紙の本
地道にコツコツ
2006/05/14 01:36
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、漠然と資産運用を考えないとなぁ、と思っていました。でも、株式投資は運用が大変そうだし、情報収集・分析なんてしている暇はない。じゃあ、その辺はプロに任せてしまえ、と投資信託に手を出し始めてみました。しかし、投資信託について情報を集めだしてみると、諸説があり何が妥当なのかが分からない。そんな時、この本のことを知り買ってみることにしました。
はじめに、いまなぜ投資を行わなければならないのかが日本における格差を引き合いに出して語られます。このままでは老後の資金が足りない!じゃあ、流行のデイトレードを薦めるのかな、と思えばそうではありません。巷間では数十億儲けられるなんて本があふれているけれど、ではなぜその著者が儲けを独り占めにしないのか、と切り捨てます。
そして、かなりの日本人が誤解したままであろう、国の年金運用の実態に話は移ります。かつて6兆円もの損失を出した年金運用は、ここ2年で11兆円もの利益を上げたいる、と。その秘密は資産の分散と定期的な投資、そして、それを維持し続けることだと。
投資にはどうしても華やかなイメージが付きまといます。地味にコツコツやるのが成功の元なんて思えません。でも、「どんなに儲けた人がいても同じく損をした人もいるのだから市場全体は平均的に動く」というような言葉にハッとさせられました。確かに。
素人目ながら、基本から分かりやすく、正直に説明してある本だと思います。投資のことはよくわからない、という方にはおすすめできます。でも、情報源にも分散は必要でしょうから、盲信もよくないとは思いますが。
紙の本
時間を有効に活用した資産運用
2007/09/10 07:12
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たいほ - この投稿者のレビュー一覧を見る
投資への考え方が明確なものになり、非常に参考になりました。
今後、資産運用を行うことは必要であろうということはなんとなくわかっていましたが、周りから聞く話は、「この銘柄は上手くいった。こちらはダメだった。」というギャンブル的な印象ばかり。それもあって、家族に話をしても投資を行う同意を得る説得力を得ることができませんでした。
しかし、この本を読んで、「時間を使うことによる複利がもたらす利益、分散投資によるリスク軽減方法・・」など、その方法論がすんなり頭に入っていきました。複利のことなどを考えると、早く始めたほうが良いなと感じます。
リスクに対しても多く語られています。個人的には「持ち家」を購入したときのポートフォリオの崩れによりリスクが発生するという部分は、目からウロコでした。
この本だけを読んでも資産運用をすぐ開始できるものではないと思いますが、今後どのように取り組んでいくかという方向性を考える上で非常に参考になると思います。わたしは、これで得た知識で家族を説得でき、
これからさらに資産運用について勉強しようという気になりました。
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老後生活の不足金額を負けない長期運用により準備しなさいというのが趣旨の資産運用リテラシー強化書。トレーディングよりインベストメントへ。ベータ戦略、ポートフォリオ理論、複利効果と分散投資、持ち家プレミアム、国際分散投資などの有効性を説く。しかしながらそれをベースに趣味、楽しみのトレーディングしてもいいじゃないかと思う。
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55才以上年金+預貯金>老後の必要資金 45歳 2000万、35歳2500万不足 年金ギャップがある トレーディング(短期売買)あらインベストメント(投資)へ シャープレシオ=リスクプレミアム(投資のリスクに見合う利回り上乗せ分)/ボラティリテイ(もうけのぶれ) 2以上がよい
1以下はだめ
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格差社会に突入し、自分の老後の生活費を「自己責任」で管理しなくてはならなくなる時代に備え、20代・30代の人が老後までに2000万前後の資産を蓄える資産運用の方法が書かれている。刹那的なデイトレは大金を稼ぐのには不適切だし、市場は不安定で勝つための法則はないが、長期的なインベストメントなら確実に大きな利回りを実現できるのだそうだ。また、市場で利回りを得るための一番の方法は、経済のパイを大きくすべく一人ひとりが自分の本分で自己実現を図り、それぞれの分野のプロとして生産性を高めて行くことだという著者の主張はその通りだと思う。
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長期投資の意義・魅力が分かった。投資=株の短期売買=うまく行かないと思っている人ほど読むべき。
年金積立金管理運用独立行政法人の活動についても勉強になった。
