サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

ブックオフ宅本便ポイント増量キャンペーン ~4/15

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4 21件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2006.1
  • 出版社: 新潮社
  • サイズ:20cm/285p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-590052-8

紙の本

世界の果てのビートルズ (CREST BOOKS)

著者 ミカエル・ニエミ (著),岩本 正恵 (訳)

凍てつく川。薄明りの森。北の果ての村に響く下手くそなロック。笑えるほど最果ての村でぼくは育った。きこりの父たち、殴りあう兄たち、姉さんのプレーヤー、そして手作りのぼくのギ...

もっと見る

世界の果てのビートルズ (CREST BOOKS)

税込 2,090 19pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

凍てつく川。薄明りの森。北の果ての村に響く下手くそなロック。笑えるほど最果ての村でぼくは育った。きこりの父たち、殴りあう兄たち、姉さんのプレーヤー、そして手作りのぼくのギター!世界20カ国以上で翻訳されたスウェーデンのベストセラー長篇。【「BOOK」データベースの商品解説】

笑えるほど最果ての村で僕は育った。きこりの父たち、殴りあう兄たち、姉さんのプレーヤー、そして手作りのぼくのギター…。とめどない笑いと、痛みにも似た郷愁。スウェーデン発のベストセラー傑作長篇。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

ミカエル・ニエミ

略歴
〈ミカエル・ニエミ〉1959年スウェーデン生まれ。教師、青少年カウンセラー、出版社でのアルバイトなどさまざまな職を経て、詩集、戯曲、児童書、ノンフィクションなどを発表。

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

ジュンク堂書店名古屋店

みんなのレビュー21件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (6件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (10件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

世界の果てでロスクンロールを叫ぶ

2006/03/26 22:46

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「いやぁ、嘘じゃないですよ。寒いと、本当に唇が鉄の戸だかに、くっついちゃうんですよ。」
フィンランドの現地ガイドはそう言った後、排泄物が極寒の中でどうなるかを、半ば笑い話めかして語ってくれた。でもその後に、ちょっと真面目な顔をして、ぼそっと、こうつけ加えた。
「ただ、北欧って自殺が多いんですよ。大きな声では言えないけど。やっぱり夏にいつまでも続く昼と、冬にやたら長い夜があるからかもしれませんね。」笑い話になる現実と、笑っていられない現実。
旅先で垣間みた、相反する二つの北欧。自伝的長編小説である本作の中にあったのは、まさにそれだった。
本編の主人公である少年達が住んでいるパヤラは、ちょっと日本語に訳するのは躊躇される地区「ヴィットライェンケ」にある。「本当はスウェーデンではないのだ。たまたまくっついているだけ(p55)」と見なされるような、本当に小さな村だ。同じスウェーデンでありながら、インテリアデザインを賞賛される首都ストックホルムとは、全然違う。住まう人も、「フィンランド人ではないのにフィンランド訛りで話し、スウェーデン人ではないのにスウェーデン訛りで話す(p56)」どこか中途半端な存在だ。そんな中で、彼等がアイデンティティを確立しようと思うなら、別の土地で生きる事を選択するしかない。それは、今まで慣れ親しんだ人も風景も、全てを捨てる事でもある。
但し、そんな厳しい現実は、マッティとニイラにはまだ遠い先の物語だ。意外な相手との初キス話、鼠取り作戦がとんでもない事件に発展する話など、「どこまでがフィクションなんだろう?」と想像するだにおかしい(いや、恐ろしい?)日常を生きている。
中でも、サウナに入ったマッティと父親のエピソードは印象深い。おもむろに「人生とか…人のこととか…おまえも少し大人になったから、知っておいたほうがいいと思う」と言い出した父親が続けたのは、祖父の艶話やら、キャピュレット家とモンタギュー家も真っ青の因縁話。念の入った事には、父親はこの後もうもうと湯気の立つサウナの中で、話した事のおさらいまでさせるのだ。この章を「こうしてぼくは、おとなの仲間入りをした」と結ぶ、著者のすました顔が目に浮かぶようだ。そして彼等のアイデンティティ確立への欲求と結びついたのは、何とビートルズ!世界中の若者を熱狂させた音楽は、パヤラの少年達に板きれとゴムひものギターを持たせ、新たな世界を切り開いた。村の因習を引きずらない素晴らしい先生や、やたら喧嘩と酒の強い少年との出会いを経て、気の弱かったマッティを、ステージの中央へと引きずり出す。
世界の果て・パオラで、ビートルズと共にあった自らの思春期を綴った作品は、いくばくかの哀惜と、たまらない懐かしさを感じさせる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

北欧に対する見方が変わります

2006/04/27 22:07

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナカムラマサル - この投稿者のレビュー一覧を見る

 1960年代、フィンランドに限りなく近いスェーデンの小村が本書の舞台だ。主人公はちょうど思春期を迎えたばかりの少年。エルヴィス・プレスリーのレコードを彼が初めて聴いた時の感動が微笑ましい。「これが未来だ。未来っていうのは、こういう音がするんだ」。

 国境に位置する辺鄙な村に暮らすがゆえに、自らのアイデンティティについて悩まざるをえない少年の成長物語だが、ただの成長譚ではない。あまり鹿爪らしく捉えないほうがいいタイプの小説で、登場人物たちの奇人変人ぶりや、読者を煙に巻くような語り口には度肝を抜かれる。たとえば、読み始めてすぐに次のような表現が出てくる。
—「ぼくらの住む地区は、地元ではフィンランド語でヴィットライェンケと呼ばれていた。『おまんこの沼』というような意味だ」
ここを読んだだけでも本書がきれいなだけの少年小説でないことが少しはお分かりいただけるだろうか。たびたび表れるオゲレツなユーモアには北欧そのものに対する見方まで変わってしまうほどだ。

 本書の中で最も印象的なのは、春になって氷の河が解けて流れ出す場面だ。自然の偉大さを目の当たりにした少年の姿に愛しさがこみ上げてくる。

 変化球ではあるが極上の成長物語だ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。