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昨日
  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 35件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2006.5
  • 出版社: 早川書房
  • サイズ:16cm/165p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-15-120035-5
文庫

紙の本

昨日 (ハヤカワepi文庫)

著者 アゴタ・クリストフ (著),堀 茂樹 (訳)

村の娼婦だった母の子として生まれたトビアス。ある事件を契機に名前を変え、戦争孤児を装って国境を越えた彼は、異邦にて工場労働者となる。灰色の作業着を身につけ、来る日も来る日...

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昨日 (ハヤカワepi文庫)

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商品説明

村の娼婦だった母の子として生まれたトビアス。ある事件を契機に名前を変え、戦争孤児を装って国境を越えた彼は、異邦にて工場労働者となる。灰色の作業着を身につけ、来る日も来る日も単調な作業に明け暮れるトビアスのみじめな人生に残された最後の希望は、彼の夢想のなかにだけ存在する女リーヌと出会うこと…。傑作『悪童日記』三部作の著者が、みずからの亡命体験をもとに幻想と不条理を交えて綴る不可能な愛の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー35件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

つい先ごろ邦訳が出た自伝より自伝らしい内容。自分のなかの「民族性」を、そして「希望」を抑制しながら生きる亡命者の在り方に私たちは何を学ぶべきだろう。

2006/06/07 19:58

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この小説は、代表作『悪童日記』三部作よりも、先ごろ出て話題となった自伝『文盲』と対にして、照らし合わせるように読むのに向いているかもしれない。
 簡潔に簡潔にと「思い」や「言葉」を削ぎ落とし、それもただそぎ落とすだけの簡潔ではなく、内容に詩篇のような転化をもたらして書かれていた自伝。そこには必死で苛酷な「昨日」の現実が確かに描かれはしていたが、エッセンスとして取り出された人生の部分には、もはや神話と区別できない古代の出来事を語り伝える叙事詩、その域にまで突き放された「厳しさ」さえ感じられた。それは、亡命者が味わった不条理について、もっと「思い」を、もっと「言葉」を垂れ流してくれよ……とまで訴えたくなる禁欲的すぎる自伝であった。
 小説『昨日』は、夢想のなかの女性の到来を待つ、現実と幻想の境界がほかの人よりもぼやけた男性亡命者の物語である。だが、いくつかの国境線を越えた亡命者の日々の暮らしと所感を書いていた自伝よりもさらに現実性が濃いように感じられる。
 アゴタ・クリストフという、時代や社会、国家という大きなものに翻弄された個人経験を経た作家にとって、「波瀾万丈の経験の末に今の自分がある」という実感を持つ作家にとって、「自伝」や「小説」とは、こういう在り方しかないのかもしれない。つまり、「自伝」は、自分を取り巻く大きなものたちの方向から、笹舟のように揺れて流れる自分を捉える客観的作業であり、「小説」は、自分のなかを勢いあまって流れほとばしる自我を確かな場所へと流し込む作業なのかもしれない。
 『昨日』の主人公は故郷を逃げ出した。ローティーンの時、事件を起こして住んでいた土地にいられなくなった。国境を越え、戦争孤児を装い、施設に保護されて彼は成長する。時計工場の労働者となった「今」から語りは始まる。果たして彼はどういう生活者となりしか。
——まもなく、考えるべき対象が私の中で尽きてしまい、考えたくないものしか残っていなかった。(24P)
 これは付き合っている女性について考えようとして行き詰まり、行き着いたある夜の彼の内面であるが、新天地での生活すべてがここに投影されていると言っても良い気がする。喜びや働きがいを得られない単調な労働から離脱する方法は「想像力」であるはず。けれども、肉体や精神のあまりの疲弊は「考えたくないもの」しか残してくれないのである。
 彼の生活や内面が少しでも好転していくように願いながらページをめくるとき、彼の「昨日」たる「母なるもの」が皆、断ち切るべきものであることに気づく。卑しい生業のため、住んでいる土地で疎外されていた「母親」、その母と自分にとっての不幸を克服すべく犯した出来事で離別を余儀なくされた「母国」、母国を逃れたことにより使う機会がほとんどなくなった「母語」——母なるものはこのようにして重層的な構造を成し、彼が戻れない「昨日」を構成している。主人公がどの言語で物を書いていたかは記されていないが、おそらく書くことをやめる小説的事実は母語との決別を示すのだろう。母語との決別——それが希望なのか、絶望なのか。どちらにも取れる不思議な終わり方、これこそが私には彼女の文学の本質だと思える。

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