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商品説明
ベクトル解析の全体像がその本質とともに調和的・統一的に認識されるよう、抽象的な原理的基礎から出発し、具象・応用への道をていねいに論述する。物理学理論の絶対的・本質的構造に興味のある人々に役立つ一冊。【「TRC MARC」の商品解説】
ベクトル解析学の全体像が認識できるよう著述【商品解説】
目次
- 第1章 ベクトル空間
- 1.1 ベクトル空間の公理系
- 1.2 部分空間と直和
- 1.3 線形独立性
- 1.4 基底と次元
- 1.5 基底によるベクトルの展開と座標系
- 1.6 基底の変換と座標変換
- 1.7 直和ベクトル空間
- 1.8 商ベクトル空間
著者紹介
新井 朝雄
- 略歴
- 〈新井朝雄〉東京大学大学院理学研究科修士課程修了。北海道大学大学院理学研究科数学専攻教授、理学博士。著書に「物理現象の数学的諸原理」「多体系と量子場」など。
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紙の本
体系的なベクトル解析を学ぶ事の出来る数少ない一冊
2021/09/20 15:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:市井の数学愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベクトル解析に関する書籍は、主に理工学部系の学生向けに、数えきれない程たくさん出版されていますが、それらの殆どは
・実数空間内の点とベクトルの区別が付いていない、
・テンソルの定義が曖昧、
・ベクトル(テンソル)とその成分の区別が付いていない、
・ベクトルとベクトル場、テンソルとテンソル場の区別が付いていない、
・微分形式の世界で成立している関係を無理にベクトル場の世界で示そうとしている、
といった多くの根本的問題を抱え、にも関わらず目先の計算は遂行しなければならないというジレンマが、数々のその場しのぎの記号法や方便を生み出し、結果、それらの書籍が語るベクトル解析は、解析手法としての体系性など皆無の単なる業界内のお約束事に成り果ててしまっています。
そのような中、本書は体系性を有する解析手法としてのベクトル解析を学ぶことの出来る数少ない一冊です。
ベクトル空間=実数空間、線形代数=行列計算という認識しか無い方の場合、最初の1章から大変かもしれないですが、紙と鉛筆を持って腰を据えてじっくりと本書と向き合ってみて下さい。そして無事、本書を読了することが出来たなら、過去、読んでいた力学や電磁気学、連続体力学の教科書をもう一度読み直してみて下さい。単なる業界内のお約束などでは到底表現することが出来ない、自然の持っている体系的な美しさを感じる事が出来るはずです。