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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2006.1
  • 出版社: 小学館
  • レーベル: 小学館文庫
  • サイズ:16cm/429p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-09-403314-9

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紙の本

神無き月十番目の夜 (小学館文庫)

著者 飯嶋 和一 (著)

神無き月十番目の夜 (小学館文庫)

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みんなのレビュー34件

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評価内訳

紙の本

神無き月十番目の夜

2013/03/06 15:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:jkj - この投稿者のレビュー一覧を見る

まさに神も仏もないお話でした。

小さな勘違いとか、嫉妬とか、ほんの些細なズレで全てが狂っていく。しかも最悪な方へ。

他人事ではないと思う分、本当に怖い。

もっとミステリー的な要素を期待していた自分には少し物足りない部分もありましたが

戦国時代にもこんなにも魅力的な風土を培って美しく、楽しく生活を送った人々がいたんだな、と

複雑だけれどそう思いました。

勇敢な彼らの魂が安らかでありますように。

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紙の本

読み応え十分な良品

2017/05/16 20:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

初見の作家さんです。

これは中々読み応えのある作品でした。

時代は関ヶ原の2年後、旧来の支配者であった佐竹義宣が徳川家康により秋田へ移封されたことで新たに徳川家の御領地となる村の物語です。
この時代は織田家の軍以外は基本、戦の時だけ足軽として徴用される半農半士の者も多く、殿様大名が変わったり、他所へ移っても召しかかえの家臣以外はその土地から離れない者が多かったようです。
ですので、その土地の新たな支配者となった者は、基本従来の村の統治体制を自らの障害とならない限りは維持する形で統治する方が一般的だったのでしょう。
中世からの武士による領民統治が長く続いた土地では百姓はただただ支配者である武士に年貢を納めるだけにのみ存在する者として扱われ、百姓の方もこの時代ではある意味思考停止してそれを受け入れていたのかもしれません。

そんな中、新たに佐竹家から徳川家に支配者が変わり、徳川家による検地が行われることになり、その結果これまでの支配とは比べることもできないほど苛烈な暮らしになることに気付いた者たちの中で抵抗することを選んだ者達の滅びの姿が丹念に切々と描かれています。

普通なら過剰なまでの残酷な対応をする徳川家の武士が悪役で憎まれ役であっても良さそうですが、そう単純に割り切れないものを読む者に考えさせるところがこの作品の奥の深さであり著者の凄いところだと思いました。

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紙の本

横暴な領主に叛旗を翻し滅んで行った人々へ捧げられた鎮魂歌

2006/04/05 23:42

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブルース - この投稿者のレビュー一覧を見る

飯嶋和一氏は、これまで誰も取り上げたことがない人物を主人公にした歴史小説を幾つか書いている。歴史上の著名な英雄や英傑たちを主役にしたものが多い歴史小説の中にあって、著者のように忘れ去られた人々や敗者を真正面から描く作家は貴重な存在と言える。
本書の登場人物も歴史の表舞台には登場しない人々ばかりであるが、著者の練達した筆致によってユニークな歴史小説となっている。話は、藩命を受けた侍が、急に無人になってしまった山間の村を訪れるところから始まる。少し前まで村人たちが通常に生活していた痕跡が残っているにもかかわらず、村人たちは一人残さずどこに消えてしまったのか・・・。
このようなミステリアスなシーンから始まる歴史小説も珍しいが、中々魅力的な書き出しと言えよう。
小説の書評という性格上、ストーリーに詳しく立ち入ることはできないが、飯嶋氏は、小説のテーマになりにくいと思われる村の地侍や農民たちと領主たちとの争いを巧みに描いている。それは、主人公の地侍が初陣を飾る戦闘の躍動感溢れる描写や過酷な検地の模様、舞台となる村が攻められるシーンなどによく現れている。また、登場人物たちの人間的な弱さや卑小さも余すところ無く描かれており、作品に奥行きを与えている。
加えて、この作品を魅惑的なものにしているのは、民俗的な知見が随所に盛り込まれていることである。舞台となっている村自体、一種の桃源郷として設定されており、先に紹介した冒頭のシーンなどは伝説や昔話で語られているような隠れ里に足を踏み入れる趣さえ漂っている。
また、領主側の軍勢に追われた村人たちが逃げ込んだ避難先が、「サンリン」と呼ばれるところであり、そこに逃げ込めば世俗の権力は一切手出しができないアジールという設定になっているのも興味深い。著者は、このような民俗学的な知見を取り入れて物語に膨らみを与えている。
最近、歴史上の敗者を描く小説は比較的多く見かけるようになって来たが、その中にあっても本書は、権力の横暴さの前に滅んで行った人々の無念さがひしひしと伝わってくる傑作となっている。

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2006/08/05 06:55

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2012/07/15 22:08

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2006/09/11 03:24

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2009/05/31 10:14

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2012/03/12 21:53

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2012/10/19 23:17

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