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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2005/10/01
  • 出版社: 河出書房新社
  • レーベル: 河出文庫
  • サイズ:15cm/182p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-309-40758-7

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みんなのレビュー408件

みんなの評価3.5

評価内訳

電子書籍

かずよし

2022/01/10 11:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る

高橋源一郎さんが著書で本作を話題にしていたので読んでみました。確かに直喩使ってますね。他の作品も読んでみようかな。

そんなことよりも、登場人物のかずよしが小学生なのに有能すぎて笑えます。現実だったらやべーことやってますが(笑)その辺のアウトローな思考はツッコミどころ満載なのですが、小説として楽しめました。

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紙の本

若手作家、綿矢りさ氏の処女作品で文藝賞受賞の傑作です!

2020/05/26 09:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、『蹴りたい背中』、『夢を与える』、『勝手にふるえてろ』などの作品で知られる若手作家、綿矢りさ氏の文藝賞受賞作品です。内容は、高校生活から突如脱落した主人公の朝子が、小学生のかずよしに誘われて風俗チャットを体験するという物語です。彼らは一体、どんな大人の世界を覗き見することができるのでしょうか?彼女の処女作でもある同作品ですが、現代社会にある疎外感、インターネットを媒介とした希薄な人と人の繋がりなどを見事に小説として描かれた作品です。

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電子書籍

青春のインストール

2019/11/16 07:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

パソコンから机までを捨ててしまう、オープニングが痛快でした。立ち止まっていた女子高生が、小学生との出会いで一歩踏み出していくようなラストが清々しいです。

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紙の本

「蹴りたい背中」の前に書いた作品。いいんですよこれが

2019/01/28 22:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者は「蹴りたい背中」で芥川賞をとる前に、この表題作で文芸賞をとった。あらすじは祖父とメールのやり取りをするために買ってもらったが使い方がわからず捨てようとしていたパソコンで、ごみ置き場で出会った小学生とネカマになってエロいチャットのバイトを始めるというストーリーなのだが、高校生の作品としては上手いというより、作品として上手い。高校生と小学生がパソコンでネカマになってひと稼ぎというのは、あの当時、誰も考えつかなかったアイデアだと思う(チャットという言葉に響きがなつかしい)。若いから書けた作品だろうし、若くなくては書けなかった作品だろう。

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紙の本

時代を先取りした小説

2016/01/31 22:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る

女子高校生と男子小学生が,押し入れの中で,パソコンで見知らぬ男たちとチャットを行い,大金を稼ぐという,ある意味でファンタジー小説だと思います。
小説の文面にも,パソコンのチャット画面が出てきます。
今年に入り,女性タレントと’ゲス某’というバンドの男性ボーカルの不倫騒動が繰り返し芸能ニュースを賑わせていますが,この騒動の特徴は,『ライン』による会話が暴露されたということです。
『通信の秘密』が全く守られていないことにショックを受けました。
ラインによる会話は,チャットを仲間内で行うようなものであり,如何に時代を先取りした小説であったか思い知らされました。

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紙の本

よくわんない

2015/10/11 11:50

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:本好き - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんだかよくわからない。
面白いような、暗いような。

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紙の本

「言葉の力」に偏愛告白

2009/09/13 08:01

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:analog純 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 もうこの小説の発表も、10年ほども前になるんですよねー。はやいもんですねー。その後この作者は、別の作品で芥川賞を受賞なさいましたもんねー。

 さて、『インストール』です。
 うーん、なんて言うか、どうってことないお話なんですよねー。
 別に非難するような箇所といってありはしませんが、かといって、どこが良いのかもよく分からない。実際、どこがどう、良いんでしょうか。

 ところで、この文庫の解説文を高橋源一郎が書いているんですね。
 高橋源一郎氏といえば、新しい文学に極めて好意的な、なかなかの理論派の小説家です。
 (僕もとても好きですが、その作品には少々当たりはずれがあるような気がします。)
 その彼が、この作品を絶賛しているんですね。

