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商品説明
半世紀続くNHKの長寿番組「きょうの料理」。司会を担当する料理初心者にして「ダジャレ王」の異名をとる後藤アナウンサーが、番組の裏側、出演者の素顔を語りつつ、食とコミュニケーションの問題に鋭く斬り込む。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
後藤 繁榮
- 略歴
- 〈後藤繁榮〉1951年岐阜県生まれ。日本大学芸術学部卒業。75年NHK入局。教育テレビ「きょうの料理」、ラジオ「地球ラジオ」などを担当する。エグゼクティブ・アナウンサー。
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紙の本
料理の戦後史をみた!
2006/04/02 03:49
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エミ山田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKの「きょうの料理」を見始めたのは、我が家のテレビがまだ白黒の時代だった。小学生だった私からすれば、画面に映る料理は夢のようだったことを覚えている。給食のほうが家庭料理よりも魅力のあった時代。番組を見ながら「いつかこんな料理をつくってみたい」と思ったものだ。
本書は、半世紀の「きょうの料理」の歴史を様々な角度から、まるでテレビで語るように軽やかに記述している。読みながら、忘れていた50年の我が家の食卓が鮮やかによみがえってきた。家族との会話すら懐かしく思い出した。
著者の後藤繁榮氏は、番組中ダジャレをとばしながらも漂々と料理研究家の魅力を引き出す曲者である。NHKには稀な人間味を感じて画面に引き込まれる。その源泉が、大家族の食卓に発していると知った時に、忘れていたニッポンの良き時代へのたち難い郷愁を覚えた。
本書は、愉快に笑える部分も多いが、読み終えてみると日本人としてのペーソスも感じて、しばらく余韻にひたった。次の著作にも期待したい。