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紙の本
アフガニスタンで考える カラー版 国際貢献と憲法九条 (岩波ブックレット)
著者 中村 哲 (著)
アフガニスタンはどういう国か、いまどういう状況におかれているのか。声高に叫ばれる国際貢献の、あるべき姿とは。アフガニスタンで医療事業と水源確保事業を続ける著者が、現地での...
アフガニスタンで考える カラー版 国際貢献と憲法九条 (岩波ブックレット)
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商品説明
アフガニスタンはどういう国か、いまどういう状況におかれているのか。声高に叫ばれる国際貢献の、あるべき姿とは。アフガニスタンで医療事業と水源確保事業を続ける著者が、現地での活動の様子を多数のカラー写真で紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
中村 哲
- 略歴
- 〈中村哲〉1946年福岡生まれ。九州大学医学部卒業。医師。ペシャワール会現地代表。アフガン東部山岳地帯に診療所を設立し、貧困層への医療活動、水源確保事業も展開。著書に「ペシャワールにて」他。
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紙の本
日本人として中村さんの勇気を讃えます
2007/11/17 00:15
10人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さいき ゆみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
すぐ読めます。薄い本です。写真も沢山載ってます。
国際情勢にあまり興味のない方も気楽に読んでいただけます。
中村さんは医者であり、慈善活動家であるだけでなく、それなのにインテリにありがちな長々と物を言うのではなく、はっきりと適格に意見を言える人なのです。
中村さんが現地で活動しながら文字通り考えたことが直に書いてあり、私は非常に好感を持ちました。どんな書物の引用より説得力があると思います。
憲法九条の議論は多数あると思いますが、人間にとって平和は、イデオロギーでも宗教でもなく、水や食糧を確保し、医療を与えるこ
となんだという原点をシンプルに伝えてくれます。
私が中村さんの「信念」を感じました。そこには最近の日本人が忘れかけているさわやかさと凛とした強さがあります。日本人に中村さんのような立派な方がいることを本当にうれしく思いました。
多くの方に読んでいただき考えていただきたい一冊です。
紙の本
その人自身が、犠牲に
2020/05/04 09:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
山本美香さんもそうだったが、
不幸な死が読書のきっかけになるのはかなしい。
けれど、今読まなければ、と思って読み返す。
アフガニスタンにおいて、日本人であることはプラスに働く、
という説明の後、
「他国への武力による介入をおこなわなかったことへの敬意」
という理由も挙げられている。
それは日本の安全保障上の大きな財産であった、と書かれている。
それが、9.11以降の日本の動きによって変わってきている、
いまや日本人であることで、妨害や攻撃の対象になりうる、
それに警鐘を鳴らしている。
この本の出版が2006年。
13年後に、警鐘を鳴らしたその人自身が、犠牲になってしまった。
警鐘を無視し続けた人びとの責任は重大だ。
紙の本
日本国憲法第9条の深みをしみじみ(!)教えてくれる
2021/11/02 03:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:思索好 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本国憲法第9条は、マジョリティの間では「非現実的」?
外国から攻められれば、自衛権の行使は「当たり前」?
だとすれば・・・・・・
(1) 自衛権の行使は、軍事行動だけが唯一の選択肢なのだろうか?
→その他の選択肢もあると、憲法制定当時の学者たちも言っている。
(2) では、21世紀にもなった今日、軍事行動以外の自衛権行使に何がある?
→テロ等を起こさざるを得ない人たちの、その動機を喪失させればよい。
→テロ等に訴える人たちには、当人たちの動機・理由(不満・不幸)があるのだから、そこに着目することが重要だ。
だからこそ、その理由を深く理解して、共感と理解とをもって、その「不幸」の克服に協力すればよい。
本書の中村哲さんは、そういうことを、自身の経験を通じて教えてくれている。
ご本人は凶弾に倒れてしまった(そのこと自身はどうしても許せない)が、上のような背景をたどる時、ご本人はなお”罪を憎んで人を憎まず”ともいうべき達観を伝えているような気がする。
そのような地道な活動こそが、野蛮・無粋な軍事行動より、はるかにたくさんの人びとの、子どもたち・孫たちの世代にも通じる、長い幸福・福祉を保障することを実証してゆく。
そういう観点を共有する時、本書は日本国憲法第9条の「理想主義」ではなく、「現実主義」をそのまま伝えている。
そして、この「現実主義」ないしその根拠にある「現実」には、中村哲さんの地道な活動が生み出す「可能性」も含まれていることを、説得的に示している。
「現実」と「理想」との両面が含まれていて、なお、当事者の地道な活動が両面を架橋している、”若者”にこれほど希望を伝える作品はない。
小学生、中学生、高校生には、ぜひ目を通してみてほしい。
(小冊なので、費用の面でも時間の面でも、おすすめ!)
紙の本
三現主義とは
2021/02/11 17:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
現地での現実を淡々と伝える一人の思いが岩をも通し、国を変えていく姿を感じてほしい。若い人には三現主義で本質を見極めることを期待する。
アフガン現地での状況で判断している中村氏と日本の国会で人の情報や思い込みで判断している人の差を大きく感じる。日本の中でも現地、現物、現実を見ている人と国会議員のように国会で昼寝しかしていない人との差が大きい。