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健全な肉体に狂気は宿る 生きづらさの正体 (角川oneテーマ21)
今日から「自分探し」は禁止! 生きづらさに悩む現代人の心を晴れやかに解き放つヒントを、精神と身体の面から徹底的に語り尽くす。精神科医と仏文学者の説教ライブ。【「TRC M...
健全な肉体に狂気は宿る 生きづらさの正体 (角川oneテーマ21)
健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体
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商品説明
今日から「自分探し」は禁止! 生きづらさに悩む現代人の心を晴れやかに解き放つヒントを、精神と身体の面から徹底的に語り尽くす。精神科医と仏文学者の説教ライブ。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
内田 樹
- 略歴
- 〈内田樹〉1950年東京生まれ。神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。
〈春日武彦〉1951年京都生まれ。精神科医。都立墨東病院神経科部長。医学博士。
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電子書籍
それなりに。
2016/12/19 20:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お二人を知っている方なら面白く読める内容。
正直学ぶというよりも、語りを聞く感じ。
紙の本
健全な肉体に健全な精神が宿らんことを
2012/06/13 19:09
13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
「健全な肉体に健全な精神が宿らんことを!」
この格言が祈願文であるように、古来健全な肉体に健全な精神が宿ることは稀なのだろう。スポーツマンシップという言葉も同じように、そうあらんことを望んで使用されてきた。実際、統計によると運動選手が事件を起こす率は、一般より高い。
さて、この対談をされた内田・春日両名、かなり変である。だからこそ、「自分探し」「自己実現」に疲れ果てた人に、ためになる。また、家庭生活(家族関係)に行き詰まりを感じている人にも効きます。この本は優しい癒しではなく、辛口の癒しだから、効果も長続きする。いまは、この本1冊読む気力もでないと言う人は、まず「部屋を片づけて、規則正しい生活を」して、充電後どうぞ。
内容に言及すると、「世代論に逃げ込むな」と言いながらも、「50代、60代は」と言ってみたり、「明日死ぬかもしれない可能性」を指摘したと思えば、「未来をイメージすることの大切」さを説いたりと、矛盾もあるが、言っていることはまともだ。要するに、バランスの問題なのだろう。春日氏のような精神科医が増えると、日本はよくなるでしょうね。
特に、精神病が流行病であること、フェミニズムやカミングアウトに対する見方などは共感するところが多い。身体感覚の大切さ、ことばの呪力に関する視点は、ますますこれから大切になるだろう。
私自身、20代後半アイデンティティの確立に悩んだが、どうあがこうとロゴス的にはアイデンティティは確立できないという実感をもった。確立したような気分になれることはあっても。
結局、心の底から変わろうという気持ちが湧いてこないかぎり、人間は変われないし、変わらない。必要なのは、覚悟だ。跳ぶのが怖いのに似ている。考えるだけでは、向こう岸には着けない。一度跳んでしまえば、あとは当たり前のように行ったり来たりできるようになる。
紙の本
叡知の言葉がちりばめられた「放談集」
2005/09/17 14:32
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オリオン - この投稿者のレビュー一覧を見る
内田樹はほんとうによくしゃべる。ホモ・ロクエンスとはこの人のことだ。「放談集」といってもいい本だが、随所に叡智の言葉がちりばめられている。ことばの力は身体感覚を変える。いい比喩(『ハウルの動く城』に出てきた、あの黒いドロドロになったようなつもりで!)に出会うと人の動きはパットと変わる。人格を変えなきゃ、声も変わらないですよ。以上、内田。残虐な行為は一度存在してしまったら、あとは次々と宿主を変えて取り憑いていく精神的な寄生体なのである。これは対談を終えた春日の言葉。いずれもほんの一例。
電子書籍
深く鋭い認識、指摘が盛りだくさん。
2016/10/30 08:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白い。
鋭く、深い指摘が、次々に出てくる。
それほど賛同できないような意見も出てはくるが、それは読者が自由に読めば良いのだろう。
両者の、曖昧で微妙な事柄を言語化できる能力は、すごいと思う。
精神科臨床現場での様々なこと、
人が生きていく上での知恵、
読んでいて、なるほどーと思うような認識、
こういうことが対談の中でスラスラと出てくるということは、お二人はある意味賢者だと思う。
紙の本
哲学者と精神科医の身体論
2008/04/28 08:04
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nanako17girls - この投稿者のレビュー一覧を見る
いや~、これはまさしく今まで読んだことのない身体論です。フランス現代思想家でありながら、合気道の達人である、内田樹。精神科の臨床に立ち会ってきた春日武彦。精神と肉体の関係を考えてきた人たちの対談である。そう、身体と精神とはまさに表裏一体である。例えばヒステリーという言葉がある。この言葉からイメージされるのはギャーギャー騒ぐ人、というのが一般的ではなかろうか?それは正しくない。ヒステリー性の疾患というものは精神の不調が身体に影響を及ぼすことから問題は発生する。具体例を出そう、リストカットを繰り返す人がいるとしよう。そのひとは自分の身体を傷つけることによって精神が癒されていると考えているのだ。まあ、そんな行為は不毛である。だが、それを繰り返す人がいる。なぜか?それは身体に対するある種の「鈍感さ」があると思う。おそらくその行為(リスカ)によって「私は死なない」という思い込みがあるのだと思う。ホントに死ぬ気があるのなら、飛び込みが確実である。考えが甘いね?だってそんなのは喫煙と同じで癖でしかないからと、ぼくは思うね。
両者の考えには驚くほどの共通点がある。上げだすときりが無いので、ひとつだけ。「中腰で待ってみよう」という言葉だ。捕らえようによってはどっちつかずだが、まあ、たいていのことは時間が解決してくれるものだ。しかし、「待つ」という行為はなかなか厳しい。だからこその身体なのだ。これは経験上もいえることだが、身体がしっかりしている人ほど精神的にもタフだ。そう、精神を鍛えたいのならまず、肉体から。その補助線として本書はとても役に立つ。内田はこの待つという行為を育児から学んだそうだ。そう、自然なものには待つ以外にないのだ。花を育てるのも、待つという行為だ。今日、水をあげたから効果があるわけではない。何かを育てる経験は何事にも変え難いものだ。