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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 51件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.9
  • 出版社: みすず書房
  • サイズ:20cm/167p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-622-07164-9

紙の本

リンさんの小さな子

著者 フィリップ・クローデル (著),高橋 啓 (訳)

戦争で家族を失い、故国を追われた老人リンさんは、生まれてまもない赤ん坊を抱いて難民となった…。現代に生きる人々の魂をシンプルに描く、言語の壁を越えた友情と共感のドラマ。【...

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リンさんの小さな子

税込 1,980 18pt

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商品説明

戦争で家族を失い、故国を追われた老人リンさんは、生まれてまもない赤ん坊を抱いて難民となった…。現代に生きる人々の魂をシンプルに描く、言語の壁を越えた友情と共感のドラマ。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

フィリップ・クローデル

略歴
〈クローデル〉1962年フランス生まれ。作家・脚本家。ナンシー大学で文学と文化人類学を教えながら執筆を続けている。著書に「灰色の魂」がある。

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みんなのレビュー51件

みんなの評価4.4

評価内訳

紙の本

穏やかな朝

2009/01/20 08:35

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「戦後」という言葉は曖昧だ。
 私たち多くの日本人にとってのそれは「第二次世界大戦」だろうし(そうではない若い人たちも増えてはいるが)、アメリカやフランスの人たちにとっては「ベトナム戦争」かもしれない。あるいは「イラン戦争」だと言う人もいるだろう。
 この世界に「戦争」が絶えない限り、「戦後」という言葉は人それぞれの悲しみをもったまま、語り継がれていくしかない。
 この物語に国の特定はない。
 しかし、著者がフランスの作家であることや主人公の「リンさん」が思い出す村の光景から、それはおそらく「ベトナム」だろうと推測される。
 ただそれが「ベトナム」である必要はない。
 ここに描かれているのは、特定の国の悲惨な記憶というより、「戦争」というものがもたらす、共通の悲しみだ。

 戦争で息子夫婦を喪ったリンさんは、「穏やかな朝」という意味をもつサン・ディウという名の、小さい女の子と二人だけで、異国の地に収容されていく。
 「おまえがまだ小さい緑のマンゴーでいるかぎり、古いマンゴーの木が必要なんだよ」(35頁)と、リンさんはこの小さい女の子を片時も離さない。
 そんなリンさんが異国で唯一心を許すのが、奥さんを亡くしたばかりのバルクさんだった。
 二人は互いの言葉がわからないまま、心を通わせていく。
 「バルクさんのおかげで、この見知らぬ国にも、それなりの顔があり、歩き方があり、重みがあり、疲れがあり、ほほえみがあり、香りもあることが」(73頁)わかり始めるリンさんだったが、その友情もやがて切り裂かれていく。
 そして、物語は切ない結末に向かって動き始める。

 過激な描写はない。それでいて、リンさんの悲しみは強く読者の胸をうつ。
 言葉ではなく、互いの喪失感がもたらす心の響きでつながっていたリンさんとバルクさんに「穏やかな朝」がやってくることはあるのだろうか。
 静かにたたえた水のような文章が、柔らかに読者の心に満ちていく。
 世界中のそれぞれの「戦後」にいつか「穏やかな朝」が訪れることを願う、これは静かな物語である。

 ◆この書評のこぼれ話はblog「ほん☆たす」で。

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紙の本

走れ、リンさん

2005/12/17 21:34

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る

 故郷を捨て新しい国にやって来た難民のリンさん。荷物は、鞄一つと生まれたばかりの孫娘だけ。難民宿舎の同居人たちには冷たくあしらわれ、言葉の通じないとても寒い国で孤独な日々を送る彼の前に現れた、太った男・バルク。彼はリンさんのたった一人の友達になる。
 初めは淡々としたモノクローム映画のようなこの物語は、二人の友情が深まるにつれて次第に色づいてくる。2人の間に存在するのは、ただただ善意だけ。彼らを見ていると、友達になるのに理由はいらないのだ、とつくづく思う。友の声が哀しみに沈んでいたらそっと肩に手を置いて微笑みかけてあげればいい。友が喜んでくれそうな物をさりげなく差し出せばいい。こうした2人のやりとりから、たとえ言葉が通じなくても、与えるもの与えられるものがいかに多いかということに気付かされる。
 リンさんは養老院に入れられ、バルクさんと会えなくなるのだが、彼に会うためにリンさんは赤子を抱えて院を脱走する。「どうしてこの人生の終わりには、喪失と死と埋没しかないのだろう?」と感じるほど、その道のりは険しい。『走れメロス』さながらの展開に、神様お願いだから二人を再会させてください、と読みながら祈ってしまう。そして訪れる奇跡的なラスト。映像がまざまざと目に浮かんでくるほどの描写に、感動を覚える。本当に美しい小説だ。

