サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

ブックオフ宅本便ポイント増量キャンペーン ~4/15

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 18件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2006/06/28
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元推理文庫
  • サイズ:15cm/232p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-488-50502-3
文庫

紙の本

黒い玉 十四の不気味な物語 (創元推理文庫)

著者 トーマス・オーウェン (著),加藤 尚宏 (訳)

夕暮れどきの宿で、彼がつけた明かりに驚いたかのように椅子の下へ跳び込んだそれは、かぼそい息づかいと黄楊の匂いを感じさせる奇妙な“黒い玉”。その正体を探ろうと、そこを覗き込...

もっと見る

黒い玉 十四の不気味な物語 (創元推理文庫)

税込 990 9pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

夕暮れどきの宿で、彼がつけた明かりに驚いたかのように椅子の下へ跳び込んだそれは、かぼそい息づかいと黄楊の匂いを感じさせる奇妙な“黒い玉”。その正体を探ろうと、そこを覗き込んだ彼を待ち受けるのは、底知れぬ恐怖とおぞましい運命だった—。ベルギーの幻想派作家トーマス・オーウェンが描く、ありふれた日常に潜む深い闇。怖い話、気味の悪い話など十四の物語を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】

夕暮れどきの宿で、彼がつけた明かりに驚いたかのように椅子の下へ跳び込んだそれは、かぼそい息づかいと黄楊(つげ)の匂いを感じさせる奇妙な〈黒い玉〉。その正体を探ろうと、そこを覗き込んだ彼を待ち受けるのは、底知れぬ恐怖とおぞましい運命だった――。ベルギーを代表する幻想派作家、トーマス・オーウェンが描くありふれた日常に潜む深い闇。怖い話、気味の悪い話など14の物語を収録する。解説=風間賢二【商品解説】

収録作品一覧

雨の中の娘 13-25
公園 27-38
亡霊への憐れみ 39-57

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー18件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

十四編も

2020/05/07 13:38

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

黒いサスペンス小説があるなんて、ワクワクする。黒ってやはり恐怖や闇のイメージだし、しかし子供の頃はサスペンスのドラマとか小説とか怖くて無理だったのに今では良い頭の体操で、楽しんでいる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

古くさい怪奇小説と幻想心理小説をまぜあわせた、不気味としか呼びようのないもの

2006/08/23 14:12

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たむ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ベルギーの代表的幻想派とのこと。ベルギー作家というとシムノンしか思い浮かびません。やはり仏系の小説なのかなと想像しつつ、未知のお国柄に期待しながら読み進めました。

 まずは巻頭「雨の中の娘」。——男が土砂降りの中で出会った娘は、心中を手伝ってほしいと乞うた……。雨の中に佇む血塗れの手の少女という光景が目に焼きついて離れません。どことなくデュ・モーリア「恋人」を連想したりもしました。残酷な殺人と行きずりの苦く淡い恋(?)。ところが最後に至ると、現実と非現実のあわいがメビウスの輪の様に表裏なく寄り添い物語は終ります。記憶喪失者の妄想なのか、はたまた幻想が現実を浸食したのか、或いは時空を越えた殺人者なのか……。

 オーウェンの魅力は、一つにはグロテスクなイメージです。血塗れの手の娘、血を吹いて倒れる吸血鬼、人を殺した呪人形、内臓を抉られた人形……。本書を読めばわかりますが、グロテスクではあっても決して生々しくはありません。気持ち悪くもない。むしろ美しくすらあります。スプラッタではなく端正といいましょうか。建石修志の絵のような感じといえば近いものがあるかもしれません。

 もう一つの特徴は、クラシックなアイテムや単純な発想の利用法がうまいことです。「雨の中の娘」に登場する男の名はドッペルゲンガー(!)。これを単なる苗字だと捉えれば、上述した様な解釈の迷路に遊べますし、固有名詞ではなく分身のドッペルゲンガーだと捉えれば、本体の殺人を被害者の幽霊によって再現させられる分身の話になります。ドッペルゲンガーを見たら命がない——つまりドッペルゲンガーとは本来、それを見る本体の側から描かれるべき恐怖なのですが、著者はそういう常識を打ち破ってドッペルゲンガーの側から描いてしまいました。

 これと似たような発想が使われているのが「バビロン博士の来訪」で、“魔物は招き入れられないと家の中に入れない”という俗信を実に効果的に利用しています。

 ドッペルゲンガー側から描くというのも〈とんでも〉すれすれの発想なのですが、さらには——牝犬という比喩に本当に牝犬を使ったり、ロールシャッハの模様が悪魔みたいだからと本当に悪魔を登場させたり——と、発想だけ聞くとばかばかしくなる様な話も幾つかあります。ところが著者の筆にかかると、ばかばかしいどころかまるで魔法のように奇怪で魅力的な物語に変じてしまいます。

 原因は、これまたオーウェンの特長である曖昧さにあるのだと思います。決して妄想と怪異が対立してはいない。「合理⇔非合理」「科学⇔オカルト」ではなく、科学もオカルトも横並び。いやそれどころか、妄想も怪異も現実も冗談もみんな横並び。

 “染みが悪魔の様に見える”にしろ“染みが悪魔だった”にしろ、染みが動くこと自体がオーウェン作品中では当り前の事の様なのです。“動いた様に見えた”ではなく、実際に染みが動いちゃってる(と知覚している)以上、それが妄想だろうと怪奇現象だろうとどっちでもいいという様な気分にさせられる。狂人と悪魔が同居している世界に理屈なんて通用せず、ただただ不気味なだけ。ドグラ・マグラの高笑いの中で見た終らない悪夢。何もかもが怪しく不気味に見えてきます。

 吸血鬼など古典的モンスターの出てくる嬉しい作品、怪異は起らず悪意や好奇心が描かれた作品、不気味としか言い様のない作品……意外と幅広いタイプの作品が楽しめました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。