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決断(新潮文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.5 15件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2006.2
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/494p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-120846-8
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

決断 (新潮文庫 警察小説競作)

著者 新潮社 (編),逢坂 剛 (ほか著)

偽ドル札を掴まされた男と強面刑事の騙し合い(「昔なじみ」)。新任の駐在が嗅ぎつけた危険な匂い(「逸脱」)。秘密を背負った警官が知る寂しい犯罪者(「大根の花」)。イカれた奴...

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決断 (新潮文庫 警察小説競作)

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商品説明

偽ドル札を掴まされた男と強面刑事の騙し合い(「昔なじみ」)。新任の駐在が嗅ぎつけた危険な匂い(「逸脱」)。秘密を背負った警官が知る寂しい犯罪者(「大根の花」)。イカれた奴らとパトカーの追跡劇(「闇を駆け抜けろ」)。自白の裏側に迫る孤独な刑事(「ストックホルムの埋み火」)。誤認逮捕の悪夢に苛まれるベテラン刑事(「暗箱」)。組織と個人の間で揺れながら真実を追い続ける警察官の凄みを描く全六篇。【「BOOK」データベースの商品解説】

収録作品一覧

昔なじみ 逢坂剛 著 7-89
逸脱 佐々木譲 著 91-168
大根の花 柴田よしき 著 169-245

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みんなのレビュー15件

みんなの評価3.5

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (8件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

6通りの警察小説が味わえる傑作短編集

2006/05/07 20:32

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は6人の作家による警察小説の短編集である。なぜ今頃警察小説のみによる短編集を編集したのだろう。それほど警察小説が脚光を浴びている時期でもないと思うのだが。
 逢坂剛、佐々木譲、柴田よしき、戸梶圭太、貫井徳郎、横山秀夫の6名であるが、この分野で新機軸を展開している横山秀夫が口火を切ったという見方もあるようだ。その横山の新機軸に多かれ少なかれ刺激を受けた他の作家がさらなる新境地を開拓したという。
 私はその横山秀夫しか読んだことがないので、その辺りは何とも不明である。しかし、今回本書を読んでみると、横山以外の作家の警察小説も意外に新鮮味があり、次を読んでみたくなってきたのは確かである。
 6名の作家が1作ずつであるが、中でも印象に残ったのは次の3作である。佐々木譲の「逸脱」、戸梶圭太の「闇を駆け抜けろ」、貫井徳郎の「ストックホルムの埋火」。
 「逸脱」は北海道の寒村地の駐在所勤務の巡査が主人公である。駐在所勤務の巡査の日常の勤務ぶりと周囲を取り巻く地方の人間的なしがらみが興味を惹いた。「闇を駆け抜けろ」は都会のど真ん中で発生した交通事故が物語の発端となるが、飲酒と無免許という最悪の状態で逃げることに懸命となるが、次々と事故、事件に遭遇し続けるという、ややコメディ調の作品で、警察小説と言えるかどうかは分からないが、型破りで痛快であった。
 「ストックホルムの埋火」は主人公はスウェーデン人、場所もストックホルムという意外な舞台設定である。しかし、中身はスウェーデンが日本であっても不思議ではないし、外国での出来事とは言いがたいものである。これはむしろ堂々とした推理小説と言えるかもしれない。
 上記3点以外の作品もそれぞれ間違いなく楽しめる。兄弟編と銘打っている『鼓動』も購入してしまった。
 異なる作家の作品集であるが、作家個々の個性と工夫が発揮されているせいか、読者は全く違う味わいの作品を6通り楽しむことができる。制作側のアイデア、企画の勝利であると言えようか。

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2010/06/20 18:37

投稿元:ブクログ

(収録作品)昔なじみ(逢坂剛)/逸脱(佐々木譲)/大根の花(柴田よしき)/闇を駆け抜けろ(戸梶圭太)/ストックホルムの埋み火(貫井徳郎)/暗箱(横山秀夫)

2006/10/23 11:52

投稿元:ブクログ

アンソロジー。
『逸脱』佐々木 譲
『暗箱』横山 秀夫
の2作品がよかったです。
『逸脱』は、なんとなく内容を知ってるような内容だと思ったら案の定、モデルになった事件があったそうです。北海道で、バイク事故で死んだ少年の死因に疑問を持った親が死体写真を公開してまで真意を問いたいという内容をニュースの特集で見て衝撃を受けたのでなんとなく覚えていました。それをヒントに小説を作ったそうです。で、『逸脱』は連作になってて『制服捜査』という題名で新潮社から発売中だとの事。文庫になったら買ってみようっと。

2007/03/08 17:17

投稿元:ブクログ

「鼓動」よりコチラの方が面白かった。
まさかココでゲイに出会うとは。及川さんに惚れました|д゚)[暗箱]衝撃のラストでした。「生きたいんです」彼の叫びが耳元に聞こえるようでした。

