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リングワールドの玉座 (ハヤカワ文庫 SF ノウンスペース・シリーズ)
人類の想像を絶する巨大構築物リングワールド—それは、G2型矮星の周囲をめぐる、地球の公転軌道よりわずかに大きい直径の厚さ数マイルのリボン状人工世界である。29世紀、この世...
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商品説明
人類の想像を絶する巨大構築物リングワールド—それは、G2型矮星の周囲をめぐる、地球の公転軌道よりわずかに大きい直径の厚さ数マイルのリボン状人工世界である。29世紀、この世界の謎を探るべく冒険の旅をしたルイス・ウーは、23年後にふたたびリングワールドを訪れ、破滅寸前の世界を救った。だが、リングワールドには、さらなる危機が迫っていた!ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作にはじまる人気シリーズ第三弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
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ハードSFの典型的作品
2006/08/06 10:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
リングワールドの三巻めである。前作の内容は覚えていない。一作目は奇抜なアイデアと物語の展開に感心した。二作目には若干失望した。三作目にはまた夢中になった。四作目も執筆中らしい。
SFは小説であり、文学なのである。SFの黎明期には科学技術や大目玉のモンスターだけというものもあったらしいが、物語すなわち話の展開がさらに重要である。登場人物の性格描写、設定環境の合理性とちょっとした場面でもいきとどいた描写、なども必要である。
各種族のプロテクター同士の戦いの目的と意義について、説明不足に感じるが、話の筋は面白い。地球表面積の300万倍の面積に、多種多様な亜人間が住み着いている。それら人種間の交流、力学的に不安定なリングワールドの安定性維持と各種族を守るためのプロテター間の主導権争い。標準的というか、理想的というか、SFの典型的な作品であろう。
前作二巻のあらすじや背景などがあとがきに述べられている。前二作を読んでいても内容を忘れていた読者にとっては、本巻を楽しむために役に立つ。