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紙の本

孤独な二人の男の魂が通い合う、切なくも美しい小説。

2005/12/11 17:35

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 美しい小説!
 この話を表すのには、「美しい」という言葉が一番ふさわしい。必要な言葉だけがあり、簡潔な文体で、ぐいぐいと心を惹きつける。
 戦争のため、家族を、村を、国を失った老人「リンさん」が、一人残された孫娘「サン・ディウ」と共に祖国を離れ、船に乗り、見知らぬ国の港に着くところから話は始まる。孫の赤ん坊をいつも抱き、リンさんにとっては、自分に連なるその子だけが、たったひとつの希望なのだ。
収容された施設から、散歩に出かけた公園のベンチで、リンさんは、大きな男ドルクさんと出会う。妻を失ったこの男も、傷ついた心を持つ。二人は言葉は通じないが、お互いにいっしょにいると、心が安らぐ。失ったものを、その気持ちを見つめるふたり。
しかし、リンさんは、バルクさんに告げることもできぬまま、別の施設に連れて行かれる。どうしてもバルクさんに合いたいと思うリンさんは、サン・ディウをしっかりと抱き、見知らぬ街を、いつものベンチめざして歩く。倒れそうになりながら‥。
リンさんとバルクさんは、言葉が全く通じないのに、そのしぐさ、語る言葉の調子や声で、心は通い合う。お互いの痛みを理解する、その二人の通い合う魂の美しさが、この小説の美しさでもある。
強く心を揺さぶられ、読み終わった後、また、1ページから読み直さずにはいられなかった。そんな小説である。そして、「リンさんの小さな子」という題名の意味もそのときに心に響いてくるのだ。

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紙の本

美しく悲しい物語り

2011/09/05 19:55

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カフェラテ愛 - この投稿者のレビュー一覧を見る

まったく、無駄な文章がない。完璧に一語一語、必要とする言葉だけで形成されている美しく悲しい物語り。あらすじを書くと、ネタばれになってしまう。なので、どう思ったか、感想を書きます。

映画を観ているようでした、私を退屈させませんでした、いきつく暇がなく、どうなるんだろうとずっと結末が気になりました。男と男の(おじさん)友情が美しく、そして悲しい。足りないものがない、不足してない、読んでいる間、幸せでした。

心に美しいものをもし求めているのなら、本書をおススメします。大袈裟ではありません。こんなに美しい物語りは滅多にお目にかかれないと思います。読んで損なし!おススメです。

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紙の本

濁流にあって、かろうじてしがみつくことができた木の端切れのような、友の差し出す手。乳飲み子を抱いて故国を離れた老人が、未知の土地で得た、温かさと哀しみの同居する友情の行方。

2005/10/29 12:01

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 戦禍に覆われた故国は、おそらく東南アジアの半島。人びとの暮らしの場にはレモングラス、シナモン、コリアンダーの香りが漂い、樹齢数百年の巨木の下で遊ぶ子どもらの声、あちらからは豚や雌鳥の鳴き声。
 集落を囲む竹林やプルメリア香る森を抜けていけば、そこには草原が広がり、みはるかす彼方には、波頭のきらめきが望める。緑地の一部は開墾され、温かな泥に満ちた田んぼには、働き者たちの歌声が静かにしみわたっている。
「楽園」と呼ぶべき場所があるのなら、それは決して魔法の杖のひとふりで目の前に立ち現れるものでなく、長い永い時を経て、人びとが「こうあることができれば」と願いつつ、イメージに心を寄り添わせつつ、
自然の恵みを自分たちの生活のなかへと取り込んでいった場所なのであろう。楽園を現出する要素のひとつは、人の心のありようなのである。
 そのような場所に生まれ育った老人は、そこで自分の生涯を閉じるつもりであったのに、悪魔の杖のたったひとふりが、瞬時に楽園を彼の目の前から消し去ってしまったのだ。
 しかし、物語の語り手は、老人に小さな乳飲み子を託す。老人は失われた楽園のような故国をその子のために立ち去り、おそらくはヨーロッパと思われる未知の土地へ到着するのだ。
 その子を見ていれば、今は亡き自分の家族たちの面影がさかのぼれる。この子にいつか、村や森、父母のことを伝えてやらねば……と思うことが彼の支えとなっていく。それでもその支えは充分ではない。
——今ではもう、リンさんはすっかり老けこみ、疲れている。見知らぬ国が消耗させる。死が消耗させる。餓えた子山羊が母親の乳をむさぼるように、死がリンさんをむさぼったあげく、もう何も出なくなって、ただ横たわるしかなくなったようなものだ。(中略)今はもうなくなった村から何千キロも遠く離れ、墓から数歩のところに見捨てられた数々の死体から何千キロも離れてしまった。美しく、心地よかった人生から何千日も遠ざかってしまった。(34-35P)
 実は、この物語は戦禍の話というより、そのような背景を背負ったリンさんが、新しい土地でどう暮らしを営み始めたか、そこで出会えたバルクさんという同年代の人物とどのように言語を超えて交わり友情をはぐくんでいったのかということがじっくりと描かれたものである。
 そして、友情は不可抗力で危機を迎え、リンさんがその危機を乗り越えようとしたところ、また新たな局面が待っている。おまけに、祈りたくなるような結びは、読む者の祈りが届けられるのかどうか判らないままに、霧の奥へと引き摺り込まれていってしまうのである。何ということであろう。
 そのように、リンさんという老人に安まる間もなく降りかかる辛苦を、心穏やかになれず追っていく流れにはなっているが、これが普通の波瀾万丈の物語と一線を画すのは、まさに上に引用した部分のような表現にある。引用のしばらくあとには、バルクさんという人物と出会ったベンチを再訪するリンさんが、「大きな流れにもまれながら、かろうじてしがみつく木の端切れのようなベンチ」と感じる表現も見られるが、字面やプロットを確かめるだけでなく、リンさんの故国での暮らしや心持ち、戦禍に負わされた深い痛手といった背景を常におもんばかりながら読み込んでいく姿勢が求められる。物語そのもののほかに、語りのまわりにたゆたうかすかな気流を共に身にまとうべきなのかもしれない。

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紙の本

決して手放さない

2018/05/24 05:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

小さな生命を守り抜く、リンさんの決意には胸が熱くなります。見返りを求めない、他者への愛について考えさせられました。

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