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商品説明
「国力衰退論」の虚妄をはぐ! 日本が歴史上経験した4回の「人口減少」。人口が減ると、新しい文明が始まる。旧式経済学ではわからない「少子高齢化」がもたらす恩恵とは。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
日下 公人
- 略歴
- 〈日下公人〉1930年兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、東京財団会長、(社)ソフト化経済センター理事、三谷産業非常勤監査役。著書に「日本経済新聞の読み方」「本からの発想法」など。
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紙の本
繁栄を信じて...「「人口減少」で日本は繁栄する」書評
2006/02/06 01:56
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hiro-tom - この投稿者のレビュー一覧を見る
悲観的な言葉、考え方は、その通りの結果を生む確率を高める。おそらく、
人間の頭の中に生まれるイメージは、話している言葉と考え方の影響を
受け、そのイメージは人間の行動に影響を与えるからではないかと思う。
人生、「思うようにしかならない(=考えてないことは実現しない)」とも
よく思う。
本書は「人口減少で繁栄」と銘打っているので、人口減少にかかわる分析から
経済的繁栄の糸口を見つけ、盛んに言われている「人口減少→国力減少」の
悲観論調に勝負を挑むものかと思ったが、さらにその上をいく内容だった。
過去、日本ではすでに4回人口減少を経験しており、その都度、次の発展に
つながる文化の発展等が見られたという事例をまず紹介し、さらに、
経済的繁栄に留まらず、「国際社会」「グローバル・スタンダード」という
名のもとのアメリカ(ユダヤ)システムに惑わされず、日本として、日本人
として、どのようなスタンス・考え方で、これから進んでいくべきかの提言、
日本人の強みを活かした「消費」と「文化」における世界のリーダーになる
ことで活路を見出そうという提言、が力強くされている。途中、人口減少の
話はどこへ?という感じもあったが、それを忘れさせる力強さがあった。
人口減少により将来予想される悪影響のうち、いくつかは本当に避けられない
ものもあるだろう。それでも、「人口減少→恐れ・不安」と考えがちになる
将来の現象について、明るい、力強い希望を持ち、さらにそれに向かって
実際に進んでいく勇気を与えてくれる本書は貴重だと感じた。
「人口減少でも繁栄できる」と思うこと、そしてどうしたらいいか考えて、行動
すること、これが今 私達に求められていることだろう。繁栄のイメージは、行動に
影響を与え、「思うようになる」という結果を、将来、実際に見ることになる、
と信じる。
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