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ぼくのメジャースプーン(講談社ノベルス)
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.1 222件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2006.4
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社ノベルス
  • サイズ:18cm/337p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-182478-2
  • 国内送料無料
新書

紙の本

ぼくのメジャースプーン (講談社ノベルス)

著者 辻村 深月 (著)

忌まわしいあの事件が起きたのは、今から三ヵ月前。「ぼく」の小学校で飼っていたうさぎが、何者かによって殺された…。大好きだったうさぎたちの無残な死体を目撃してしまった「ぼく...

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ぼくのメジャースプーン (講談社ノベルス)

1,048(税込)

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商品説明

忌まわしいあの事件が起きたのは、今から三ヵ月前。「ぼく」の小学校で飼っていたうさぎが、何者かによって殺された…。大好きだったうさぎたちの無残な死体を目撃してしまった「ぼく」の幼なじみ・ふみちゃんは、ショックのあまりに全ての感情を封じ込めたまま、今もなお登校拒否を続けている。笑わないあの子を助け出したい「ぼく」は、自分と同じ力を持つ「先生」のもとへと通い、うさぎ殺しの犯人に与える罰の重さを計り始める。「ぼく」が最後に選んだ答え、そして正義の行方とは。【「BOOK」データベースの商品解説】

「ぼく」の小学校で飼っていたうさぎが、何者かによって殺された。無惨な死体を目撃した「ぼく」の幼なじみ・ふみちゃんは、ショックのあまりに登校拒否に…。大切なあの子を救うため戦う、不思議な力を持つ「ぼく」の7日間。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

辻村 深月

略歴
〈辻村深月〉1980年生まれ。千葉大学教育学部卒業。「冷たい校舎の時は止まる」でメフィスト賞を受賞しデビュー。

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みんなのレビュー222件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

罰の重さ

2017/10/18 03:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

特殊能力を秘めた、少年の心の中の葛藤が印象深かったです。罰を与えることで、自らも加害者側になってしまうことを考えさせられました。

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紙の本

誰のためでもなく、私自身のために泣くということ そして愛するということ

2010/05/06 12:33

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

低年齢の少年少女を主人公にすると、たいていは大人目線で『子供の視線』をはかるから失敗する。読み違える。どんなに子供の言葉を使おうと、子供の目線で見ようと、それは大人がかがんで子供の目線になったものであり、大人が子供を真似て発した言葉であるからだ。 
私の好きな作家、辻村氏も同じクチか・・・と心配しつつ読んだ・・・が、いらぬ心配だったらしい。この作品は、そんなことを気にして読むレベルじゃ、ない。
子供だったらどう考えるだろう、小学生の頭のレベルってどの程度だろう?そんなこと考えていたらこの作品に真剣に取り組む余裕なんてなくなる。おいていかれてしまうからだ。

猟奇殺人、動物虐待、児童虐待など様々な残忍な事件が今日数多くある。理由の無い狂った犯罪・・・どれもこれも「動機」が読めないものばかり。いや、犯人に言わせると動機はある、自白することもある、がとてもじゃないけれど一般常識からして『信じられない』理由であることが多いのだ。何でそんなことで?という動機。
この作品もまさに理解の範疇を超えたといえる動物虐待に端を発する。

いわゆるメガネちゃんタイプのふみちゃんは、早熟で頭が良くて凛としていて、「僕」が一目おく幼馴染だ。大好きな憧れの、僕がふみちゃんの特別でいたいと思える存在でボクはみちゃんと毎日、学校の兎の世話をした。ある日一人の大学生によって消費・・・虐殺されてしまった兎、それを最初に見つけたのはフミちゃんだった。ネットで、噂で、TVで、メディアで、大量にただ消費されていく「かわいそうなふみちゃんと兎の悲劇」。消費され、器物損壊というオチで決着がついてしまう大学生の罪。 実は僕には言葉で相手に条件提示をし二者択一を強要できる『能力』がある。
僕は同じ能力を持つ「先生」と1週間相談し、大学生に能力をつあった罰を与えようと画策する。僕が選んだ『言葉』は・・・   というのが粗筋。

まずこれが小学生って言うのはちょっとキツイんじゃ・・・?と思う節はいくらでもある。これだけ真面目に考えられる小学生がいれば世の中もうちょっとましになってるんじゃなかろうかと思うくらいだ。が、はじめにいったようにそんなことはどうでもいい。
肝心なのは彼が苦悩した1週間の先生との問答。彼が流した涙。
そのまま被害者の加害者に対する復讐心ややるせなさ、どうすればいいのかわからないほどの葛藤、諦め、とまどい・・・自分が加害者に成るという恐れ。すべてを表象しているのだ。
これは赦しの物語でも、救いの物語でもない。人と人とがひしめき、様々な、本当に色々な人間が混在しているこの社会の中で、(喫煙・禁煙席のように)都合のいいように世界が住み分けられている。それでも同じ世界に入り込んできたときに、衝突しいさかいが起きたり犯罪が起きたりする。たいてい加害者が犯罪者になり罰を受ける。が、被害者も反撃をした時点で直ちに加害者になる、負けるのである。

立場、時間、状況によって二転三転する善悪に正しい結論は無く、正しい罰も見つけることは出来ない。それでも彼は1週間後に一つの選択をした。
その結果は決して正しいものではなく、馬鹿なことをしでかしたのだとボクは気がつく。だから彼は泣いている。

そして彼は結局フミちゃんのためではなく自分のエゴ、自分のために罰を選んだんだと告白する。泣きながら思う、人間は自分のためにしかなくことは出来ないのか?と。
ただ、先生が彼にかけた最後の言葉は、私に涙を与える。

「自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛というんです。」

私の心の中の何かがすとんと落ちた。 ああ、私は私を愛し、私のために泣いていいのだと、とても大きな許しを得たのだ。
誰かを想い、何かを感じ、それを自分に結び付けて泣くことは、自分のためだけに泣くことではないのだと、それが相手を愛する証なのだと、クサイかもしれないけれど思う。

久しぶりに愛すべき作品に出会った。辻村氏に感謝する。

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2006/05/03 22:28

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2007/03/12 21:52

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2006/09/24 08:42

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2007/04/13 17:04

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2009/08/29 12:37

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2011/03/24 11:56

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2006/07/11 17:34

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2010/12/20 22:57

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2009/06/21 22:33

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2006/04/09 15:03

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