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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.9
  • 出版社: アイビーシーパブリッシング
  • サイズ:21×26cm/221p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-89684-140-9
  • 国内送料無料
写真集

紙の本

Subway love

著者 荒木 経惟 (著)

1963年から1972年にかけて、通勤途上の地下鉄車内でアラーキーが撮りつづけた人生模様のドキュメンタリー写真集。アラーキーが「写真についてのすべて」を語った巻末インタビ...

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Subway love

税込 3,520 32pt

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商品説明

1963年から1972年にかけて、通勤途上の地下鉄車内でアラーキーが撮りつづけた人生模様のドキュメンタリー写真集。アラーキーが「写真についてのすべて」を語った巻末インタビュー収録。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

荒木 経惟

略歴
〈荒木経惟〉1940年東京生まれ。写真家。

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評価内訳

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紙の本

40年前、若き荒木経惟が半ば盗み撮りによってとらえ続けた地下鉄の乗客たちのさまざまな姿は素晴らしく、飽かず眺められる

2010/04/05 14:31

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:本を読むひと - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書巻末の著者(撮影者)のコメントにも語られているが、地下鉄の乗客たちを盗み撮りするという試みは、ウォーカー・エヴァンズというアメリカの写真家によって過去になされていた。
 エヴァンズは1936年から41年あたりにかけて、コートにカメラを隠し、地下鉄の車両内で人々の姿を撮影した。それは1966年になって、やっと『Many Are Called』という写真集として結実したが、当時それほど評価されなかったようだ。
 《なんとね、日付を見たら、電通に入社した1963年から9年間、辞めるまで、撮ってんだよ》という荒木経惟は、エヴァンズの本を途中で知り、真似したと思われるのがいやで、本にしようと思っていた気持ちを翻意させたことを述べている。
 だが当時、ゲリラ的な自費出版物ならいざしらず(荒木経惟は最初期に何冊もの「ゼロックス写真帖」をつくり、自分の写真を見せたい人に送っていた)、通常の出版ルートで駆け出しの写真家が撮りためた無名の人たちの、なんの変哲もない写真集を出せたとは思えない。
 ともあれエヴァンズの写真集は2004年に新版が刊行されており、翌年に『SUBWAY LOVE』が出版される。
 この写真集のページをめくっていくと、すべてが盗み撮りというわけではなく、写真によっては写されている人がカメラに気づいて視線を向けているのもある。何度もトラブルめいたことがあったと荒木経惟はコメントをしているが、同時に写される側に写されることを許容する余裕も当時はあったのだろうか。
 現在ではもはや、こうした写真および写真集は難しいと思う。写している人はいるかもしれないが、時代の差についての徹底した考慮なしには空しい作業に終わるはずだ。

 ところで荒木経惟は巻末コメントで《ウォーカー・エヴァンズはこういう感じですよ》と、本書のあるページを指しているが、その写真を見ると画調も構図も何となくしっかりしている。ドキュメンタルだがポートレート的でもあり、写真として様(さま)になっている。
 だが荒木経惟の本領はもっと自由で適当で可笑しいところにあり、写真集としての構築をこわしてさえして、彼流の自在さを追求している。
 たとえばそれは木村伊兵衛のポートレートの自在さに通じる。『アサヒカメラ増刊/生き残る写真「木村伊兵衛を読む」』や『木村伊兵衛 昭和の女たち』におさめられている有名無名の女性たちの写真をながめると、そのシャッターチャンスの優雅なまでの見事さにうっとりしてしまう。
 荒木経惟は、エヴァンズが地下鉄の乗客を、盗み撮りとはいえ、たとえば土門拳のように、しっかりと撮ったのとは逆に、木村伊兵衛的な軽さ、自在さによってとらえたと言えないだろうか。
 もちろん荒木経惟には木村伊兵衛の優雅さはないが、その自在さは木村をはるかに凌いでいる。『SUBWAY LOVE』は彼の自在さが遺憾なく発揮されている傑出した写真集だと私は思う。

 それにしても10年近く、膨大な量の写真を地下鉄内で撮り続けた荒木経惟には写真欲というべきものが旺盛なかたちであったと言えるだろうが(費やしたフィルムはエヴァンズの比ではない)、飽きることなくそうしていた荒木の姿勢に、私は休みなく、練習するがごとくある時期、詩作し続けた吉本隆明の姿勢を重ね合わせたくなった(その膨大な詩作群は『日時計篇』としてまとめられている)。
 だがこうした写真を撮っていたために何度も交番につきだされ、場合によってはその途中でフィルムを取り替え、写っていないフィルムを渡したりもした不良性というか図々しさは吉本隆明にはない。
 カメラのファインダーを覗かずにシャッターを押したり、シャッター音をうまくごまかしたりする荒木経惟はしたたかとも言えるが、同時に子供っぽくもあり、そこに彼が許容される要素の一つがあるのかもしれない。
 「肖像権」に関するウィキペディアの解説を読んでみると、なるほどと感じ入るが、この『SUBWAY LOVE』は撮影した時期から40年も経っていることに加え、そのタイトルも表わしているように、撮影者の視線に冷たさや意地悪さは薄い。写された当人が、これは嫌だと思うかもしれない写真がないわけではないが、それさえも、ある意味において愛らしい。不思議な愛を感じてしまう。
 そしてたとえばごく普通の恋人たちや親子と思われる写真。それは40年後にその姿をたまたま目撃したら何重もの驚きを味わいうるような写真かもしれない。それらは、過去のある瞬間の自分たちでありながら、自分たちが知らない自分がそこにいるという驚きを与えるのではないだろうか。
 すぐれた写真集は時代というものを否応なく写しとるものだが、『SUBWAY LOVE』はそうした要素もそこはかとなくあるにせよ、むしろもっと普遍的な何かを期せずして写しとっている、そんな写真群だという気がする。


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2012/08/08 22:42

投稿元:ブクログ

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