漫画で学ぶ舗装工学 新しい性能を求めて

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投稿者：阿部 頼政 日本大学 工博 教授　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　本書に示している舗装技術の内容は、すべてがデータや経験・理論に基づいたもので、実際に技術者が本書の内容を活用できるように配慮してある。
　なぜ舗装技術を漫画で解説？という疑問がわく。本書「まえがき」でも述べられているように、漫画という対話形式により著者が読者と同一レベルに立って舗装工学について語りかけることにより、読者もストーリーを追って物語に溶け込み、専門的な内容も読者自身が一緒に考える。そして舗装技術が自然と理解されやすくなっているというのが本書の大きな特徴である。
　舗装技術の範囲は非常に広いため、本書は全体を三つに分けられている。「各種の舗装編」および「基礎編」に続き「新しい性能を求めて」はその３冊目である。以下、本書の解説から引用して各編の概要をお知らせする。
　「各種の舗装編」では、最近の時代の要請に合わせて、主として特殊な機能や構造を持つ舗装を紹介し、舗装が我々の生活にどのように関わっているか、どんな役割を果たしているかがまとめられている。
　「基礎編」では、いろいろな舗装がどのように構築されているのか、今後どのような方向に発展していくのだろうかといった、主として考え方やその背景を舗装の歴史を含めて分かりやすくまとめてある。
　「新しい性能を求めて」は、舗装管理のあり方のみにとどまらず、「舗装技術基準」の理解の仕方や「環境」についても掘り下げて解説してある。