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商品説明
「株で絶対もうけたい」というあなたのために、手の内を全部見せちゃいます。進化した株之助流テクニックや儲かる銘柄の選び方、口座開設と株売買などをデイトレ初心者向けに説明。デイトレができる証券会社も紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
株之助
- 略歴
- 〈株之助〉1976年名古屋生まれ。株のネット取引を始め、完全独学で安定した収入を得る手法を確立。
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紙の本
デイトレの向き不向きの確認にも最適
2006/01/08 02:25
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
株で儲けている人が増えている。日経平均も、1万6千まで回復し、天災など特別の事情のない限りおそらく2万まで行くのではないかと思われる。そう、今こそ株を始める絶好の機会なのである。
本書は、株取引で最近増えている、デイトレの手法について極めて平易に書かれた入門書である。タイトルからして「奇抜な手法で書かれた怪しい本だ」と思うかもしれない。しかし、内容はいたって真面目であった。
2億円儲けたという著者が、その手法を詳細に説明しているので、デイトレを始めたい人にはお勧めと言える。著者は危ない投機的方法を薦めるのではなく、以下の事を推奨している。すなわち、①利益をコツコツと積み重ねていく、②損きりをルールに忠実に・・などなど。
とくに、初心者は、②の損きりルールは肝に銘じた方がいい。大体株で失敗するのは欲に目が眩んで損きりが遅れがちな者たちである。特に、一日で即売するデイトレではその細かい手法を是非本書で勉強した方がいいだろう。
デイトレでなくとも、中長期型株式投資を始めたい方にもお勧めできる。たとえば、現実に存在するネット証券会社の比較がなされており、初めて株式投資をする場合、重宝するだろう。そうしないと、手数料が馬鹿高い大手に頼むことになり、手数料だけで利益ははじけてしまうことになりかねない。
去年、日経はうなぎのぼりで、儲けた方がかなりいるだろう。それはデイトレよりもむしろトヨタやキャノンなど一流株を持っていた方に共通するのではないか。確かに、いまからそれらを買ってみるのもよいだろう。しかし、かような中長期で上昇を狙うケースとデイトレとは基本的に性格が異なる。
中長期型の場合、買いたい企業の将来性を読み解いて買うことになる。たとえば、トヨタは今年GMを抜く事が確実である。なぜならGMは業績が振るわず、工場を閉鎖しているので、生産台数が確実に減るからである。そうすると、今年一面で「トヨタ、GM抜き確実」などと報じられ、株価は上がるだろう・・と(これは極めて単純だが)読み、今のうちにトヨタ株を買おう・・とこうなる。ついでに、トヨタに部品を提供するデンソーなどはまず確実に上がるだろう。
しかし、デイトレでは著者もいうとおり、日経平均も業績も関係なし。板情報とかチャートを見て、売り買いすることに尽きる。完全なマネーゲームである。だからこそ、テクがないと大損する。逆にテクがあれば確かに儲かるとも言える。
しかし、デイトレもいいが、個人には中長期型が向いているように思う。中長期なら別にプロ並みの情報網がなくても、予想できるからだ。たとえば、「最近、カッパ寿司がまずいぞ。それに引き換え関西発の〜は安くてうまい。200Mくらいしか離れていないのに、〜の方しか客がいない」と思ったら、その〜の会社の株を買えばいい。実際、今の思考過程そのままに私は株を買って相当儲かったのであった。
時によっては私も1日売買もある。しかし、結構忙しいので、デイトレは無理と思いきや、著者は朝の30分でいいという。本書はそのテクを講釈してくれているが、デイトレ向きの人とそうでない人は完全に2分するように思う。故に、本書でそれを見極め、株の世界に入るのがいいだろう。銀行に預けてもゼロ金利であるし、その分配当や株主優待がもらえる株式に余剰資金を回すのは決して危ない選択肢ではない。
マネーゲームは虚しい。そのとおりである。確かに会社法上、株主は会社のオーナーだが、それは間違いだ。会社とは、国家・従業員・取引先・株主とみんなのものだ。それを心得違いしてはいけない。しかし、日本人は金融に弱過ぎる。だから、外資にやりたい放題やられる。そして、株式に資金を回すということは、日本企業のためにもなる。うまくやれば、みんな嬉しい。それが株式の面白さかもしれない。