2008/05/02 00:07

投稿元:ブクログ

佐々木譲と横山秀夫という二人の作品が収録されているので購入しました。
どれが一番良いというわけではなく、どの作品が自分と合うかということを見るためにもどの作者の本を買おうか迷っている人にはいいと思います。

2007/05/17 22:13

投稿元:ブクログ

作家6名が描く、それぞれの警察小説の傑作集だ。中でも印象に残ったのは、戸梶圭太の「闇を駆け抜けろ」だ。犯罪を犯したノー天気の連中が逃亡するサマを時間の経過と共に描いている。擬態音と軽いタッチのセリフが何とも面白い。また警察小説といえば横山秀夫。彼の「暗箱」はまた代表作ともいえるだろう。

2008/02/05 14:45

投稿元:ブクログ

「昔なじみ」逢坂剛/「逸脱」佐々木譲/「大根の花」柴田よしき/「闇を駆け抜けろ」戸梶圭太/「ストックホルムの埋み火」貫井徳郎/「暗箱」横山秀夫

2008/03/03 00:26

投稿元:ブクログ

横山作品目当てで買ったんです。ここに佐々木作品があろうとは…(今気づきました;)
それぞれがいい作品だったとは思うんですが、少々軽い文章だったのが気になるということで・・・

2010/02/13 02:26

投稿元:ブクログ

ダラダラと数百ページをかける小説よりは展開が早くて好み。
中でも、横山秀夫氏の書く文章、物語は、
クライマーズ・ハイと同様に、美しい。

2008/07/27 15:22

投稿元:ブクログ

警察小説の競作集。佐々木譲、逢坂剛、横山秀夫など、超有名作家による競作集。
全員力がある作家さんなので、短編なのは、ちょっと物足りないかもしれないけど、入門編としては、いいかも。
ただ、柴田よしきの「大根の花」は「所轄刑事・麻生龍太郎」にも掲載されているのが、残念・・・

2015/05/28 04:52

投稿元:ブクログ

事件を鮮やかに解決する推理小説では無く、実際の警察機構を描いた警察小説を集め短編集。警察小説の第一人者横山秀夫「暗箱」が良かった。逢坂剛「昔なじみ」はユーモラスの上、最後のヂンデン返しで上手いと唸る。柴田よしき「大根の花」は同性愛者の刑事が主人公。男社会の警察には当然同性愛者がいてもおかしくない。

2010/01/22 16:29

投稿元:ブクログ

どれもこれもよかったけど「大根の花」「闇を駆け抜けろ」
がいまいちよくなかったかな〜。浅い気がする。

やっぱり横山秀夫ですねっ!
しっかり締めていただきました♪なんだか最後はほっこり
優しい気分を頂けましたよ。

2010/04/20 00:21

投稿元:ブクログ

2009年11月6日読了。横山秀夫さんの作品から始まった警察小説&ミステリーのマイブーム。未知の作者との出会いを求めて競作集を読んでみた。逢坂剛「昔なじみ」、佐々木譲「逸脱」、柴田よしき「大根の花」、戸梶圭太「闇を駆け抜けろ」、貫井徳郎「ストックホルムの埋み火」、そして横山秀夫「暗箱」の6編。それぞれに個性的な作品ながら、一番印象に残ったのはやっぱり最後の「暗箱」で、新規開拓ならず。これまでに多くの横山作品がドラマ化されているが、ネットで調べた限り、この短編はまだらしい。配役がよければ絶対いいドラマになりそう。

2013/12/27 05:51

投稿元:ブクログ

逢坂剛 佐々木譲 柴田よしき 戸梶圭太 貫井徳郎 横山秀夫
それぞれ短編での警察小説競作。
警察小説くくりにしても、作風がそれぞれ。
柴田さん貫井さん横山さんは他を読んだことがあり、やっぱりその人っぽさが短編の中にもちりばめられてる。
3人以外は初めて読みました。
好みも人によってそれぞれ、だからよかった話もそれぞれとは思いますが
最後の横山さんの短編は秀逸でした。
こんな短い中にガッと入り込ませラストで思わず滂沱の涙。
トリにふさわしい。

2013/11/20 22:26

投稿元:ブクログ

華やかさとはかけ離れた、汗臭いどろどろした世界が展開される。探偵とは違う法の縛りのもと、犯人を追う刑事たちのアンソロジー。
柴田よしきの「大根の花」が個人的には面白かった。小さな町の片隅の小さな事件。殺人などではなく、連続して鉢が割られるささいな事件。大きな事件に発展させないよう、刑事たちの地道な捜査が続く。最後、主人公の刑事の優しさが染みる。
次の戸梶圭太の「闇を駆け抜けろ」は犯人の少年たちの視点で進行する。くず野郎たちへの自業自得な展開に、追う刑事たちだけでなく、読者の私たちもざまぁみろと叫んでしまう、ユニークな作品だと思う。