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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.12
  • 出版社: ブックマン社
  • サイズ:19cm/223p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-89308-621-9

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私は障害者向けのデリヘル嬢

著者 大森 みゆき (著)

風俗の経験6カ月。介護の経験ゼロの私が出会った障害者の性の現実。それぞれが抱える悩み。少しでも役に立ちたい、もう知らないふりはできないから…。『婦人公論』掲載の文章をもと...

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風俗の経験6カ月。介護の経験ゼロの私が出会った障害者の性の現実。それぞれが抱える悩み。少しでも役に立ちたい、もう知らないふりはできないから…。『婦人公論』掲載の文章をもとにまとめたノンフィクション。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー39件

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評価内訳

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紙の本

付き添い歩くかのように読める本です

2006/07/25 00:51

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:恵藤エジソン宏一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「私は障害者向けのデリヘル嬢」・・・そのタイトルと帯に書かれた言葉で、人はいろいろな興味を持つかも知れません。社会福祉、業界の裏側、セックス、風俗・・・などなど。
読み進めている中で私は疑似体験をすることになった。
著者が葛藤しながら、体当たりで挑んださまざまな場面が妙にリアリティがあって興味深かい。正直なところ、風俗に関してはテレビや雑誌の世界でしか知らないが、読み進めて行くにつれて、彼女に連れ添って行かれているかのように感じるのだ。まるで、小型のカメラを持ち歩いているかのように。
私の母は、糖尿病を患って、緑内障、難聴そして足の壊疽、腎臓障害によって身障者手帳を持ち歩いている。その小さなえんじ色の手帳を手にしたとき、複雑な思いがあった。母はこれで障害者なのか・・・。足を切断し、スネより下がないその足先を見つめる母を見舞ったときの記憶は今でも鮮明だ。術後6年が経過し、今では、車いすで生活をする事が多いが、義足を装着して、トコトコと家の中であれば歩くことが出来るようになっている。確かに、母も障害者だ。そう思いながら、この本のページをめくっていた。
さて、デリヘルはサービス業だ。そのことを痛感した。「手先が荒れていたり、爪が伸びているので、デリケートな部分に触れられると、痛い。だけど、こんなことをできるのは私たち、専属のデリヘル嬢たちに限られると思う。」他にもいくつものエピソードが書かれている。アクロバチックな体位、挿入の強要、お金で本番を買いたがるお客さんなど、時には障害を持つ人のためのサービスの話だったり、時には性欲処理をしたい男性の行動だったり・・・
障害を持っていたとしても、中身は私たちと一緒なのだ。生殖機能がある以上は、その行為を実践しないとフラストレーションとなる。生き物としては、単純な行動。
この本を手に取るとき、登場するお客さんたちをしっかりと想像してください。
その人が、もしも、事故や解明されていない病に遭遇した自分、または、恋人や夫だったら。そして、自分の子どもだったら。先ほど書きましたように、誰にも生殖機能があるので、その行為をしなければ、フラストレーションがたまるように、生き物はできているのです。その生殖行為を、障害を持っているからといってできないのであれば、どうでしょうか。明日の私、そしてあなたは、どう思うでしょうか。
この本に書かれていることは、ノンフィクション。親しみやすい文面で、まるで著者に語りかけてもらっているかのように思うかも知れない。時には痛快に、時には激しい葛藤を、私たちに提供してくれる、そんな一冊になっている。
著者の次の作品が興味深い。今回は彼女の実体験を紹介している。いずれまた、問題提起を投げかけてくれることを期待したい。

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紙の本

そもそも「障害者向けの−」という区分があるのがおかしいネ

2006/04/13 09:59

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:7ひきのこぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る

 性の欲望−それは、ほとんどみんなに大なり小なりある。だが、普通ではそれをはらせない人がいる。障害者だ。もちろん障害といっても軽度のものから、重度のものまであるから、一概には語れないのだが、本書は『セックスボランティア』(河合香織著・新潮社刊)ほど大上段には構えていない。著者がお金を稼ぐためのアルバイトとして率のいい風俗を探したら、たまたま興味をひいたのが、障害者専用の会員制デリバリーヘルス(デリヘル)というわけだ。
 そこには最初は崇高な使命感などない。むしろ、障害者相手だったら、万一の場合に身の危険はないだろうという、あざとい計算がある。また、普通の風俗の“常連”相手では、テクニックやサービスに自信がない。その点、障害者だったら女性に接しなれていないから、大丈夫だろうという思いもある。そうしてデリヘル嬢になった。
 最初のお客は割りと“元気”な人だった。足と言語にやや難があるが、生活面ではほとんど問題はなさそう。次のお客は車椅子使用の人だった。場所はラブホテル。いくらなんでも車椅子での介助はしたことがないから、そこでは男性スタッフがベッドに下ろすまで手伝ってくれた。
 重度の障害者だと、自分ひとりではデリヘルを頼むこともできない。だから家族公認のお客もいるし、ヘルパーに申し込みの作業を頼む人もいる。ところが会社のスタッフのフォローが全くないのには驚いた。障害者専用と謳っている割には、介助・介護の指導もない。自分で経験して覚えていかなければダメという姿勢。
 そもそも、会社はお金儲けのためだけに運営しているふしもある。90分2万6千円が基本料金、そのうち1万2千円が著者(デリヘル嬢)の取り分だ。きれい事を言うわけではないが、私はデリヘルに世話になったことがないから、これが高いか安いかの判断はつかない。しかし、少なくとも専用と謳うならば、もっと顧客が利用しやすいように、訓練やシステムを考えてもいいのではないか。はっきり書いてないが、著者もそのような疑問を持ったことをにおわしている。そして、それが昂じていつしか足を遠のかせ、アルバイトとしてのデリヘルを止めることとなった。
 障害者向けのデリヘルを経験して、著者がたどりついた結論は、「セックスボランティア」は、どこか“してあげる”というにおいが付きまとう。それなら、デリヘルでビジネスライクで割り切ればいいじゃないか。食事(食欲)の介助もお金を取るヘルパー制度があるのだから、性欲のヘルパーだと考えれば、何の不思議もない。