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(2007年春頃読んだ)インデックス長期投資の基本書です。短期的な上げ下げに振り回されずに、アセットアロケーションを考えることが重要だと説く本。株が下がって短期的にはドツボになった時に読み返すと心を落ち着ける効用あり(笑)
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普通に勉強になりましたが、同著者の本を既に何冊か読んでいるので、特に新しい視点は得られませんでした(理解は深まったけど)。年金がアテにならないから、インベストメントに行くのはかっこいですね。そんなお婆さんになりたいものです。
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「負けない」資産運用の方法を初心者にも分かりやすく解説
投資の目的をはっきりさせ、そのためのプロセスを示し、
リスクに対してどういった考え方をしていけばよいか
とてもシンプルに書かれている。
非常にためになったと同時に、勉強したくなった。
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2008年5月26日〜28日読了。
本書は「短期的に勝ち,それを続けることは理論的にはほぼ不可能」という事を解説しています。
そのため、長期運用のインベストメント型の運用を進めています。これは一般の人でも実践する事が
難しくなく、国の年金基金運用基金でも実践している分散投資を行う事により、リスクを最小化する事が
可能という事を説明しています。
また、家を持つ事と賃貸との比較も行っており、この本もやはり賃貸に分があるという事を言っています。
但し家を持つ事は、金銭面だけでなく、家族の落ち着く場所の提供並びに、地域コミュニケーションといった
事に対してメリットがある事も言及しています。
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デイトレは最終的に丁半博打と同じ結果だからダメ、絶対に長期投資、それも年金資金運用を見習いなさい!っていう中身でした。ポートフォリオ絶対主義です。
まぁ、永遠に投資出来るなら長期投資に勝る運用はなかった(過去形)のは自明だけど、ね。
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凄く難しい事が書いてあるんだけど、とっても重要な事がかかれてて、是非マスターしたい内容かなー。ゆっくりと何度も繰り返し読んでてまだ読み終わらないけど、これを読んでから他の経済の記事を見てて難しい内容が何を言ってるのかわかるようになった。これは一度は読んだほうがいいかも。そしてこの表紙を見て私の夢を思い出した。スイスを目指すって言う♡
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著者は、北村氏である。何処かで見たことのある名前だと考えていたら、
コンサルの真実って感じの書籍を執筆していた事に気づいた。慶應卒で、
FP1級を保持している。
内容は、そのタイトル通りである。貧乏人はゼロサムゲームのデイトレを行う。
金持ちは超長期的投資を行う。短期市場では素人もプロも勝てない。だが、投資は
もはや必須。それならアセット・アロケーションを意識し、分散投資をするべきだ。
という内容である。
最近、投資の本を読むようになってきた。そこで思っていたのが、最適な
アセット・アロケーションの比率はいくつなのか?ちゃんとした公式は載ってないのか?
これに少なからず答えてくれる内容も含まれ個人的には非常に満足している。
ちなみに、本書でサポートしているアセット・アロケーションの方法は、
1.バートン・マルキール氏の「財産4分法」
2.100マイナス自分の年齢法
3.国内外の「年金基金」のアセットアロケーション
以上の3つである。特に、3番なんか普段自分で調べたりしなかったので、
なかなか興味深い内容であった。
そして、痛いところをつかれたな。と感じたのが、新興国についての投資について。
私自身、ある程度人口が増える国で教育と経済が一度波に乗れば、長期的にみて
必ず発展するだろうと考えている。しかし、それでも一国に投資するのは非常に
リスクが高いので、相関関係のない国同士、分散投資を行うように指摘している。
(本書で)ごもっともって感じ(笑)
安い割に、しっかりした内容だと思うので、初心者に限らずお勧めできる。
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アセットアロケーションが良く分かりました。ポートフォリオ理論、リスクプレミアム、β戦略等も理解できました。分かりやすく書かれています。
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ランダムウォークする相場の中でアマチュアがいかにしてプロに勝つか。
それは、時間を味方につけること。
そしてじっと我慢すること。
資産運用においてとても参考になる一冊です。