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僕はマゼランと旅した
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.4 12件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2006.3
  • 出版社: 白水社
  • サイズ:20cm/400p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-560-02741-2

紙の本

僕はマゼランと旅した

著者 スチュアート・ダイベック (著),柴田 元幸 (訳)

胸をうつ懐旧の情と祝祭的な笑いに彩られた11の連作短篇。『シカゴ育ち』のタイベック、待望の最新作。【「BOOK」データベースの商品解説】胸をうつ懐旧の情と祝祭的な笑いを、...

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商品説明

胸をうつ懐旧の情と祝祭的な笑いに彩られた11の連作短篇。『シカゴ育ち』のタイベック、待望の最新作。【「BOOK」データベースの商品解説】

胸をうつ懐旧の情と祝祭的な笑いを、驚くべき語りの技で描き出す、「シカゴ育ち」の著者による連作短篇集。「歌」「ドリームズヴィルからライブで」「引き波」「胸」「ブルー・ボーイ」「蘭」など、11篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

11-38
ドリームズヴィルからライブで 39-57
引き波 59-78

著者紹介

スチュアート・ダイベック

略歴
〈スチュアート・ダイベック〉1942年シカゴ生まれ。ミシガン州カラマズーに住み、ウェスタン・ミシガン大学で文学を教える。著書に「シカゴ育ち」がある。

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みんなのレビュー12件

みんなの評価4.4

評価内訳

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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

読み流してしまうのが惜しいくらいの美しい文章に酔いしれた

2006/04/26 23:53

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る

 読み終わるまでに随分長い時間が経ってしまったが、決して読みあぐねていたわけではない。読み流してしまうのが惜しいくらいの美しい文章に酔いしれていたのだ。往々にして薄っぺらい印象しか残さない短編小説というものを普段は敬遠している僕だが、1つひとつの話がこれくらいの長さに達していればそういう惧れはかなり軽減されるし、何よりもこれは単なる短編の寄せ集めではなく連作短編なのである。
 シカゴの下町育ちのペリー・カツェクというポーランド系の少年と、その家族・親戚、クラスメイト、あるいは名前は知っていてもあまり話したこともない近所の人がそれぞれの話の主人公で、話によって登場人物が微妙に重なり合い、大体はペリーの視点で描かれている。
 復員したミュージシャンであるレフティおじさんに連れられてペリーが酒場で歌っていた頃の想い出を書いた「歌」で始まり、2作目の「ドリームズヴィルからライブで」では弟ミックと遊び興じた幼い頃の想い出話が書かれている。そして3作目の「引き波」では父親「サー」に連れられて湖に泳ぎに行った日の想い出が語られる。──そう、この短編集は全編そういう想い出で埋め尽くされている。それは家族の想い出であり、青春の想い出であり、シカゴの街の思い出である。
 ただ、想い出という通奏低音に支えられながら、その上を転がって行くメロディはかなりバラエティに富んでいて、あるものは低年齢向きのジュヴナイル・ノベル風であり、あるものは威風堂々たる青春文学であり、またあるものはもう少しねっとりとした恋愛小説であり、一方でギャングまがいの殺しが出てきたかと思うと他方には幾分社会派の臭いのするものがあり、幻想文学かと思えば冷徹なリアリズムが顔を出す。そして、その変幻自在が全てシカゴという街と、そこでのポーランド系アメリカ人としての生活に結びついており、分類するとなるとこれは「シカゴ小説」と言うしかあるまい。そして、最後の「ジュ・ルビアン」はレフティ叔父の葬式の日の話なのだが、訳者の柴田元幸はこれを「全体のコーダともいうべき最後の作品」と称している。この比喩が何故適切であるかと言えば、これらの作品の多くが音楽小説でもあるからである。
 「ロヨラアームズの昼食」の中で、ペリーはガールフレンドにこう言われる──「私は物事のつながりを愛し、長編小説の全体像を好む。そしてあなたは……あなたは人生を<忘れがたい記憶>集と捉えている。そこに並んでいる、どれも栄養失調の詩集みたいに」(285ページ)。これはほとんどこの短編集についても当たっている。当たっていないのは1篇の詩のようではあっても決して栄養失調みたいではないということだけだ。「マイナー・ムード」の中では彼はこう書いている──「記憶とは過去がその力強いエネルギーを伝道するための回路なのだ」(365ページ)と。これもそのままこの短編集に当てはまっている。
 柴田元幸による全く淀みのない美しい言葉の波に洗われているだけで、うっとりしてくる。これはただ柴田の翻訳能力によるのではなく原文の持つエネルギーなのだと思う。ストーリー・テラーとしてのダイベックの感性にも技量にも、ともかく舌を巻いてしまう。美しくて甘くて、芯の堅い果実のような連作短編である。深く嵌りこんでしまって、もう2度と抜け出せそうにない気がする。
by yama-a 賢い言葉のWeb

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紙の本

魅力的な登場人物

2019/07/13 00:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「歌」以下11篇の中編、短編からなっている。前に読んだ「シカゴ育ち」と同じようにシカゴという街がキーワードとして登場する。主人公のペリー、その弟の役者の卵・ミック、「サー」と子どもたちから呼ばれている父親、そして最後には精神を患ってしまったサックス奏者でリグレーフィールドで立ち回りも演じた叔父のレフティ、他にもブルーボーイや優等生の女の子・カミール等魅力的な人物がたくさん登場する。私はとりわけカミールという女の子に興味を抱いた。作文の天才なのだが、その文章はブラッドベリをパクったのではないかと主人公は疑ってみる、が真実は藪の中、「大切なのは感情よ」と彼女は言った、危険を冒すということについて彼女が言っているのだということを、主人公は後になって気づく

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2007/01/24 17:57

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2011/03/20 19:38

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2018/04/10 12:44

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2010/11/15 23:31

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2010/09/18 23:57

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2011/04/14 12:22

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2013/03/08 09:35

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2014/10/02 13:10

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