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紙の本

からっとしている、かっていうとそうでもない。といってジメジメしているわけでもない。なんだかごく当たり前にデリヘルしてる。ふーん、そうなんだ・・・

2006/02/03 21:08

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

目次は結構、書き写すと大変な量になります。でも、とりあえず備忘録かわりに書いておきましょう。
まず「はじめに」があって、第一章「それしかなかった」、第二章「再び風俗へ 〜 障害者専用デリヘル」、第三章「はじめての仕事」、以下「はじめて触る車椅子」「寝たきりの人と出会う」「恋愛も結婚も諦めた」「意思の疎通ができないときはどうすればいいの?」「オムツに悩まされる」「みんな、すごく考えている」「内緒で家に忍び込む」「アクロバティックな体験」「呼ばれるならどこへでも」「目の不自由なお客様」「いちばんの誉め言葉」「世の中が違って見えてきた」「もっと恋をしよう」「最後に」となっています。
主人公と書くとフィクションに思われますが、これは手記です。書いているのは大森みゆきで、雑誌『婦人公論』に連載されたそうですが、そのせいか非常に読みやすい文章になっています。専門用語も殆どありません。とりあえず、デリヘルだけは作者の言葉を借りて説明しておきましょう。
「デリヘルというのは、女の子がホテルや各個人宅へ行き(デリバリー)、性的なサービス(ヘルス)をするシステムである。簡単にいうと、本番(挿入)はなしで、手や口でマッサージをしたり、性処理をするサービスである。」
ということで、大森みゆきは普通に会社で働いていたのですが、そこが倒産、次に見つけたところは社長がいい加減で精神的に参ってしまい退社、お金に困って、エイヤッ!で選んだのが、まずソープ嬢だった、というのがエライ!というか、ナンデ?とは思います。
そして昔の恋人のことを思い出して故郷に帰るんですが、その彼氏とは上手く行かなくなる。そこで I SHALL RETURN てわけじゃあないのですが再び風俗の世界に戻ります。ただし、今回は本番はしない。正業を持ちながら、余った時間を使ってできるアルバイト、ということで障害者向けのデリヘル嬢になるわけです。
その仕事については、ともかく読んでもらうとして性的なサービス=(ヘルス)っていうのは、ジャパングリッシュなんでしょうねえ。英和字典を引く気はしないんですが、なんていうか、そりゃないよね、って感じがあります。で、基本的に業界用語は少ないって書きました。大学の教授みたいに寝言みたいな言葉はありません。簡単明瞭、明朗会計です。
ただし、一箇所だけ分かりません。第五章「寝たきりの人と出会う」で、お客さんが言う「僕はね、素股が好きなんだ」っていう「素股」です。感覚的にはナマ足みたいなものなんですが、実は行為が伴うらしい。そこが、なんだか分かり難いんですね。でも他はバッチリです。
基本的に感動はなくて、淡々と「こういう世界があるんだ、そうだよなー」っていうものですが「アクロバティックな体験」は笑えますね。白眉、っていう言葉がありますが、私はこの章こそ、それだよなって思います。
最後になりましたがカバーデザイン 渡邊正、カバーイラスト 佐藤由美子、本文デザイン&DTP ぽん工房、編集 小宮亜里、です。

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紙の本

福祉関係の本、と感じることこそ「差別」

2006/06/19 10:54

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:由季 - この投稿者のレビュー一覧を見る

もし、この本のタイトルが「あるデリヘル嬢」とかだったら、私がこの本を手にしたときに感じた興味とは異なる性質の感情を抱いていたと思う。
「障害者向けの」と入っているだけで、ニュースや授業の参考文献を見るような感覚になった。
そして、それこそが無意識に感じている障害者に対しての「差別」だということがこの本を読んで分かった。
障害者ゆえ、衣服の着脱や体位、相手とのコミュニケーションに不具合が生じる場合があるのは仕方がない。
しかしそれ以外は全く健常者の成人男性と変わらず、女の人のからだに触りたいとか気持ちよくなりたいなどの欲求はあたりまえに存在するのだ。
それを満たすためには、今の世では様々な制約がある。
本当に難しい問題だ。

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2007/11/16 19:02

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2006/07/20 15:45

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