読むとちょっと期待はずれかも。

2007/08/01 10:49

投稿元:ブクログ

本についている帯ってあんまり好きじゃないのだけど、これのは読み終わってからなるほど気が利いている、と思いました。端から見れば突っ込みどころ満載の文学やトンデモも、同化してしまえば人生のすべてをささげてしまったり。メタな地の文を楽しみつつ、虚構の文字の世界に同化する幸福感。アトランティスのコイン、親子何代かにわたる複雑な人間関係、戦時中の不気味な人体実験。

2006/10/31 11:15

投稿元:ブクログ

2006.10.20. 『「我が輩は猫である」殺人事件』『鳥類学者のファンタジア』『新・地底旅行』を先に読んだ方がいいらしい。必要以上に長い一冊だったが、その無駄な長さの要因である形容詞の多さや不必要な感情表現などのノリは結構好き。合わない人にはとことん合わないだろうなぁ、と思う。

2007/08/19 15:06

投稿元:ブクログ

●サブタイトルは「桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活」。・・・・確かにスタイリッシュっつうかね?
とりあえず、ハリセンでもって後頭部に連続ツッコミ入れ倒したりたいわっ。
そんなダメダメ種族の系譜を立派に引き継ぐ男こそ、サブタイトルにも名前が出てるクワコーです。本書のSF≒幻想(?)部担当の主人公です。
はたらけよてめええ・・・・・・・・・・! 

●ありがたいことに、本書のミステリ部を担当するミステリにかぶれたフリーライター兼ジャズシンガーおよび英国にかぶれた編集者の元夫婦刑事は、クワコーとは正反対と言っていいくらい、好奇心旺盛にあちこち積極的に行動してくれるので、スッキリできます。
ま、探偵役が解決に向かって猪突猛進せねば、話にならんのだけどさ。(喋ってばっかりの人もいるけど。)
このジャズシンガーは『鳥類学者のファンタジア』のナイスな迷主人公フォギーの友人であり、フォギーも顔見せ程度ですが出ます。よい。

●解説の千野帽子。
一瞬、奥泉光が別人格で書いた本小説の一章かと思いましたよ・・・。それくらいわかりやすい解説でした。

2011/06/29 20:54

投稿元:ブクログ

助教授桑潟幸一が、とある未発表小説を手にした事から始まる事件の話

ちょっとしたことで有頂天になり舞い上がる桑幸。しがない小市民の位置づけ。基本はミステリだけど、時折幻想的なシーンもはさみつつ。いや分厚い本だったなー。
スタイリッシュという言葉を桑幸はこう実現したのか…というラストだった。

2011/09/03 17:27

投稿元:ブクログ

「准教授」の表紙に魅かれて、まずはこちらを読まねばならんと意気込んではみたものの、図書館で借りては読めずに返すを繰り返し、三度目にしてようやく最後の頁までめくり終えた。ふう。
めくり終えた、という言葉の通り、ええ感じに流し読み。
というわけで何だかよく分からないがしかし面白かった。
桑幸の駄目人間っぷりに好感&共感。
ようやく「准教授」が読める…。

2013/03/02 02:27

投稿元:ブクログ

なんかもうイマイチな人たちばかりでミステリやるとこうなる

【内容】
イマイチな大学のイマイチな助教授がとあるイマイチな童話作家の遺稿を発見したということになってイマイチなわりにはそれが流行ってなぜか成り上がってしまうのだがイマイチな童話作家の謎の人生のせいなのかなんだか殺人事件が身近で起こっていてその結果イマイチな探偵(役)が無理矢理登場してきて少しずつ謎が現れて解かれていってるのかどうか・・・

【感想】
問題なくおもしろいのだけどよくよく考えてみればおもしろいのは文章とかキャラクタなのであってイマイチな探偵たちのせいか物語の進行はきわめて遅く全体としてはなんせ長くて退屈なのかもしれないとすら思えてきたのだがそういうのは純文学系の特徴でもあるわけでこの作品はもしかして純文学?なんてことはなくやはりちょっと変わったミステリなのだろうということにしておこう。

ま、基本楽しいです。
ボクにとっては今暮らしている大阪や故郷の岡山なんかが舞台になってて親近感もあるし。

物語自体はイマイチだけど、登場人物もイマイチな人たちばかりなのだけど、この作者自身はとっても頭がいい人なんだなと思った。賢こすぎる人の書くモノは物語としては面白くなくなりやすいかもね。でも面白さはその賢さに発生してると思う。
この著者はほとんど読んでなくて、最初新聞で(たぶんいくつもの新聞に配信されていたと思う)「プラトン学園」を読んでヘンなのと思い、『「吾輩は猫である」殺人事件』をこれは単行本で読み普通におもしろいと思い、今回のが三作品目。あ、いやたしか朝日新聞に連載されたヤツもこの人の作品だっけか?なら四作目かも。いずれにせよちょっと変わった作風の人という印象が強いです。どういうタイプの作家かつかみきれてないのだけど、これは作者自身がそう意図しているフシ。

今回の単行本で解説があったのもちとびっくり。
でもこれも、その後のインタビューも含めて作品の一部のような気もする。書いてる千野帽子という人が架空の人物で奥泉光さんの文章だったとしても驚きはしませんが、昔、中日新聞・東京新聞の夕刊でこんな名前の人が連載していたような記憶もおぼろにあります。
(2013年03月01日読了)

2011/08/03 23:12

投稿元:ブクログ

先に桑幸シリーズの続編の方の表紙に惹かれて気になったんだけど、どうやらこっちが先らしい、というんで予約してみた。
現物見てびっくり。分厚い〜!ミステリなんてほとんど読んだことないのに、大丈夫か?!と思ったけど、読めた(笑)

要因はいくつかあって、まず、よく言えばアンニュイな、桑幸のキャラがいい。
要所要所に組み込まれている、新聞記事風や週刊誌風のレイアウトは気分転換になった(もちろんストーリーに関係あるからこうなってるんだが)。
ミステリと思いきや、ホラーサスペンスが入ってきて、個人的には推理一辺倒でなくて良かった。
主に事件解決を担う北川アキパートと、事件に巻き込まれる桑幸パートが交互にくることで、違うテイストが出てたのも救い。

というわけで、ミステリに対する見方がちょっと変わった。今までは、推理していかないと面白くないんじゃないかという懸念と苦手意識があって、避けていたのだが、物語の進行に身を任せて読むのもありなんだな、と。
巻末に収録されてる対談を読む限り、奥泉さんの根本はロジック派じゃないような印象を受けたので、そういうタイプの人のなら、結構読めるかも、などと新規開拓した気分になった。

2009/12/29 21:27

投稿元:ブクログ

ミステリマスターズだけど、そんなにばりばり「ミステリ」という感じではないかな。もちろんミステリとしての要素は多分にあるし、ミステリとしての解決もあるけれど。なんだろうなあ……印象としては「幻想」という気もする。
どちらかといえば殺人事件よりも、遺稿の謎の方が面白かったかなあ。でも一番頭に残ってしまったのは……「ださいおさむらい」だったりして(笑)。