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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2006/06/28
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/623p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-209506-3
文庫

紙の本

冷血 (新潮文庫)

著者 カポーティ (著),佐々田 雅子 (訳)

カンザス州の片田舎で起きた一家4人惨殺事件。被害者は皆ロープで縛られ、至近距離から散弾銃で射殺されていた。このあまりにも惨い犯行に、著者は5年余りの歳月を費やして綿密な取...

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冷血 (新潮文庫)

税込 1,210 11pt

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商品説明

カンザス州の片田舎で起きた一家4人惨殺事件。被害者は皆ロープで縛られ、至近距離から散弾銃で射殺されていた。このあまりにも惨い犯行に、著者は5年余りの歳月を費やして綿密な取材を遂行。そして犯人2名が絞首刑に処せられるまでを見届けた。捜査の手法、犯罪者の心理、死刑制度の是非、そして取材者のモラル—。様々な物議をかもした、衝撃のノンフィクション・ノヴェル。【「BOOK」データベースの商品解説】

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みんなのレビュー161件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

40年経っても全く色褪せないノンフィクション・ノヴェルの金字塔

2006/09/21 11:43

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る

村上春樹の文章などを読むにつけ、いつかは『冷血』を読みたいとは思っていた。映画『カポーティ』でフィリップ・シーモア・ホフマンがアカデミー主演男優賞を受賞し、新訳の『冷血』が文庫化された今、条件は完全に整った。

一家4人惨殺事件というショッキングな事件を扱ってはいるが、現代においてはもっとショッキングな事件はいくらでもあるので、ハナから事件性そのものに興味はなかった。では何に興味があったかというと、この作品で確立されたという「ノンフィクション・ノヴェル」という手法である。

とにかく構成が緻密で、どこまでも執念深く犯人たちの行動を追い続ける。それでいて犯人たちに向けられた視線は限りなく冷静だ。殺された家族の描写や村人たちの描写にも1ミリも手を抜いていない。犯人たちが盗んだ車で逃避行をしているときに、ヒッチハイクをしていた少年と瀕死のおじいさんを拾うくだりがある。本筋には関係のない実に小さなエピソードだが、私には実に印象深かった。このような小さなエピソードの積み重ねが本書に深みを与えているのは間違いない。

桐野夏生の『グロテスク』や『残虐記』も『冷血』の系譜に連なる作品だと思うが、本書は40年経った今読んでも全く古びておらず、その文章は少しも色褪せていない。「ノンフィクション・ノヴェルの金字塔」と呼ばれるのもうなずける。
映画『カポーティ』は9月30日から公開される。予定通り映画の公開前に小説を読み終えた。今は、映画『カポーティ』の公開がひたすら楽しみである。

k@tu hatena blog

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紙の本

大人になった天才作家

2019/01/24 00:04

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る

カンザス州に住むクラター家がある日全員惨殺されたという実話を元に構成。犯人はペリーとディックの2人。この2人の視点と、その犯人を追う警察側のほか事件の大勢の関係者を小説として描いた。事実だけを素材にしているので本来はノンフィクションだ。しかしカポーティによって選び出され再構成され小説としても十分に読ませる。犯人であるペリーには尋常でない共感を持っていたのではないか。理不尽な犯行動機を自供する場面はこの小説の核心部分で鬼気迫るものだが、そうした悲惨な事件を起こした当事者であるにも関わらず、ペリーに勧善懲悪的な正義感を振りかざす気にはなれない。ペリーとディックは「12人の陪審員」の証人の見守るところで絞首刑に処せられ、この地域の平安が戻ったと語られると、この2人の死も結局は社会のための生贄として供されたとわかる。実在の事件の取材という制約があるにも関わらず、これだけの小説世界を創り出し定着させたカポーティはやはり素晴らしい才能の持ち主だった。読んだのは旧約版。

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紙の本

平面的な絵をあらゆる方向から見てみると・・・・・・

2012/08/27 10:16

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

鳥肌が立つようなおぞましい殺人事件を、
まるでジグソーパズルの切片をひとつひとつ拾い出すように、
膨大な資料を収集し、取材・見聞し、
それらを取捨選択して的確な位置におさめ、
物語として再構成されているのが、カポーティの「冷血」である。

詩のようなうつくしい表現が重なる文体はここでは影をひそめ、
事実が淡々と正確に精密に綴られていく。
作家自身が多くのインタビューをこなし、
犯人の処刑現場にまで立ち会って書き上げられた膨大なレポート。
6年間の作業、ノート6千ページ(!!って、いったい何冊なんだ?)
にも及ぶ資料。
それらが、息をもつかせぬ小説のかたちとして、読者に差し出される。

本書には、ひとつの事件をめぐるさまざまな人たちの生活と思惑が
綿密に書かれている。ほんとうに多方面の、心と体の記憶が。
凶悪な殺人事件というと、被害者の悲惨さと加害者の残忍さが
まず思い浮かび、マスコミによってそれらがクローズアップされる。
たった一枚の「殺された絵」として、
切り取られてしまいがちの事件の裏側に、
そして事件が起きるまで、裁判上の終結を迎えるまでに、
いったいどれだけの人とものごとが関わっているのか、
これを読んでいると、改めて考えさせられることが多い。
3回くらい読み返しているが、いつも惹き込まれてしまう。

被害者の人権。加害者の人権。検察側、弁護側の思惑、出廷する証人たちの思い。
どこかひとつに肩入れするわけでもなく、カポーティの目線は徹底的に事件を俯瞰し、
事実をひとつひとつ拾い上げ、そのバックボーンまでを語っていく。
すごい仕事だと思う。文体は淡々としているが、その底には情熱がたぎっている。

