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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2006.6
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元推理文庫
  • サイズ:15cm/318p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-488-45702-9

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文庫

紙の本

仔羊の巣 (創元推理文庫)

著者 坂木 司 (著)

自称ひきこもりの友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。慣れない探偵役をつとめた僕が導き出した解答は…。...

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商品説明

自称ひきこもりの友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。慣れない探偵役をつとめた僕が導き出した解答は…。また、木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅で見掛けた少年の悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの真実を鳥井はどう解明するのか。ひきこもり探偵シリーズ第二弾。【「BOOK」データベースの商品解説】

●有栖川有栖氏──「物語は続く。今、読まれるべき小説である。」(解説より)

季節はめぐり、僕、坂木司と鳥井真一のあいだにも、ゆっくりと変化の兆しは訪れていた。ひそやかだが確実な羽ばたきの予感、それが僕を不安にさせる。鳥井がひどい風邪をこじらせたある日、僕は同僚の吉成哲夫から、同期の女性の様子がおかしいと相談される。病気の鳥井に代わって、馴れない探偵役をつとめることとなった僕は……。また、木工教室を開くようになった木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅構内で見掛けた少年が抱える悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの謎を鳥井はどう解いていくのか。坂木と鳥井、2人に加わる新たな仲間と風。ひきこもり探偵シリーズ第2弾。著者あとがき=坂木司/解説=有栖川有栖【本の内容】

収録作品一覧

野生のチェシャ・キャット 9-101
銀河鉄道を待ちながら 103-192
カキの中のサンタクロース 195-306

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みんなのレビュー240件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

青空の卵に続く引きこもり探偵シリーズ。

2017/12/24 20:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

シリーズ二冊目。登場人物が一冊目から継続しているので、
できれば順番に読むほうがいい。探偵役の鳥井と語り役の
坂木の人間関係が、徐々に展開しているように感じる。
本書を単独で読んで、謎解きだけを味わうのでは、
ちょっともったいない。

ただ、引きこもりの話なので、万人向けとは言えない。
謎解き部分は誰でも楽しめると思うのだけれど。

三編の連作である。日常の謎に分類される。
「野生のチェシャ・キャット」「銀河鉄道を待ちながら」
「カキの中のサンタクロース」

それぞれの謎解きも魅力であるが、鳥井と坂木の独特な関係に
引き込まれてしまう。引きこもりという言葉は、どうしても負の
イメージがあるが、こうして小説仕立てで読むと、登場人物たちの
心理を読み込みたくなってしまう。

著者の趣味なのか、男性心理が少し現実感に乏しいが、
もしこれが女性の友情だったらぴたりと符合する気がする。
あとがきを見ると、モデルがいるように読めるので、ひょっとしたら
女性では書きにくかったのかもしれない。

作中、はしばしにある語り手の坂木の言葉が、とても印象的だ。
ひとつ抜き書きする。
>「寂しさに終わりはない。
> 僕らはいつでも、たった一人なのだから。
> でも、だからこそ誰かと共に歩きたいと願う。
> 強く、願うのだ。」

著者は、こんな言葉を物語のあちこちにちりばめて、なんだか、
誰かに手紙でも書いているみたいだ。

覆面作家なので、どんな人だか想像が膨らんでしまう。
少なくとも、女性であることは、ほぼ間違いないと思う。

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紙の本

今作を読む限りだと、鳥井の巣立ちはまだもう少し先にはなる感じはしますが、確実に一歩づつ、彼の視界は広がりつつあることは間違いないですね。

2006/11/24 16:47

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:どーなつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

