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商品説明
量子力学をもっともよく代表する原理・法則は、ハイゼンベルクの不確定性原理である。「小澤の不等式」がハイゼンベルクを超えるまでの、さまざまな論争をとりあげ解説。不確定性原理の不思議な世界への招待。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
石井 茂
- 略歴
- 〈石井茂〉1953年大阪生まれ。大阪大学理学部物理学科卒業。日経BP社編集委員室長。著書に「量子コンピュータへの誘い」がある。
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著者/著名人のレビュー
「ハイゼンベルクの...
ジュンク堂
「ハイゼンベルクの不確定性原理に欠陥」「矛盾を実証」「誤りを発見」…。新聞各紙の報道を見るとよっぽどスゴいことになっているように思う。いわゆる「小澤の不等式」はハイゼンベルクを否定するものなのか。
本書のタイトルにあるようにハイゼンベルクの不確定性原理は電子レベルの世界を正確に知ることはできない、としていた。しかし小澤正直は顕微鏡レベルの世界の不確定性を量子力学的粒子の「ゆらぎ」と測定による不可避な誤差と明確に区別するために新しい数式を用意した。すなわち曖昧だった概念をより明確化した修正案に他ならない。
単なる文系出身の俄か理系にこれ以上のことは言えないが、各新聞の見出しがその功績を強調するために勇み足のような表現をとったのは何ともみっともない。教科書レベルでの書き直しやハイゼンベルクの不等式に基づいた各理論や実験結果は無論見直さなくてはなるまい。しかしその目的がより量子暗号や量子コンピュータなどの量子情報技術を見据えたものだとすると小澤や今回の実験をおこなった長谷川チームの功績は正確に評価されて然るべきである。
黒書店員 D