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商品説明
四国遍路がこの100年ほどの間に、それぞれの時代の様々な事象とつねに関係してきたことを具体的に示す。ハイカラ姿の記者による巡礼競争、信仰のハイキング、戦勝祈願、バスツアーと癒しの旅など、遍路の移り変わりを紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
森 正人
- 略歴
- 〈森正人〉1975年、高松市生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、三重大学人文学部助教授。専攻は文化地理学。
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著者/著名人のレビュー
日本人の心の原風景を...
ジュンク堂
日本人の心の原風景を訪ねる四国遍路は、数年前に何度目かの全国的なブームを迎え、いまは少し落ち着きを取り戻したところだという。そんな古えより続く遍路の営みも、明治以降大きな変貌を遂げてきたことはあまり知られていない。新聞というマスメディアの登場、昭和初期の国内旅行ブーム、戦時中の総力戦体制、戦後の観光産業の興隆、文化財行政の変化などによって、四国遍路はさまざまに変容してきた。いわば時代の波に翻弄されてきたと言える。
本書は明治時代以降に焦点を絞り、旅行産業やマスメディアが遍路に与えてきた影響を探りながら、多様多彩なそのありようを描く。新聞・雑誌やテレビ番組、映画、広告や旅行パンフレットなどの図版が多く収録され、ビジュアル記録の集成としても興味深い。
従来より遍路の本といえば旅行ガイドや体験記、近世以前の宗教・文化史しかなかったが、近現代のそれも遍路道の復元や世界遺産化をめざす最近の動きまで追っているところに、本書の独自性がうかがえる。広く遍路に興味をもつ人々に勧めたい一冊だ。
出版ダイジェスト:2006年2月
『日本の伝統文化のモノ・ヒト・コト 現代に生きる和のこころ、伝統のわざ』