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競争やめたら学力世界一 フィンランド教育の成功 (朝日選書)
著者 福田 誠治 (著)
国際学力調査PISAダントツ世界一の国フィンランド。EUの中でも経済発展好調のこの国の底力は「学力」にあった…。フィンランドの成功の秘訣を、現地の学校を取材し、豊富なデー...
競争やめたら学力世界一 フィンランド教育の成功 (朝日選書)
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商品説明
国際学力調査PISAダントツ世界一の国フィンランド。EUの中でも経済発展好調のこの国の底力は「学力」にあった…。フィンランドの成功の秘訣を、現地の学校を取材し、豊富なデータをもとに探る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
福田 誠治
- 略歴
- 〈福田誠治〉1950年岐阜県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。都留文科大学文学部比較文化学科教授。著書に「子育ての比較文化」「人間形成からみた比較文化」など。
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紙の本
日本は学力低下?!
2006/09/21 16:02
13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ツトくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本のメディアの能力不足か,はたまた「ゆとり教育」に反感をもつ輩による扇動か。2004年にPISA(生徒の学習到達度)の結果が報道されたとき,日本の子どもたちの学力低下(特に読解力)が大いに叫ばれた。それに対し1位となったフィンランドは経済の好調さとともに羨望の的となった。フィンランドが1位になったのはなぜか?日本はそんなに学力が落ちているのか?本書は,そのフィンランドの教育事情について現地の学校や教育関係者への数度の取材によりまとめたものである。日本で言う「学力」とは所謂,読み・書き・算盤である。国語や算数等の教科の知識(量)を指している。現に学力低下が叫ばれてから,懐古主義とも言えるようなドリル学習に力を注いでいる学校が少なくない。しかし,PISAで測ろうとしている「学力」はOECDがEU諸国を中心に形成した「明日の市民」を作るための「学力」である。日本で用いられている「学力」とは似て非なるものなのである。EUはこの学力(コンピテンシーと呼ばれる)を「2010年までにヨーロッパを,最も競争力があり躍動的な知識基盤経済にする」という「リスボン戦略」の中核にすえ,アメリカ・日本に対抗しようとしているのである。フィンランドはOECDに先駆けてこの学力観に転換し,学校教育に反映させてきた。友達同士で教え合う。好きなところに座る。ソファーで休む。一時間の授業の中でも様々な子どもの姿が見られるフィンランドの授業風景もこの学力観に支えられている。このような事情は,日本ではほとんど報道されてこなかった。そのせいかどうか日本の教育行政は前後左右にブレっぱなしで長期的展望もないし,構造改革の名の下に教育予算は削減され続けている。読後,日本人はPISAどころか,今後ますます激しくなるであろう国際競争の中で全く歯が立たなくなってしまうのでは…。と強く危惧してしまった。
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PISAで一躍世界から注目されたフィンランドの教育の秘訣について解説された良書!
2016/06/23 09:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、PISAで一躍その学力の高さが世界から評価されたフィンランドの教育の秘訣を解説した良書です。近年、フィンランドの教育について書かれた図書はだんだんと増えてきていますが、本書は同国を紹介した非常に初期のもので、これ以降に出された同国の教育についての図書は、ほとんどが本書を参考にされていると言っても過言ではないでしょう。ぜひとも、フィンランドの教育を我が国に包括的な形で紹介した良書を読んでいただきたいと思います。
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人は自ら学ぶもの
2015/12/19 22:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
…という、信念に基づき、こういう教育に踏み切ったフィンランドの政府って凄い!
つまり、テストなどをせず、子どもたちの自主性に任せ、先生は助言や修正などをするだけ。
フィンランドの子供たちも、「何にもない国だから自分一人で生きていく方法を見つけなければならない」って、伝統的に理解しているからこそ、この方法が成功しているようだ。
国が違うんだから、では、わが国でも!なんて、出来ないのは当たり前だけれど、学ぶべきことは多いと思います。
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時流に便乗しているだけ
2009/09/08 06:32
15人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィンランドは強烈な格差社会、差別社会である。フィンランドでは高校は「エリート教育コース」「職業訓練コース」と明確に分かれる伏線敷きなんだそうだ。大学は全土でたった21しかない。つまり、まあ、フィンランドがノキア以外めぼしい産業のない極北辺境の弱小国であることを割り引いても、「大学全入時代」が到来した超教育先進国のわが日本とは全然違うのである。それにだ。OECD加盟国の高等進学者数がやたらめったら高いのは、そこに「高等職業訓練施設」への進学者もうち数として含めているからで(日本では大原簿記学校、東京リーガルマインド、TACみたいな専門学校に相当する公立校がOECD職にはわんさかあるとイメージすればよい)ここをすっとばして、極めて教育が平等で単線的な日本と比較するから話がおかしくなるのだ。
福田のあおりを真に受けるのは危険だ。