「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
犯罪は、人と人との関係性の毀損であるが、犯罪に人称はいかに関わっているのだろうか。人称と責任の一般論について考え、ある少年犯罪を取り上げて、加害者が被害者に対してどのような責任を取るべきなのかを具体的に論じる。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 序章 人称を問う 目的と方法
- 第一節 人称という問題領域
- 第二節 人称論と自己/他者論の違い
- 第三節 人称のタキソノミー
- 第一章 無私と言葉
- 第一節 近代日本哲学における無私の系譜
- 第二節 日本語の特徴と無私の哲学 時枝誠記の言語過程説をもとにして
- 第二章 人称と記憶
- 第一節 一人称と記憶
- 第二節 二人称と記憶
著者紹介
山本 史華
- 略歴
- 〈山本史華〉1967年東京都生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。東北大学21世紀COEプログラム「医薬開発統括学術分野創成と人材育成拠点」フェロー(助手)等を務める。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
ご案内
2008/10/08 11:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東北大学出版会 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「私」は自我や自己と同じなのか。「私」は印欧語に翻訳できるのか。「私が無い(無私)」とはどのような事態か。なぜ西田幾多郎、和辻哲郎、森有正らは無私に価値をおくのか。日本語はいかなる特徴をもつ言語で、それらの特徴は無私とどう関係するのか。
本書は、無私からの人称生成/消失という観点から伝統的な自己/他者論を検討し直し、人称論の開拓を目指す。言葉、記憶、死に絡めて人称を論じ、最後は倫理の問題へ。現代の脱人称化した責任を批判し、犯罪に対峙する倫理学を提示する。2003年度日本倫理学会和辻賞受賞論文所収。
《目 次》
はしがき 無になりきれない人のために
序 章 人称を問う 目的と方法
第一節 人称という問題領域
第二節 人称論と自己/他者論の違い
第三節 人称のタキソノミー
第一章 無私と言葉
第一節 近代日本哲学における無私の系譜
第二節 日本語の特徴と無私の哲学 時枝誠記の言語過程説をもとにして
第二章 人称と記憶
第一節 一人称と記憶
第二節 二人称と記憶
第三章 人称の倫理
第一節 記憶と責め
第二節 二人称生成の倫理 犯罪における責任と人称
あとがき 不定型の思考
第2回東北大学出版会若手研究者出版助成刊行図書