そして読者は、切り取られた一枚の絵に秘められた数多くの物語を知る。
ひとつの四角形をかたちづくっているのは、単純な四本の線ではないこと、
その線を、こまかな点が連なり、結んでいる事実に目をむける。
カポーティの仕事は、わたしたちの心の目を大きくひらかせてくれる。

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紙の本

彼本人も木乃伊取りが木乃伊になって・・・

2019/01/26 23:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

今は亡き名優フィリップ・シーモア・ホフマンがアカデミー主演男優賞に輝いた役が、この作品のために何千ページもの取材ノートをとったカポーティだった。この冷血な殺人者たち(精神疾患を抱えた)を取材していくうちに彼本人も木乃伊取りが木乃伊となり・・・というストーリーだったと記憶するが、このような事実に基づいた骨太の作品を世に送った彼が、「ティファニーで朝食を」の作者だとは想像もできない。しかし、彼の幸福でなかった生い立ちは殺人犯の一人、アイルランド人とネイティブアメリカンの混血児であるペイジとなぜかだぶってしまう。だからこそ、精神がおかしくなるまでペイジを取材していったのであろうか

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紙の本

血も凍るような

2017/01/26 10:15

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

強盗殺人の様子が伝わってくる。本書執筆後、著者自身が深い闇に落ちて行ったこともわかるような気がした。

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紙の本

ノンフィクションノベルの代表作を高村薫最新作『冷血』を読む前に読んでみた。

2013/01/20 17:11

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん  - この投稿者のレビュー一覧を見る

1965年の作品である。1959年11月、カンザス州の片田舎・ホルカムで起きたクラッター一家4人(夫妻と子どもたち)惨殺事件。実際にあった事件を徹底的に調べ上げ、ノート6000ページに及ぶ膨大な資料をもとに、データを再構築し、実際の再現に迫ろうとする姿勢で、実録風の小説に纏め上げたものだ。
裕福で勤勉な農場主クラッターはこの村落共同体の中心人物であり、敬虔、誠実な人柄から誰からも慕われていた。家族も村人から愛され、家族関係も円満であった。周辺住民はみな「あれほど徳行を積んだ人びとが無残に殺されるとは……」と怖れおののき、犯人への憎悪も否応なく高まった。読んでいるわたしだって、この犯人は当然に死刑だと思いましたね。殺人者はペリー・スミスとリチャード・ヒコック(ディック)という2人の男。カポーティの綿密な取材活動から浮き彫りになったのは凶悪犯二人(特にペリー)の家族関係、彼らの生い立ちと生活環境だった。
ところが肝心の「なぜ彼らは無意味と思える残忍極まりない殺人行為に至ったのか」については、腑に落ちる形では明らかにされなかった。最終的には法廷という場に集約されていくのだが、弁護士、精神科医、牧師、友人、家族などからの証言や意見は詳述してあり、しかも彼ら自身の供述も詳しい。にもかかわらず、殺人者の心の闇は濃い霧に閉ざされたままだったのだ。カポーティ自身も直接的には判断、推測を下していない。
知能指数も並み以上のディックは実践派であり、具体的に犯罪計画を立てペリーを巻き込んだ。金銭を強奪し、皆殺しにするとペリーに説明した。ところが現金はなかった。ディックの皆殺しは口先だけで、実際には二の足を踏み、むしろ娘を強姦したくなった。もともと殺人には消極的であったペリーはディックのいい加減さと変態性欲とを憎悪し、………ここからがわけのわからぬところで………、なぜか殺すつもりのなかった人たちに散弾銃を打ち込んだ。こういうのは今では「切れた」と言う説明になるのだろうか。
ペリーの知り合いでカトリック教徒カリヴァンにペリーはこの瞬間を次のように語ったと著者は紹介している。
「なぜ撃ったのか、自分でもわからないんだ。足がつくのを恐れてやったというわけでもなかった。クラッター一家が何かしたわけでもなかった。あの人たちはおれを傷つけたりはしなかった。ほかのやつらみたいには。おれの人生でほかのやつらがずっとしてきたみたいには。おそらく、クラッター一家はその尻拭いをする運命にあったってことなんだろう」
そして著者は「おそらく、クラッター一家はその尻拭いをする運命にあったってことなんだろう」と語ったペリーの心理について、専門家の意見のように示しながら、(自分の推定も含まれているようなちょっと胡散臭い手法で、)詳細な精神分析を試みている。そこは興味をもって読むことができた。

どうもカポーティは彼らに死刑の判決を下したこの裁判に対し、一癖ある疑問を投じているようだ。フェルディナント・フォン・シーラッハ『犯罪』を髣髴させるところがある。『犯罪』は異常な犯罪者たちの「事実」を積み上げる弁護士、検事、判事たちからなる法廷はそこにある「真実を」証明しつくせるのか?と疑問を投げ、現役弁護士である著者が小説という手法でその真実を明らかにする………ものであった。
実は先月、高村薫が新作『冷血』を発表した。この作品と関連がありそうなコピーを目にしたものだから、本著を手に取った次第。冗長に思える部分には退屈もしたが高村薫の新作を読むためのヒントがつかめたかもしれない。

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2006/08/13 09:02

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2006/08/31 00:23

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2006/11/30 02:46

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2006/10/15 20:26

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2006/10/19 17:07

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2006/11/19 20:37

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2006/11/12 22:10

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2007/03/12 17:45

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2006/11/24 15:21

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