第九の日 ＴＨＥ ＴＲＡＧＥＤＹ ＯＦ ＪＯＹ

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引き付けられる文章ですよね。
まだまだ子供な私には少し難しくもありましたが、学ぶ意欲を掻き立てられました。

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パラサイトイヴから始まって、瀬名作品、結構、読んでいるけど、最初に比べるとテーマが随分と変わってきたように思う。

前回読んだハルもテーマはロボットだったりＡＩだったり・・



今回の主人公：ケンイチもＡＩ、しかし・・・

この本を読んで、近い将来、この世の中も本の中に出てくるような世の中になるんじゃないか・・と想像すると、背筋が寒くなった・・

パラリンピックの記録がオリンピックの記録を塗り替えるようになるのは何故か・・

旅客機が次々に爆発炎上するのは何故か・・・

こんなことが実際起こるような世の中になるんだとしたら・・・

科学の進歩を喜んでばかりいられなくなるね・・・



道具は、使い手によって性質が異なるのは言うまでもない。

正しい使い方がいつでも出来るように、正しい判断ができるように、心が健康でなくちゃならないんだよね・・

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多分に感傷的すぎると思うけど、知的考察と作家としての進歩が一体化したものが瀬名秀明の本には常に感じられて、読んでて心地いいんだよな。

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「デカルトの密室」の続編。尾形祐輔、ケンイチと、彼のパートナーである一ノ瀬玲奈が、事件に巻き込まれていく物語。ロボットと暮らす教授の家。ロボットだけの“永遠の街”そして、ロボティクスに対するテロ。人間の、そしてロボットの本性とは何なのか―。 連作短編集風のシリーズ恋愛科学小説。

難解です。あと、「デカルトの密室」を未読の私は、結構重要な部分で楽しむことができませんでした。なので、これを読む前には必ずデカルト〜を。 あー、間違えた・・・。

あと、ポオやクイーン、またルイスのナルニアなど、いろいろな作品を取り上げており、内容について触れているので、今から読もうとしている作品が入っていたらやめといた方がいいと思います。
世界観は、なんとなくなつかしいです。ヒューマノイド、アンドロイドという言葉だけで、鉄腕アトムやメトロポリスのような、あの切ない世界を喚起させます。人間の本性とはなんなのか、心を持つことは神様のくれた奇跡なのか、痛みを感じるのは人間だけなのか。テーマとしては、どこかで聞いた、みたようなものだけれども。浦沢直樹のPLUTOだってそうじゃないんだろうか？ ？

また、人物がなかなか生き生きしています。ケンイチもレナも、ユウスケも。そしてロボットたちも、とてもいい味をもっています。シリーズ化したのもうなずける。動物のロボットもたくさん出てくるのですが、ロボットの色とりどりの蝶が舞うシーンなどは、本当に素敵で、奇怪だが幻想的な雰囲気があってよかったです。

ただ、やはり難解。ラストシーンも、理解に苦しむ部分が。このレビューは絶対に「ジャケ読み」（だってすごく綺麗！）しないようにと忠告するためにあるかのようなものですね（笑）「デカルト〜」読んでなかったら、たぶんこの本が持っている面白さの１０分の１くらいしか楽しめません。、私みたいに。
恋愛科学小説、とあるのだけれど確かに、いろんな愛の物語ではあると思います・・・。

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イギリスで一人旅を続けるケンイチが迷い込んだ「永遠の町」は、人間
のいない、ロボットだけの町だった―。なぜ、ぼくたちは、痛みを感じ
ないのか?「心」は神の奇跡なのか?AIとロボティクスの近未来を描いて、
瀬名秀明が永遠の命題に挑む、畢生の恋愛科学小説!憧れと驚き、
そして歓び。いま、豊穣なる「物語」の力が、世界を救う。

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借本。タイトルが気になったので。
話の展開が、凄く楽しかったです。
読んだ後に気がついたのですが、「デカルトの密室」の続編だそうで…
でもこちらを先に読んでもさほど問題ありませんでした。

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ああ、全然理解できなかった・・・。
日本語で書かれているものは全て理解できると自負していたけれど、全く歯が立ちませんでした。
内容どうこうというよりも、この物語の意図が既に理解できない。
修行して出直してきます。

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イギリスで一人旅を続けるケンイチが迷い込んだ「永遠の町」は、人間のいない、ロボットだけの町だった―。なぜ、ぼくたちは、痛みを感じないのか?「心」は神の奇跡なのか?AIとロボティクスの近未来を描いて、瀬名秀明が永遠の命題に挑む、畢生の恋愛科学小説!憧れと驚き、そして歓び。いま、豊穣なる「物語」の力が、世界を救う。

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身体と知能の関係性。
どちらが支配しているのか。

メンツェルのチェスプレイヤーは分かりやすくて面白かった。
それ以外は少しこねくり回した感がある。
人間が視点を操る能力をもっているという話をしたいがためかもしれないけど
誰が話しているのか、とか、状況とかが分かりにくい。

p86-87

「あなたは人間的な身体を獲得することで、もしかしたら人間を殺害することに対して忌避感を覚えるようになったのかもしれない　〜　」

「あなたがもし本当に没頭したのなら　〜　私たちはこの身体を・・・」

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「パラサイト・イブ」以来やっと２冊目。ロボットのケンイチくんが巻き込まれる４つの事件。メンツェルのチェスプレイヤー/モノー博士の島/第九の日/決闘　2009/10/22 読了。

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ロボットのけんいちくんとそのまわりで起こるロボットがらみの殺人事件の話でした。

なんか、文が難しくてよく分からないところがあった。
漢字も難しい漢字がたくさん使ってあってたまに読めなかった。

すらすらと読めるといいと思うでしょうが、私にはいまいち。

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「デカルトの密室」に続くロボットと身体と心の在り方にせまる物語。
彼の目指しているものが、明確に分かる。この物語は今後、我々に降りかかるはずの問題を明確に示していると思う。ただ、つまんない人や理解できない人はいっぱいいると思う。

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デカルトの密室以前、以後などの短中編を収録した作品。レナさんの影響で進化心理学に興味を持ってしまったことは秘密。
フィクションだからこそ扱える。ひととは何か。ロボットとの境界は何か。たぶん瀬名さん自身、煮え切らないところがあるはずだ。