 まー解説文ですから、半分「仲人口」で読まねばならないとは思っております。
 でも、私には、そんなに言うほど本当にこの本はすごいものなのかと、なんか、よくわかんなくなってくるんですね、文学の評価というものが。

 ちょっと別の例を挙げてみますね。
 例えば村上春樹は、『華麗なるギャツビー』をいろんな文章で、ほとんど絶賛していますね。実は、やはりあれについても、僕はよくわからないんですね。
 主人公のギャツビーに、僕はほとんど魅力を感じないんですが、そんなのって「えーっ、このヒト、文学のこと何にも分かってないヒトー」って事なんでしょうかね。

 そう言えば少し前に、ある新聞紙面で、川上弘美が吉行淳之介のある短編集について偏愛告白をしていたのを思い出しました。
 吉行淳之介という作家は、それこそ「偏った」見方かなとは思いつつ、生き方が作品より高評価を得ている感じがして、私も何作か読みましたが、ダンディであることはともかく、「偏愛告白」をされるようなお方なのかなと、少し疑問に思いました。(きっとこれも私の不徳の致す所だとは自覚致しておりますがー。)

 えーしかし、こうして三つ並べてみると、分からないと言いながら、実はちょっとは分かってくるんですね。

 要するに「文章力」なんですね。
 文章の美しさというか、素晴らしさというか、「言葉の力」ですよね。
 これに小説家達は反応しているんですね。

 これは、まー、考えれば当たり前といえば当たり前で、例えば音楽家は流れ来る「音の力」に感動し、画家はキャンバスの「色の力」にやはり感動しますよね。

 かつて三島由紀夫は、死ぬ間際まで書いていた『小説とは何か』という随筆で、動物園の檻の中の昼寝をするアザラシの姿に、一つの小説の典型を見ていました。

 小説はやはり「思想」ではないんですね。存在そのものが「思想」を表すことはあっても、少なくとも、そこに盛られた「思想」が小説なのではない。

 僕が、その高評価についてよく分からないながらも、読んでいて、結局すとんと腑に落ちるのはこの辺なんですね。
 と、思うと、この『インストール』ですが、なんというか、上品な明晰さを感じさせる文章ではありましたですね、確かに。はい。

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紙の本

前方へ

2006/08/27 07:02

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 こんにちは。三十代の男性です。
 たしか、二年ほど前だったか、別の作品『蹴りたい背中』に関して、少しばかり感想を書かせていただきました。
 今回も、あまり書評と呼べるものではございませんが、ちょっとだけ、面白かった点について、書かせていただこうかと、思います。
 『インストール』で、主人公の女子高生が、ませた小学生の男の子との最初の出会いで、「幾枚もの図書券」を扇の如く広げて見せる場面、とても高潔な印象を受けました。─その後、暗い押入れの中で、二人が中古パソコンを使って、風俗チャットでいくら大金を儲けても、けっして彼等は世間で路頭に迷うことはないだろうな、と思わせられます。
 小説の最後で、女子高生が、風俗チャットで稼いだ数十万円になんら執着せず、男の子の上着のフードに押し込んだあと、お札がヒラヒラと男の子の頭上に舞う場面、実に爽快でした。ちょっとキザな言い方になりますが、長い冬のあとの桜吹雪を見るようでした。
 『You can keep it』も、非常におもしろく拝読致しました。気弱な男子大学生の恋慕の情に、強い夏の光が降り注いでいるのを、読後、とてもうれしく感じました。けれども、この作品については、あまり多くを語らないことにします。
 ─綿矢さんの作品を拝読していると、どういうわけか、不思議と、「前方へ!」という言葉が心の中に浮かんできます。
 これからも、心より応援しております。

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紙の本

非常に読みやすい小説

2006/07/20 00:52

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:七夕 - この投稿者のレビュー一覧を見る

17歳で文藝賞受賞とのことで、遅ればせながら読んでみました。
小学生の男の子とインターネットを通じ、チャット風俗になりきるという非常に独創的なものですが、
冒頭から数ページは文章が荒く、あまり推敲されていないような、言うなれば文章力の無さを感じました。
ただ読みやすい文体ではあるので、スラスラと読んでいる内に物語の中に引きずり込まれていくことでしょう。
特に中盤からは、先の展開にワクワクさせられます。
読ませる力は十分にあるので、文藝賞という先入観さえ取り払えば、なかなか面白い作品ではあると思います。
書き下ろしで You can keep it という短編も収録されていますが、インストールが目当てであれば、あまり期待はしないほうがいいと思います。

