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生きて死ぬ私(ちくま文庫)
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.8 32件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2006.5
  • 出版社: 筑摩書房
  • レーベル: ちくま文庫
  • サイズ:15cm/236p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-480-42218-8
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

生きて死ぬ私 (ちくま文庫)

著者 茂木 健一郎 (著)

歓びも悲しみも、そして眼前に広がる世界のあり様も—人生のすべては物質である脳の中の現象にすぎない。ならば、脳とは私にとっての牢獄なのか。脳内現象である人間の心とは何か。こ...

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生きて死ぬ私 (ちくま文庫)

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商品説明

歓びも悲しみも、そして眼前に広がる世界のあり様も—人生のすべては物質である脳の中の現象にすぎない。ならば、脳とは私にとっての牢獄なのか。脳内現象である人間の心とは何か。この難問に挑むには、自身の脳がとらえた世界をより深く「感じる」ことから出発する以外にない。本書は、怜悧な科学的知性と熱情あふれる文学的感性とを駆使して新たな世界像を描く試みだ。著者の純粋な出発点に位置する記念碑的エッセイ。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー32件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

驚くクオリア人

2006/06/18 13:18

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は1998年に徳間書店から単行本として刊行されたもので、長らく入出困難な状態になり、ネット上ではプレミアがついていたみたいですね、処女作は『脳とクオリア』ですが、文庫版あとがきに書いているように《この本の中で、私は脳と心の関係を考えるうえでのスタンスを世間に対してマニフェストした。その中で展開されていたいくつかのアイデアは有効性を失っていないと思うし、その後の私のライフワークの基礎となっていると思う。もっとも、ずいぶん難しい側面もあり、誰にも気軽にお薦めできる本ではない。》、そんなハードルの高い脳科学者としての知見をメインとした『脳とクオリア』と違って、凄く読みやすい、でも深い。
 茂木健一郎という「私」がある時は詩人で、又、ある時は科学者、哲学者と様々な顔を見せて読者を混乱させるが、『メスグロヒョウモンの日』のエピソードは著者に『流通しないもの』の存在から、『クオリア』につながる道筋がいまだに延々と続いているのだと驚かせてくれる。
 『母と仏壇』のエッセイは時間と空間を自在に往還する記憶について考えさせてくれるし、「心のあらゆる属性は、脳の中のニューロンの発火の特性だけですべて説明できる」という「認識のニューロン原理」を基本的に支持している著者なのですが、【第三章 オルタード・ステイツ(意識の変成状態)】で、C・D・ブロードの制限バブル説に言及する。恐らく本書に流れる主調律は『記憶とクオリア』を接続する『脳と心』の有り様の考察でしょう。
 茂木健一郎らしい文体で、知性と感性を矛盾を恐れず交差させた傍若無人と言えなくもない、エッセイというか、人生論というか、論文のようなものというか、体系的とは言い難い、でももっとも茂木健一郎らしい愛すべき本に仕上がっています。最初の一冊としてお薦めしたい本ですね。
 多分、この文庫が今年発刊されたことは凄くタイムリーだったとも言える。
 単行本時の担当編集者は原稿を拝見して当惑したけれど、それでもちゃんと出版してくれた。それについてのエピソードがあとがきに掲載されているのですが、今では茂木健一郎さんだから、こういうエッセイを書いてもいいんだと言えますね。
《石井さんから感想がきた。「困ったなあ」と石井さんは言うのである。その後、石井さんがぽろっと漏らした本音が忘れられない。「五木寛之だったら、これでいいんですけどねえ」/当時、私は、本というのは内容さえよければ売れるというナイーブな考え方を持っていた。どうして「五木寛之」でなければいけないのか?石井さんと話しているうちに、段々とわかってきたことは、「脳科学」とか、「臨死体験」というように、人々が関心を持つような文脈に即した本は売れるけれども、茫漠たる人生論のようなものは、著者が五木寛之のような著名人でもない限り、そのまま売ることは難しいという出版界の厳然たる事実である。/「そうか、オレは五木寛之じゃないから、こういうエッセイを書いてはいけないのか」》
 他の章立ては【第一章 人生のすべては、脳の中にある】、【第二章 存在と時間】、【第四章 もの言わぬものへの思い】、【第五章 救済と癒し】、【第六章 素晴らしすぎるからといって】になっていますが、これに『クオリア』の章立てをすれば、茂木さんの仕事の一覧表が全部表示されていると言っても過言でない、でも、どれもこれも人生論的に語ることも出来るが、一歩踏み込んで脳科学者として深い森にわけいるとアポリアルな難問が待ちかまえている。全体に触れるには詩人であることが要請される。茂木さんの中に哲学者、科学者、詩人は分かちがたいものとして、同居しているのでしょうね、
歩行と記憶

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紙の本

「私」とは

2007/08/28 13:46

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:イム十一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

脳科学者である著者が、「私」という存在はどういうものであるのか、を科学的・哲学的観点から語ったエッセイです。
「全ての現象は脳内現象にすぎない」というやや達観的な切り口から、「私」という存在を時間という縦軸と空間という横軸で客観的に考察し、科学で証明できる生命現象から、さらに現在の科学では証明できない神秘的・超常的な生命現象への著者の考えが述べられています。
「生」とは何か「死」とは何か、科学では証明できないものへの思い、「脳」と「心」との繋がりとは、など脳科学に深い造詣をもつ著者だからこそ行き着いた考え方が学べました。
自分自身を客観的に見つめる・自分自身についてより深く考えてみるきっかけになるような一冊ではないかと思います。

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或る脳科学者の研究前文

2007/06/23 22:47

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆきはじめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 TVのバラエティー番組でお馴染みになった人物による、シリアスな書名に興味を惹かれて読んでみました。今をときめく脳科学者が、私のような一般人の間で有名になる前に書いたものを、画面を通した著者の姿を先入観にしながら、彼の頭の中を覗いてみたいと思ったのかも知れません。
 読んでみると研究論文の前文を私小説的に、且つ科学者らしく淡々と綴っているように感じました。始まりは回想を主体として具体的に、進むにつれて段々と抽象的、観念的な記述が増えてゆきます。昼間に読むには深すぎて、また、まとまった時間も取れず、読み始めの勢いで3分の1を一気に読んだ後は、毎晩、眠りにつく前に少しずつ気の向くまま、読み終えるまでに2週間かかりました。その間、この世の客観を再認識させられて怖くなる瞬間もありましたが、本を閉じた後は概ね寝つきが良く、すっきりと睡眠をとることができたのは不思議です。
 脳科学者はそれを解明しようとしている訳ですね。

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2012/08/08 21:57

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2010/03/02 23:44

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2006/12/03 19:04

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2006/12/29 16:58

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2007/04/09 23:25

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2011/02/22 15:10

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2010/10/12 01:35

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2009/03/15 11:15

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2012/10/08 17:33

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2013/04/25 12:25

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2011/10/01 19:36

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2009/11/16 23:22

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