引きこもりの探偵、鳥井真一とその友人(兼・助手)、坂木司が織り成す日常の不思議。
「青空の卵」に続く第2弾。
●「野生のチェシャキット」
坂木の同僚、吉成くんと佐久間さん。吉成くんはどうやら、佐久間さんに恋をした模様。吉成くんが佐久間さんを見ていて気付いたのが、最近彼女の様子が少しおかしいということ。
そこで、吉成くんは坂木に助言を求め、2人でつぶさに彼女の行動を観察し、謎の行動の解明に挑むことになる。
●「銀河鉄道を待ちながら」
駅で不信な行動をとる中学生の目的は何なのか? 栄三郎さんのところで木工を習い始めた坂木と鳥井は、そこで知り合った土屋さんと少年との意外な接点を見つけ出す。
●「カキの中のサンタクロース」
理由は分からないが、坂木は突然女子高生の標的に! いたるところで悪質な嫌がらせを受け、精神的に参ってしまう。そこで、鳥井が見事に解決の糸口を見つけ出すのだが……。「銀河鉄道を待ちながら」で中途半端なまま終わった少年の悩みも、この短編で同時に解決できてしまいます。
——————————————
前作の「青空の卵」から、今作は「巣」へと成長していってます。
鳥井の心構えも、最初の頃と比べれば少し前向きになってはきているようですが、何が1番の変化かと言えば、やはり彼を取り巻く環境にあるのではないでしょうか。
今まで登場してきたキャラ各々が、鳥井と坂木に感心を示し、2人に好意を寄せています。脇役が1度だけの使い捨てキャラにならずに、物語のはしばしに登場しては、よきアドバイザーとなったりもします。
鳥井自身がひきこもっていたくても、徐々に周りがそれを許さない、という環境になってきつつあります。
けれど、決して無理強いするわけではなく、多少強制的な面もありはしますが、最終的には鳥井自身が自分から扉を開いて外へ出かけるという形を作っています。
こうして彼は少しづつ成長していくんでしょうか。
今回は、鳥井の巣立ちに、喜ばしさと同時に寂しさも感じつつある坂木の心境にもご注目。
なんとか彼を外に出したかったのに、いざ彼の周りに仲間が集まりつつあると、何故か自分が除外されたような孤独感を感じています。自分を1番だと思ってくれている相手が、知らぬ間に別の場所で「1番」を見つけてしまい、自分が「控え」や「2番」になってしまうかもしれないという不安。
とても複雑な心境ではありますよね。
まぁ今作を読む限りだと、鳥井の巣立ちはまだもう少し先にはなる感じはしますが、確実に一歩づつ、彼の視界は広がりつつあることは間違いないですね。
きっと今作で登場したキャラクター達も、今後も1度ならず2度3度と、2人の輪の中に関わってくるようになるはず。これから世界が広がってくるにつけて、いいことばかりではないはずで、ひょっとしたら再び鳥井が固い殻を作ってしまう日がくるかもしれない。
だけれど、今の彼を取り巻く環境がある限り、今度はその殻を壊すのは意外と簡単なのかもしれないな、と感じています。

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紙の本

鳥井と坂木の仲のよさが誤解を招き……

2006/09/08 13:39

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る

坂木司と鳥井真一シリーズ第2作。
幼少の記憶と傷つけられた思春期によって、引きこもり気味の鳥井。彼が本書でも探偵役として活躍します。
変わらず鳥井の世話を焼き続ける坂木の心情は、わからないのですが、本書では新たに10代の人物が次々と登場し、その繊細な心をさらけ出します。
もしかしたらこういう心を理解できない私は、優しくもなければ、その頃とは遠く離れた大人になってしまったのだろうな、と淋しくも思ったりして。
文句を言いながらも読み続けるシリーズではあるんだけれど、本書にもおいしい料理・お菓子が登場します。特に浅草の「梅むら」の豆かんと「入山」のおせんべい。私も大好き。
「野性のチャシャ・キャット」
坂木の同期吉成哲夫が、同じく同期の佐久間恭子が挙動不審だと相談してくる。キャリア志向の強い彼女がいわゆる「保険のおばちゃん」になろうとしているのではないか、という。
「銀河鉄道を待ちながら」
浅草のそばの職人英三郎は、坂木・鳥井・目の不自由な塚田を自宅に招く。細工物の講習の誘いだった。そこへ行く地下鉄の駅員下島に、1時間くらいホームの先頭で列車が入ってくるのを見ている中学生がいると相談を持ちかけられる。
すごくいい仕上がりなのに、唯一、英三郎の生徒とその中学生が繋がっているのがご都合主義。いちばんいい話なのに残念。
「カキの中のサンタクロース」
坂木は変な視線を感じたり、人にぶつかられたり、女子高校生にいじめられたりすることが続く。とうとう、巣田さんと一緒に歩いていたとき、砂を詰めたワインボトルで坂木のふくらはぎを叩いていった女が現れる。

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2014/12/31 17:21

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2009/11/18 20:30

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2007/01/09 14:14

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2007/11/08 10:32

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2007/04/27 21:30

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2006/08/09 16:13

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2009/12/04 00:18

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2006/10/24 11:03

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2010/09/26 20:30

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2006/08/09 23:06

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2011/12/22 17:56

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2006/12/26 23:11

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