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紙の本

<リズム感のある文章で若者の等身大の気持ちを赤裸々に描写。思わず読者も綿矢ワールドにインストール!>

2006/01/28 19:08

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

綿矢りさ、遅ればせながら初挑戦。
ご存知の方も多いかもしれないが、本作は作者が高校生の時に書いた文藝賞受賞作品で彼女のデビュー作である。
彼女は本作の3年後に出る『蹴りたい背中』にて史上最年少の芥川賞作家となる。
予想より面白かったと言うのが正直な感想である。
少なくとも2001年にこの作品を書いていたということは驚愕物である。
島本理生の純愛路線と金原ひとみの大胆路線のちょうどあいだを取ったようなところかな。
一般的に受け入れられる割合がもっとも高いのはうなずける。
最大の特徴はやはり小気味よくリズム感のある文章を用いて今どきの若者の気持ちを代弁しているところだろうか。
その結果、彼女(金原ひとみも含めていいかな)の出現が業界に新しいスタイルをもたらせた。
業界の“救世主”となったと言っても過言ではないであろう。
内容的には平凡な生活に嫌気をさした女子高校生が近くに住む小学生の男の子とネットのチャット風俗に嵌るいう現実に起こりそうでなくて起こりうる世界を描いたもの。
綿矢さんが描くと、客観的に見てもっとも平凡=普通(イマドキという意味合いも多少入ってます)に見える女の子が描いた世界に写るのである。
ネットを趣味としている人間のひとりとして言わせていただければ、ネット世界=イマジネーションを膨らませる世界であると思う。
読み手の性別によっても違ってくるのかもしれないが、少なくとも本作もご多分に漏れず、男性読者は主人公の朝子=作者に投影されて読まれた方が多いのだろう。
忘れてはならないことは小学生(青木君)の家庭環境の設定の巧さである。
彼と朝子との奇妙な友情(連帯感)に心が和んだ方も多いはずだ。
朝子がチャット風俗に嵌ったのははたして単なるストレス解消であったのだろうか?
この作家の凄さは暗く描くのでなく当たり前の如く描写出来る点である。
やはり“若さって大きな武器”である。
読者にとって高校生作家が高校生を描くとフィクションがまるでノンフィクションのように感じられるのである。
たとえば作中で年齢をごまかせてチャットに耽って相手に見破られるシーンがあるのだが、私は仮に年配の作家が同じような内容を書いた場合、見破ることが出来るような気がするのである。
ただ、惜しむらくは併録されている書き下ろし短編の方のインパクトが薄かったのである。
こちらは男子大学生の話。
作者(現在21才)も人生において最も多感な時期。
4〜5年のあいだに変化したのか物語の発想点はいいのであるが、読んでいて表題作のように“綿矢りさをイメージできない”点が最大の難点かつ今後の課題であろう。
たとえば作者より上の世代の方が読まれて、島本理生の小説を読んで味わえる自分の若い時のことを思い起こさせてくれる要素はない。
あいた口がふさがらないようなこともないが、時代が変わったなあと痛感された方も多いのだろう。
--------------------------------------------------------------------------------
本作を読まれて時代は暗澹かつ索漠としていると強く感じた方も多いことであろう。
ただ、感動したとか心に残る作品というわけじゃないけど、2001年という時代を見事に切り取ったエポックメイキング的作品であることに異論はないつもりである。
“私なりに共感した”というこで締めくくりたい。
少なくとも柔軟性のある読書が出来たと自負している次第である。
活字中毒日記

