紙の本
灼熱のハイシーズン (キャラ文庫)
著者 秀 香穂里 (著)
「フラれたのなら俺が慰めようか」—ある夜、酔ったいきおいで見知らぬ男に抱かれた工藤。ところが念願叶って入った大手旅行会社でまさかの再会!?その男、仁科は企画部の有能なチー...
灼熱のハイシーズン (キャラ文庫)
灼熱のハイシーズン
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商品説明
「フラれたのなら俺が慰めようか」—ある夜、酔ったいきおいで見知らぬ男に抱かれた工藤。ところが念願叶って入った大手旅行会社でまさかの再会!?その男、仁科は企画部の有能なチーフ。精悍な容貌に妥協を赦さない姿勢で、新人の工藤を厳しく指導してくる。あの夜とは別人のような態度の仁科に、好奇心を煽られる工藤。けれどある日、仁科と二人での海外視察旅行を命じられ…。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
夜の虹
2012/05/28 16:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
旅行業界モノです。
酔った勢いで見ず知らずの仁科(攻め)に抱かれてしまう工藤(受け)。
ところが念願かなって入社した会社の先輩が仁科だったのです。
さあ、これからどうなるか?!というお話です。
二人は企画部なのでお仕事描写が結構詳しく書かれています。
工藤は仕事でも私生活でも肝心なところが抜けてていつも仁科に怒られてます。
でも工藤って負けず嫌いなので仁科に対抗したり、とそんな感じでお話は進みます。
なので全体的にちょっと甘さが足りないかなぁと思ったり・・・
お話後半は南の島、タヒチに二人で出張です。
「夜の虹」って綺麗だろうなぁ、と思わせてくれるロマンティックな内容でした。
脇キャラの瀧本と耀子ママがいい味だしてます。
紙の本
ものたりない
2010/12/20 01:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カヤコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
サラリーマンものといえば、な秀香穂里さんの新作です。
今回は旅行会社もの。
新入社員として仕事に頑張りながらもから回る工藤と、その工藤にとても厳しい仁科。
確かに仁科は厳しいのですが、社会人として、上司として当たり前に持っている(というか、上に立つ人として持っていて欲しい)厳しさで、それだけでも仁科に対して好感が持てました。(職種によって違うかと思うんですが、社会人は厳しいのです)
厳しい仁科に指導されながら頑張った工藤の企画が認められて海外の視察旅行に行けることになったときには、工藤の身内のように嬉しくなりました。
この作家さんは、リーマンを書かれるのが本当に巧いです。
ただ、BLものとしての評価となると微妙です。
彼女に振られたときに優しくしてくれたとはいえ、ノーマルな男がいきなり男と関係を持つのか、とか、ノンケだからとはいえ工藤は新宿二丁目を知らないのか(住所を知らないという意味ではなくてね)、とか、突っ込みたいところはある。
優しくされただけで、いきなり同性を好きになるのかとかね。
でも、この作品はBLなのでそこを突っ込んでも仕方がないか。
後半は、海外視察旅行と銘打たれたハネムーンのようでした。
海外のバーで外人達に薬を盛られてぐだぐだになっちゃった工藤、それを介抱する(?)仁科と、お約束な美味しい展開もあり、BL色が強い感じです。
旅行が好きな人にはいいかもしれないと思いました。
「海外旅行なんて怖くて行けない」と思っているわたしでも、この作品を読んでいてタヒチ(海外視察の舞台です)には行きたいと思えたし。そのぐらい、とても魅力的に書かれています。
ちゃんとした筋があって、BL的なシーンもあり、物語の舞台である旅行会社やその視察先につても上手く書かれていると思えたし、いい作品だと思うんですが、…どうも物足りなさを感じてしまいました。
文庫はノベルズより枚数が少ない分、内容が薄いと感じることがたびたびあるのですが、この作家さんが過去に文庫で発表した【くちびるに銀の弾丸】や【挑発の15秒】はとてもおもしろかったので、文庫で枚数が少なかったから…が原因ではないように思います。足りないのは何でしょう。インパクトのある読後に強く残るシーンがないような…。
って。この書評を書いていて思いましたが、読者って本当に我が侭ですよね。
悪くない作品だし、上手い作品だと思う。
秀さんファンなら読んで後悔はしないと思いますよ。