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紙の本
父からの手紙 長編小説 (光文社文庫)
著者 小杉 健治 (著)
家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。婚約者が死体で...
父からの手紙 長編小説 (光文社文庫)
父からの手紙
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商品説明
家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。完璧なミステリー仕立ての中に、人と人との強い絆を描く感動作。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
無償の愛
2013/10/28 23:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tomylee - この投稿者のレビュー一覧を見る
普通に泣かせる小説だと思ったんですけどね。
これミステリー小説。でも「家族愛」がテーマだからやっぱり泣けます。
失踪した父から毎年誕生日に届く手紙。
これが最後に謎が解き明かされますが、もう最後の4ページはぐしゃぐしゃに泣きながら読みました。
父に育てててもらい、父となった自分。
色んなものが自分と重なり合ってしまいました。
子を愛する心は尊いもの。そんな当たり前のことを改めて深く心に染みさせてくれる作品です。
それと最後に圭一が「あんたのお父さんの選択は間違っていた。」
ここが印象的でした。
この小説はドラマ化されていたんですね。
圭一役が杉本哲太。もうね、この人しか出来ない。ほんとはまり役です。
そしてお兄さんの秋山和夫を村田雄浩。なんだこの的確なキャスト(笑)
男女問わず「おとうさん」のことを思い出しながら読んでもらいたい一冊です。
紙の本
自己犠牲の是非
2022/04/01 15:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族のため、あるいは愛する誰かのために自分を犠牲にするというのは、確かに美しいことかもしれません。でも、どんなに辛くても共に困難に立ち向かう方が誠実と言えるのかもしれません。重い内容ながらいろいろなことを考えさせる一冊でした。
紙の本
令和・絶滅危惧種の父親像
2020/05/23 00:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:beni - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の為と書いて”偽”と読む。
皆それぞれ何かのために誠実なのだが
結局は自分のために誠実であることが周囲の人のためになるという
登場人物の一人が最後に出した結論とは、そんな事かなと思う。
読み応えのある作品。
紙の本
あの時代が謎を解くヒントかも
2019/07/03 17:00
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほとんど予備知識もないまま読み始めました。
しかもそれがミステリー小説ですから、どういう終わり方なのかも知らない。
私にわかっていたのはこの作品が2003年に出たもので、文庫になったのが2006年。そんな作品が今でも多くの読者を集めているということ。
調べると、「泣けちゃいます!」「娘・息子必読!」と書店で賑やかな版元からのポップが読者の心に火をつけたということ。
これだけの時間を経て、今でも読まれているのだから、きっと何かある。あるはず、と読み始めました。
主人公の麻美子が24歳の誕生日に10年前に別れた父からまた手紙が届く。
不倫の果てに子供まで出来て母と別れた父であったが、その後も毎年手紙が届く。麻美子だけでなく弟にも。
麻美子に結婚話がもちあがっているが、相手の男の不実に弟は反発している。
そして、その男が殺され、弟は殺人容疑で捕まってしまう。
これが一つの事件。
この話とはまったく別に、自殺をした兄のその真相を知っているような刑事を殺して服役していた圭一が、兄の自殺の真相を知ろうといなくなった兄嫁を探そうとする話が織り込まれる。
まったく違う話が交互に展開され、予備知識のない読者は困惑するかもしれない。
それが中盤以降、ひとつの糸に紡がれていく。
麻美子たちに送られてきた父からの手紙に隠された真実を書くことはできないが、この作品が最初に書かれた2003年あたりは困窮する経済にこの父のような辛い選択をせざるをえなかった人もいたのだと思う。
紙の本
周期
2021/12/18 09:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:吉村ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎年決まったときに送られるのが、
うれしいものと奇妙なものがあります。
年賀状とかはおどろきとともに嬉しさが大半でしょう。
手紙もそのような気がします。
紙の本
エゴ
2020/03/19 21:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あおたいがー - この投稿者のレビュー一覧を見る
後半になっていく程ひきこまれていった。
父の子を想う気持ちがとても切ない。
それでもやはり死を選ぶのは正しい選択ではないのだろう。
『誰かのため』何て所詮エゴだ。
電子書籍
前半はもたもた
2022/01/23 16:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
後半は急展開……というこのミステリーの進行です。要は、二つの殺人事件なんですが、裏にある事情があって、……。しかし、この父親……仕方ないのでしょうか……この方法……
紙の本
父からの手紙
2020/03/02 22:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:4mh - この投稿者のレビュー一覧を見る
途中で「あっ。もしかして」とびっくりするくらいしっくりくる結末がみえました。あとは、その結末にむかって答え合わせをしていきました。「なんてことだ、そんなはずは」とも思うけど、「やっぱりこれしかない」と読み進めるにしたがって確信へと変わります。最後のページを読んだら、もう一度冒頭部分を読むことをお勧めします。とてもやりきれないほどの寂しさがこみ上げてきます。