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紙の本

女子高生のヴァーチャル風俗体験

2006/01/16 17:07

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 文学界のアイドルみたいになっている綿矢さんの作品を、今ごろになって読んでみました。
 主人公は、現状は、本来満足すべきものなのに、
なにか、認めれられず、周囲と何より自分が嫌になって
登校拒否になっている女子高生。
 その女子高生が、ふとしたことから、近所の小学生と
風俗関係のチャットのバイトをはじめる話しです。
 悩んでいた、青年(女子高生ですが、)が、成長の通過儀礼として、
自分が属する、世界より、一歩踏み出し(家出とかの形を取ります)
異世界での冒険をして(その世界で居場所を見つける場合もあります)
少し成長して帰ってくると
いう、主題です。
 本来、登校拒否や、風俗取り分け、今回は、詐欺も含まれるので
もっと、嫌悪感があっても良いのですが、
著者の力量か、特性なのか、不思議と爽快な爽やかさが感じられます。
 この読後の爽やかさは、瀬尾まいこさんや、吉本ばななさんとも
違いました。
(この二人と比較することに問題があるかもしれませんが)
これは、風俗とは、言え、基本的に汚れ仕事でなく、ネット内での
ヴァーチャルな体験なので、そう感じられるのかもしれません。
先ず、読んでいる読者の読書という行為自体が、ヴァーチャルな体験なので、
そこにシンクロしているのかも、しれません。
 併し、さわやかと書きましたが、主人公が、ネットでの出来事とは、
言え、精神的に追い詰められたりすることは、
大変よく描かれています。
 ネットでの繋がりは、精神面でのつながりとして、
ある意味、あって、話す以上に、気を使って繋がっていることも
あります、ブログをやっていても、時々そう思います。
今回は、本書を読んでこんなことを、思いました。

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紙の本

いまいち良さが解らなかった。

2005/10/10 21:06

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ロングボーダー - この投稿者のレビュー一覧を見る

数年前に社会現象?に近い
話題を提供した本作が、文庫になった。
新聞の広告欄に
文庫の新作が紹介されていたので、
早速、本屋に行ってみた。
文庫のコーナーに行けば、
当然、平積みになっているんだろうなと
勝手に想像していたが、全く見当たらない。
しばらく、文庫コーナーを徘徊したが、
全く見つからず、諦めかけたとき、
新刊の棚の上のほうに、
一冊だけ立てかけられていた。
ラッキーという思いと、
あれほど話題になった本の文庫化なのに
ぜいぶんな扱いだなと思ったりもした。
本作は2001年に、著者が最年少17歳で
第38回文藝賞を受賞し、
48万部のベストセラーとなった。
ベストセラーの基準が解らないけれど、
48万部ってすごいのかな。
まぁ、当時は現役高校生だったのだから
話題にもなりますよね。
さてさて、早速読んでみたのですが、
あれれ?いまいちピンと来ない。
受賞した作品ということで、
期待しすぎたのかも。
ページ数も文字数も少なく、
短編小説ですね。
そのぶん、さらっと読めましたが、
何か盛り上がりに欠けるストーリーかも。
巻末の解説では、べた褒めしていますね。
著者は「完璧な日本語」を操っているらしい。
そういう、表現や文書力で受賞したのかな。
ストーリーも目新しさを感じないのは、
4年という歳月が、風化させてしまったのかな。
やはり、話題作は旬な時に
読まないといけないのかなぁ。
いい作品は、いつ読んでも良いものだとも思うが、
そうでないものもあるのかも知れない。
主人公の朝子とかずよしの言葉(せりふ)は、
自然で読みやすかったし、
コミカルな表現も良かったと思う。
著者の繊細さ(見当違いかも知れないけど)が、
伝わってくるような文面もあったと思う。
文庫には、書き下ろしの「You can keep it.」
という短編も収録されている。
大学生の城島は、自分の物をあげることで
対人関係を保とうとする。
わからなくも無い感情だと思うが、
それが、小説の題材になっていることに、
著者の感性の特異さを感じた。

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2010/01/04 23:46

投稿元:ブクログ

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2005/10/10 22:05

投稿元:ブクログ

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2005/10/20 01:45

投稿元:ブクログ

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